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ベルリン買付けの旅 (その1)

久しぶりのヨーロッパ渡航に少し浮き足立って朝10時半のフライトにも関わらず搭乗ゲート前に8時半に到着。

一番乗りだ。

やることがなくこの文章を綴っている。

今回は8月に新たに立ち上げるブランド「lanz m.m.d.」で展開するアイテムの買付けにベルリンへ向かう。

「lanz m.m.d.」とは?

「m.m.d.」は5年前に立ち上げた瀬戸焼のオリジナルブランドである。「繋がる」をコンセプトとした実用美のあるミニマルデザインのうつわを展開している。

今回新しく立ち上げる「lanz m.m.d.」の「lanz」は、ドイツ語の「glanz」から濁った発音の「g」を取り除いた造語である。

「濁りの無い艶を内に秘めたプロダクト」が今回の新ブランドのコンセプトである。

焼き物の伝統的な産地である瀬戸。モノを大切にする文化が根付くヨーロッパ。その中でベルリンを選んだのは、EU諸国の中で今まで一番行った回数の多い国だったから。それだけの理由で選んだ。

国内はもちろん、海外はやはり旅慣れた場所の方が何かと都合が良く仕事に集中できるのではないかという何とも安易な選択をした。

ベルリンはヨーロッパの中でも蚤の市の開催地が多く規模も大きい。お目当てのプロダクトに出会う確率が高そうだという事前調べもあっての決断でもある。

以前はフランンクフルト経由でケルンに行く事が多かったが、今回はヘルシンキ経由のベルリン入りだ。新しい地に足を踏み入れるワクワク感が次第に高まってきた。

「lanz m.m.d.」はうつわに関しては瀬戸焼を中心に展開するが、ヨーロッパからはアクセサリーや小物雑貨などを中心に買付けする予定だ。

「ビンテージ」「アンティーク」と言った言葉から連想される古びた鉄の質感を再現した釉薬を瀬戸の窯元さんと開発中でまもなく仕上がる予定。

現代はモノを大量消費する時代からモノを「使い続ける」「使いきる」事が大切な時代になってきた。

うつわは1.200度以上の高温で焼成され、とても丈夫にできるので割れなければ一生使い続けられるもの。そんなうつわを古くから作り続ける瀬戸の伝統を大切にしたい。

そしてモノを大切に使い続ける文化のある国へ出向き、人々に永く愛用されたモノを日本へ持ち帰り日本とヨーロッパの伝統を「繋ぐ」事が今回のブランドの使命である。

ちなみに「m.m.d.」のコンセプトは「繋がりを大切に」である。

ドイツだけでなくヨーロッパ中に眠っている価値のあるプロダクトを日本へ持ち帰り愛でてもらう。「濁りの無い艶」とは視覚で判断するのではなくモノに宿る魂のような存在の事。

このブランドでは第1回目の買付けの旅となるがどのような結果となるか。

全く収穫の無い旅になる事も覚悟の上で。

8月のブランドお披露目までとにかく全力で走ってみる。

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