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夫との結婚を決めた瞬間

こんにちは。

牧 菜々子です。

婚活に、苦戦していた私。

開き直って、好きな服を着て出かけた食事会で、私を面白がってくれたのが、夫でした。

誘ってくれる人はいなかったので、うれしかったのですが…。

喜ぶ間もなく、結婚を前提とした話がどんどん進んでいきます。

あんなに婚活がうまくいかなくて落ち込んでいたのに…。

いざ結婚となると、尻込みしてしまっていました。

「私、本当にこの人と結婚して大丈夫かな…?」

正直、夫の実家にあいさつに行った後でも、迷っていました。

そんな私が、夫との結婚を決めた瞬間。

それは、私の両親に相談した時に、父にこう言われた時でした。

「お前でいいって言ってくれてるんだから、選ぶ立場ではないだろう。」

娘に向かって「お前は選ぶ立場じゃない」なんて、ちょっとどうかと思ったものの…。

よく考えると、本当にそのとおりだな、と思えてきて…。

夫との結婚を、決意したのです。

「お前は選ぶ立場じゃない」

たしかに私は、この期に及んで、選ぼうとしていました。

じゃあ他に誰がいるんだ?と自分でも思いながら、でも、「本当にこの人で大丈夫か?」と。

婚活業界では、「自分の市場価値を見極めましょう」と言われていました。

でも、自分を客観視することはできていなかったのです。

そんな私に、父は、「立場をわきまえろ」と言いました。

この一言で、改めて思ったのです。

こんな私でいいと言ってくれているなんて、私にはもったいない、ありがたい人だな、と。

普段の父からすると、この一言は厳しいものでした。

さんざん「かわいい、かわいい」と言って育ててくれたのに…!

でも、そのおかげで、納得できました。

もし、父のこの一言がなくても、夫がどんどん結婚の話を進めて、結婚に至っていたかもしれません。

でも、その時の感情は、違うものになっていたような気がします。

誰も言ってくれない

今の時代に、「お前には選ぶ権利はない」なんて、誰も言ってくれません。

それに、そう言われたからと言って、それに従う娘も、決して褒められたものではないでしょう。

でも、私はそうしました。

真っ当な決め方ではなかったと、自分でも思います。

きっと父は、「そんなこと言ったっけ?」と言うでしょうが…。

正しくても、正しくなくても。

その一言のおかげで、人生を前に進めることができたことだけは、確かなのです。


夫と出会うまでの経緯についてはこちら。