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暗く寒く冷たくなっていく、このシーズン。こころのクリスマスツリーの電飾、スイッチ・オン! っていう話です。

こないだ、北欧に住んでいるひとのブログを読んだんだけど、あちらでは、8月の中頃になると急に日が短くなって、どんどん暗く、どんどん寒く、どんどん陰気になって行くんだって。なので、普通にすごしていると人間も「鬱」になってしまうらしい。で、鬱なの、助けて、って、友達にメールしても、だれも返してくれないらしい。なぜなら、みんな鬱気味だから。。。

今日の聖書の言葉。

イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。 生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。」
ヨハネによる福音書 11:25-26 新共同訳

いのちみなぎる夏から、ゆたかな実りの秋を経ると、世界は力尽き、衰え、冷えて、暗く、凍って行く。エネルギーを出し尽くした世界は、死ぬのだ。だから、生者の世界と死者の世界の区分が曖昧模糊となり、死者がこちら側に侵食して来る。北欧とかに住んでると、体感的にそういう気分になるのかもしれないねー。

日本では、死者の世界を「よみ」と言うけれど、そこから帰ってくるから、よみがえり、と言うんだろうね。日本だと、死者の世界から帰って来たひとたちを、家に上げて、お風呂に入れて、ご馳走を供して、エネルギーをフル充電してもらって、お帰りいただく。それが盆と正月だ。

ヨーロッパの場合は、そこが三重のシステムになっているんじゃないのかなーと思う。ハロウィンと聖ニコラスとユールだ。

ハロウィン(10月31日)には、死者たちを家に入れずに玄関口で撃退する。撃退するための装置がカボチャのランタン。お化けカボチャの提灯でもって死者を怖がらせて追い返すのだ。でも、死者たちも簡単に食い下がらない。「なにかくれないと帰らない!」と駄々をこねる。しょうがないので、ソウルケーキ(死者のためのお菓子)を渡して、お引き取りいただく。日本みたいなオ・モ・テ・ナ・シは無い。

聖ニコラスの日(12月6日)には「山の老人」がやってきて、「おまえたち、ことし一年、良い子にしてたかーッ?」ってオソロシイ声で子どもたちを問い詰める。死者の世界から審判者が来訪するのだ。そして、良い子はプレゼント、悪い子は死んだネズミみたいなヒドイものをもらう。なんか秋田のナマハゲに似てるよね。

ユール(冬至)には、家長が森に分け入ってユールログ(ユールの木)を選び、切り倒して、家にひっぱり入れる。その木は、秋の実りを生み出して力尽き衰え死につつある世界の象徴とされる。家族は、ユールログを暖炉の前に据えて、温かくして、ご馳走を供して、死にそうな世界にエネルギーをチャージする。フル充電になったら、その木を暖炉にくべて、炭を取り、顔に塗る。こうして人間もエネルギーをもらい、充電されることになる。。。つまり、鬱にならなーい!

こういう習俗を見ると、暗く寒く冷たくなっていく 10月末から冬至にかけてのシーズンに、いろんな世界観的なイベントを開催することによって、なんとかメンタルを保とうとして来た人類の工夫を感じるよね。

自分はクリスチャンなので、この「死にゆく世界」は、イエスの復活によって、すでに・すべて・ネジが巻き戻されている、と信じている。

わたしは復活であり、命である
わたしを信じる者は、死んでも生きる

人生の秋から冬に向かって行く自分は、日々、衰え、力を失い、暗く、冷たくなって、死んでいくわけだけど。。。だから、鬱々とするのは自然なことなわけなんだけど。。。しかし、イエスは十字架につけられて三日目に死者のなかから復活した。ハレルヤ!

キリストは、よみがえられた!
ほんとうに、よみがえられた!

聖霊によってイエスに結ばれている自分は、イエスと共に十字架につけられて死に、イエスと共に復活させられている。それが、いま自分にあたえられているスピリチュアルなポジションだ。証拠聖句が、これ。

憐れみ豊かな神は、わたしたちをこの上なく愛してくださり、その愛によって、 罪のために死んでいたわたしたちをキリストと共に生かし、――あなたがたの救われたのは恵みによるのです――キリスト・イエスによって共に復活させ、共に天の王座に着かせてくださいました
エフェソの信徒への手紙 2:4-6 新共同訳

つまり、暗く寒く冷たくなって行く十字架モードの自分は、信じた瞬間、エネルギーフルチャージの復活モードに切り替わることができる。その変身は、クリスマスツリーの電飾のコンセントを抜いたり刺したりする感じだ。

その「信じる」スイッチは、自分のこころのなかにある。小指すら動かさないで、こころのなかだけでオン・オフができるのだ。まあ、うっかり忘れてオフにしっぱなしのこともあるんだけれど。。。日が短くなって来たし、ハロウィンもクリスマスも近づいて来たから、ちゃんと意識してオンにして行こうと思う。はい。スイッチ、オン!

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