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徒然日記―心を救った1冊

10月7日(金)読書ノート①

私には、大切にしたい「人生を変えてくれた2冊」があります。
1冊はアドラーの「嫌われる勇気」
もう1冊は川口俊和さんの「この嘘がばれないうちに」

今日は「この嘘が…」を紹介させてください。

この本は、流産を繰り返した私にとって心を救ってくれた、今を生かしてくれている1冊です。

流産をした時、励ましてくれた人や私以上に辛そうな顔をしてくれた人は沢山いたけれど、悲しみなんか消えてくれなかった。前向きになんてなれなかった。

でもそんな時、私の心がはっきりと変えてくれたのはこの本の中の言葉でした。
(もちろん、心配してくれた人たちのお陰で今の私の幸せはあるのですが…)

流産をした時、
「赤ちゃんを殺してしまった」…という罪悪感「あの時こうしていたら」…という後悔
「赤ちゃんがいなくなってしまった」…という悲しみ
そんな思いで、旦那さんの何気ない行動すら私を責めているように感じていました。

生活が戻っても、ずっと暗い思いが心の底に蠢いているような感覚。

「笑っていいんだろうか…赤ちゃんは生まれて来れなかったのに…」そんな思いが、楽しいの後にはいつも着いてきていました。

そんな時に出会ったのが、この本の言葉たち。

「コーヒーが冷めないうちに」が面白かったから…と何の気なしに購入したこの本は、2回目の流産をした時に、現実逃避をしたくて本を読み漁っていた時期に出逢った物でした。

「その子はね、七十日という命を使って、麻美ちゃんを幸せにしようとしたんだよ」
それは、優しく、迷いのない、確信のある言葉だった。
(中略)
「でも、君がこれから幸せになれば、その子は君を幸せにするために七十日という命を使ったことになるんだ。そのとき、その命には意味が生まれる。その子が命を授かった意味を作るのは君なんだよ。だから、君は絶対に幸せにならないといけないんだ。それを一番望んでいるのは、その子なんだよ…」
(中略)
(私が幸せになることで、この子の命の意味を作ることができる)
それは、明確な答えだった。

‹引用›「この嘘がばれないうちに」川口俊和:著

妊娠70日で流産してしまった女性と、その事実を聞いた男性とのやりとりの文章です。

この文章に触れた時が、私も心を変えなければいけない…そう決意した時でした。
意地でも幸せな顔をして、夫婦でも仲良くしていかなければならない。
抱きしめられなかった命たちの為にも…

この本のお陰で、私は今、アホみたいな顔して笑っています。
この本のお陰で、私たち夫婦は今、幸せに、デートの予定などを立てて浮かれています❤️

読書が趣味で良かった。
本に出逢えて良かった。
今、辛い気持ちを抱えている人の心を、この本がまた救ってくれたら…なんて思いで、感謝と共にここにご紹介させて頂きました📖

今、辛い経験を消化できない人がいたら…
また、そんな人の近くでどんな言葉をかけていいか分からない人がいたら…読んでみて下さい。

ではまた来週。
素敵な週末を過ごしましょうね🎵

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