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ひとりごと

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つれづれなるままに。
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#エッセイ

思い立って川治温泉へ。コロナが5類になった今、列車の中でマスクをしている人はほぼいない。「会話は控え目に」という車内放送も聞こえてこない。周りから冷たい視線を浴びても座席を向かい合わせにしておしゃべりに花を咲かせるおばちゃん集団さえなぜか愛おしく感じる。平和だ。

「最近、おばあさんと呼ばれる年代の人の本が売れるんですよね」と知り合いの編集者。本屋に行ったら、「ミニマムな暮らしをしよう」とか「こだわりを手放そう」とかがテーマの本がいっぱい並んでいたので思わず手に取ったけど、ふと考えた。これ買ったらまた荷物が増えるんじゃない?

取材で出会った19歳の青年。大病から生還したものの後遺症に苦しむ毎日。「いまここにいられるのは家族のおかげ」と笑顔で答えてくれた。「僕と同じような小児がんで苦しむ子どもたちのために何かしたい」。彼は神様が地球に遣わした天使なのかもしれない。

オリンピック開会式前日の夜。右の上腕骨近位端骨折。何しろ痛いです。三角巾とベルトで固定しているのですが、腕が体から少しでも離れると激痛が走ります。パンツも夫に手伝ってもらわなくてははけません。パソコン、左手で打てるけどマウスは辛い。少しでも慣れようとnoteを書いています。

自分がどうしたいかより周りにどう思われるかが重要。両親が教師だったからなのか、まだ人生のうんと初めの頃、何かできれば「先生の子だから」、できないと「先生の子なのに」、言われていた。心の中で反発しながらもいい子を演じていた。その方が楽だったから。そろそろそんな自分を解放しよう。

「あなたはどうして人にへつらうんだ?」と夫。そんなつもりはないけれど相手に強く出られると言い返せない。何を言ってもいい人だと思われがちなのかいわれのない攻撃を受ける。今朝も突然の攻撃。言い返せないまモヤモヤ。大きな声と攻撃的な物言いは苦手だ。不快なことは不快と言える強さが欲しい。

歳をとってから家を探すハードル。都内で一軒家を探すと細長い敷地に3階建。多くの場合寝室は3階になるのだが、トイレは2階。夜中に目を覚ますことが多い高齢者にとって危険。家の管理や歳をとってから知らない土地で暮らすのは億劫だろうと選択肢から外れた。都内広めの2階建庭付き一軒家は夢ね。

白内障手術後、のぞいた鏡に映った自分の顔、シワとシミにかなりショック。よく見えるようになるのも良し悪し。焦って、ネットでシワ、シミ用の化粧品を見たり、パックしてみたり、悪あがき中。手術しても私は私。新しい自分に生まれ変わるなんてことはやっぱりないのね。

17年ぶりに書いた母への手紙

17年ぶりに書いた母への手紙

おかあさん

あなたが亡くなってもう17年。
最近、夢に出てこないけれど、どうしていますか?

おとうさんのことばかり書いていると
あなたはきっとヤキモチを焼くだろうなと
手紙を書くことにしました。

晩年は、ガンの再発、入院を繰り返して大変だったけれど、

誰かがお見舞いにきてくれるたび、
「お返し」を送るように言い、

毎夕、見舞いに行くおとうさんに、
病院の売店で弁当を買っては持たせ、

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白内障の手術をしたことを忘れ、つい鼻のあたりに手をやりメガネを探している

白内障の手術をしたことを忘れ、つい鼻のあたりに手をやりメガネを探している

こんにちは。ご機嫌よう。

白内障の手術からはや3日。とりあえず手元は見えるので、メガネがなくても家の中ではなんとか生活ができている。

これまでもう何十年もメガネと共に生活してきた。

朝起きればすぐにメガネをかけ、下手すれば寝るときもかけたままなんていうこともよくあった。

なのに、メガネがない!

手術後なので1日4回の点眼が必要なのだが、目薬をさすときについメガネを外そうとしてしまう。

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このドクター、信頼できるかも

大した病気ではないけれど、目の手術をすることになった。
近所の眼科から紹介されて行った大学病院。若い医師が担当になった。

「紹介状を持って来たのに、偉い先生は見てくれないんだ」と、ちょっと思ったのは本当。「この先生の診断で大丈夫?」と不安が頭をかすめたのも本当。

でも、手術をすることに決めて、「この先生信頼できるかも」と思えるようになった。

本を読んだり、ネットで調べたりして身につけた素人の

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昨日の朝刊に掲載されていた広告。育毛剤、シワ改善ジェル。膝腰肩の痛み用のサプリ。あったか楽チンパンツ。ツバメの巣美容液。老人ホーム。老後の住み替え。ノコギリヤシ。明らかに高齢者向け。買いたいものが見つからない。新聞を手に取った時の感触は好きだけど、そろそろ止めてもいいかな。

電気製品って一つ壊れると次から次へと壊れる。人も同じ。血圧が上がり、歯、目、次々と。歳をとるってそういうこと。まだまだ余裕のある生活はほど遠い。

子育てをしていた頃のわたしへ

子育てをしていた頃のわたしへ

最近、子育て関係のインタビューをする機会が多い。たくさんの人の話を聞くたびに、自分の子育てを振り返り、なんだか息子たちに申し訳ない気がしてくる。

最近取材したシングルファザー。「自分をいたわり大切にできていないと、ていねいな子育てはできない」「ていねいな子育ては子どもとしっかり向き合うこと」と話す。

その一言一言が、若い頃の子育て中だった頃の私に突き刺さる。
自分をいたわり大切にできていたか。

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