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公務員から独立するときに気にしておきたいポイント

このnoteでも何度か取り上げていますが、公務員からの転職も珍しくなくなってきました。そして私自身もですが、転職ではなく独立の道に進む人も増えていますね。

直近では自治体でもアルムナイ(卒業生=退職者)採用をはじめる動きもあり、出戻りも含めてキャリアの多様性が増えそうな流れになっていますね。※都庁版アルムナイ採用制度

さて今回は公務員からの独立を検討してみたいなという方向けに、実体験からちょっと役に立ちそうなことを書いてみたいと思います。


「自分は何者か?」への答えを握ったうえで独立しよう!

さて独立するとして、あなたは何者ですか?…というと禅問答のようですが、そんなに難しい話じゃないです。

例えばコーチングで独立しようとするときに、「私はコーチングのプロとして仕事をしていきます!」と言っているかどうか、というくらいの話です。当たり前のように見えて、意外とこう言い切ることにマインドロックがかかってしまうケースも見受けられるんですね。

ここがあいまいだと、「あなたに仕事を紹介したい!」という人であっても、あなたに仕事をアサインすることができません。同じく一人ではこなせない仕事をしている人が適任者を探している時にも、脳内リストに上がってこない可能性があります。あなたが「自分が何者か」を名乗っていないことが、その理由です。

もちろん気持ちは分かります。「威勢よくプロと名乗って失敗したらどうしよう」と心配するのは普通のことだと思います。「失敗したら仕事がなくなるかもしれない」と不安になるのも普通です。

恥ずかしい告白ですけど、以前に私も思い切って「プロ」を名乗って失敗したことがあります。その仕事はもちろん無くなりました。でも、仕事は流れているものであって、全ての仕事が無くなったわけではありません。

また冷静に考えれば、失敗せずに成功だけが継続するということもありません。そして失敗を経ずに成功することもできません。色々な意味でも割り切れないものがあるのも事実ですが、長い目で見れば打率10割というのは人間である限り不可能なことでもあります。

そういったことも踏まえたうえで、改めて、あなたは何者ですか?何者になろうとしていますか?

独立後の収入は分散を目指そう。独立前に「あると思っていた仕事」は消失率が高い。

これは周囲と話していて時々聞く話ですし、私も若干は体験をしていますが、「独立前にあると思っていた仕事」はいざとなると消えてなくなっている可能性が高いです。

これは考えてみれば当たり前のことで、「実際に仕事を辞めるかどうか」の決定権はあなたの側にあります。独立前はとても穏やかな気持ちではいられないので見逃しがちですが、仕事をくれるかもという人に対して、実際はあなたは不均衡に優位な立場にあるのです。

依頼側にとっても、もしあなたがいなくても致命傷にならないものを選択せざるを得ません。そのために仕事の確度が低く、消失率が高いと考えられます。(もちろん実現するものもあります。)

ここで大事なのは、「仕事くれると言ってたのに、くれなかったじゃないか~!」と相手を恨むのはやめましょう、ということです。「独立したら一緒に仕事をしよう!」というのは、あなたへの親愛の言葉です。最大限の好意として受け取ってください。

実際には長いタイムラグを置いて仕事のお声がけをいただけることもあります。独立前後は焦りが強いので、つい「仕事をくれるか/くれないか」という判断になってしまいがちですが、これは長い目で見て金と友情を大損をしてしまう考え方です。

こういった不都合な状態を避けるためにも、独立後の収入源は一か所に偏らず分散するよう手を打っておくことをお勧めします。そうすれば、一つ仕事が消えても精神的・経済的なダメージをリスクヘッジすることができます。

賢い自己投資を怠らない。

独立の面白いところは、自分で自分を自由に育成できるということにもあります。その代わり、自分で金を払ってですが・・・

そんなわけで、投資対効果の高い自己投資が何かを選択しながら、自分の能力を高めていく必要があるんですね。特にコーチングやコンサルタントなどを含むいわゆる無形商材は参入障壁が低いので、自分をしっかり育成しておかないとすぐに陳腐化する恐れがあります。

もちろん、大金を叩いて資格を取るだけで満足していては問題です。そのため下記のような点をチェックをすると少し客観的にみられるかもしれません。

  • 目の前の課題を解決したり、目の前の顧客に提供できる価値を拡大できる能力が身に付く自己投資であるかどうか。(能力の必要性は課題が決定するため、課題から入る能力開発は自己満足になりにくいです。)

  • 義務感や焦りというより、心からワクワクする何かがある自己投資であるかどうか。

  • 志の高い仲間や、自分よりも優れた人たちとの人脈を築ける自己投資であるかどうか。

逆の注意点としては、自分の専門外の分野を軽んじる癖がある人によく見られるのですが、ちゃんと投資して学ばずに「自分にはできる・できている」と思い込んでしまう状態はとても危険です。「知らないことを知っている」無知の知が最も賢いとすれば、最も愚かなのはこの状態と言えるでしょう。

そんなときはまず一度、思い込みによる評価判断を保留して学んでみて、そのうえで自分なりの必要性を改めて判断することが賢明です。

そして自分への戒めも兼ねてですが、どんな優れた過去の自己投資も、10年くらいで色あせてくると見ておいた方がいいかもしれません。時代が変われば必要なものが変わることもあります。また周囲のレベルが追いつけば、全体では必要性が高まったとしても相対的に陳腐化してしまうかもしれません。

アップデートを続けることが大事ですね!

・・・

ということで、公務員からの独立に向けたポイントをいくつかご紹介しました。独立を考えるときはストレスも大きく、不安などもあって頭の中が混線してしまいがちです。そういったものを紐解き、納得のいく人生の自己決定をするためにも、ぜひコーチングも活用してくださいね!


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