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ホスピタルアート活動の日々で思うこと 1

ホスピタルアート活動の日々で思うこと 1

noteでこれから、僕たちが今取り組んでいる「ホスピタルアート活動」の日々の中で僕が思ったことや気づいたことなどをエッセイみたいな感じで書いてみます。

ホスピタルアートとは?
病院で絵や写真などの作品を展示して癒しの空間にするアートのこと。

僕は大阪梅田でスキューバダイビングスクールをしているのですが、スキューバダイビング中に撮影した水中写真や映像を、病院でホスピタルアートとして展示しています。

チームを作ってこの活動をしています。
チームについてはこちら

まず
これまでの展示を少し振り返ると、2年前に展示を開始してから、奈良の県立病院、国立三重大学病院、耳原総合病院、兵庫県立障害児者リハビリテーションセンター、国立奈良医療センター、湘南藤沢徳洲会病院、大和徳洲会病院などで展示をしてきました。

現在、耳原総合病院、兵庫県立障害児者リハビリテーションセンター、湘南藤沢徳洲会病院、大和徳洲会病気で展示中。
国立奈良医療センターでも作品を変更しての継続展示も決まっています。

国立奈良医療センターの療育フロア



兵庫県立障害児者リハビリテーションセンター


そのほかの展示実績などはこちらに書きました。ホスピタルアートの論文もまとめて紹介しています。


何故この活動をしているか?というと、それは僕自身の子供の頃に経験した闘病生活。僕は先天性の病気を持って生まれ、生後3日で手術をし、12年間通院していました。



子供の頃に通院していた時に、ホスピタルアートで癒された経験があります。だから僕はホスピタルアートの癒しの力を知っています。通院しなくて良くなってからも、「ホスピタルアートは素敵だから、日本中の病院でどんどん実施されているんだろうなぁ」となんとなく思っていたけど、ある日、あまり日本の病院でまた普及していないことを知ったんですよね。その時に、僕はそのまま見過ごすことができなかったのです。通院していた、「もっといろいろな絵とか写真を見たいなー」と願っていたあの頃の自分の姿が脳裏に浮かんだのです。

当然口に出していなかったから、その願いは叶うこともなく、僕の通院生活は過ぎていった。その当時の自分が。

そして

「日本中の病院でどんどん実施されているんだろうなぁ」と思っていた自分。

願うだけでは叶わない
思うだけでも叶わない

子供のころの自分はだけど、どうすることも出来なかった。そんな自分みたいな人たちがきっと今も沢山、日本中の病院で闘病している姿が思い浮かんだ。

スルーしようと思えば出来る
「それでいいのか?」と無意識に自分の心に聞いていた自分がいて

「そんなのはイヤだ」
と即答する自分がいた。


そこからこの活動は開始された。
そこからスタート。

もちろん、どうやったら展示できるかなんてわからない。展示の許可はどうする?展示方法は?どんな作品を展示する?全然わからない。だけど、わからないイコールやらないではなかった。「わからない」はやらない理由にはしない。たった1人でのスタート。

それから2年。

これまで14ヶ所の病院や施設で展示させていただきました。

今も色々と課題があるけど、当初は課題ダラケ。展示の許可をいただく方法がまず全然わからなかった。試行錯誤の日々は今もだけど、試行錯誤の日々の中、多くのかたにご協力いただき、徐々に展示をさせていただけるようになりました。

そして

実際に展示を見た患者さんたちの感想もいただけるようになり、さらにこの活動に力が入る。ホスピタルアートの癒しの効果は実際に様々な論文で検証されているが、その癒しの効果は当事者である僕も知っていたけど、こうやって喜んでいただけるのはすごくすごく嬉しい。この活動をやっていて良かった、嬉しい!と思う事はたくさん。

これまで関西を中心に展示していたけど、つい最近は関東の2ヶ所の病院で展示開始したし、これから展示予定の病院もある。


すごく喜んでもらえるし、ほんとに僕は日本中でホスピタルアートを普及させたいと考えている。思うだけでも、願うだけでもなく、思いながら、願いながら実際に1つ1つ実施していっている。この先に「ホスピタルアートの普及」があると信じて。

まだまだ課題はある。
認知と資金だ。

認知に関して、まだ医療に関わる人でも「ホスピタルアート」という言葉や存在を知らないことが多いのが現状。
しかし、これは1つ1つ展示できる病院が増えることによってや、様々な発信で解決出来ると思っています。例えばこの記事をSNSでシェアいただけると凄く凄く嬉しいです。それがホスピタルアートを知っていただく上で重要だし、きっかけになります。
応援お願いしたいです。


資金について

この活動をする上で、作品の制作費用、人件費、交通費などやはりお金はかかる。これまでは病院からお金はいただいていないけど、継続と普及を考えると、この課題をクリアしないことには継続も普及も難しいのは明らか。

チームを作ったり

BASEでポストカードなどを販売しているけど、まだまだしんどいのが現状

この活動を継続していきたいし、普及したい。ここ2年で14ヶ所でホスピタルアートを実施したチームはおそらく日本にはあまりいないはずで、ホスピタルアートを普及できる位置にいるとも思っています。

必死に頭を使って
手を使って作り
足を使って展示をしに行きつつ
考えている最中。

絶対に、日本中の病院でホスピタルアートを普及したい。「ステキな絵や色々な絵が病院で展示されている未来」にしたい。

もう子供ではない自分達、大人ならばこの夢は実現できると信じている。

このままの未来はイヤだ。

どんな未来がいいですか?


今日もさあ、頑張ります。


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