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『強さ』と『弱さ』の定義

【強い】
作用が激しい、しとげる能力が十分にある、抵抗力があり簡単には変化しない・即効性(すぐさま)・意地っ張り

【弱い】
作用が穏やか、しとげる能力が不十分、抵抗力がなく簡単に変化する、遅効性(ゆっくり)、素直

— 要約すると以下のようになります
強い:他者に与える影響力が多く、自分は影響を受けにくい
弱い:他者に与える影響力が少なく、自分は影響を受けやすい

強いは良いこと?

基本的に『強い人』は褒め言葉で、『弱い人』は蔑称です。
しかし、本当に強いばかりが良いのでしょうか?

《他からの影響を全く受けない》のは不自然です。

自己愛同士の共鳴と連鎖は『相互影響』によって引き起こされます。
一方的な影響(または無反応)では愛は生まれず、自力のみで生産されるエネルギーは大したものではありません。

そうした共鳴を生まない強さは、自己愛由来の自然のものではなく、
恐怖の相殺、つまり『ただの強がり』です。

【強がり】
意地っ張り、頑固、石頭、強情、意固地、頑な、偏屈、狭量、器が小さい、心が狭い、不寛容、融通がきかない、小心者、無神経、鈍過ぎる

自己愛由来の『強い』は他者を傷つけません。
しかし恐怖由来の『強がり』は、自分の不安を慰める代わりに他者を不安にさせる副作用をもちます。根本解決ではない、その場しのぎの拒絶です。

弱いは悪いこと?

弱さは弱点、ない方がいいと思われがち。

《他からの影響を受けやすい》とは、どういうことでしょう?

思考や価値観をいつも新鮮な状態にアップデート・リフレッシュするには、時として変化を受け入れる必要があります。その為には今を否定する勇気、環境や状況の違いに気づく繊細な感性が必要です。

自己愛由来の『弱い』は素直さであり柔軟さ。自分も他人も活かします。
恐怖由来の『弱い』は主体性の無さであり脆弱さ。自分も他人も傷つけます。

強さは発信・弱さは受信

発信と受信。その両方があるからこそ、健全な状態は保たれます。

自己愛か恐怖か。『由来』の違いで、作用と結果は真逆にも変わります。
強い弱いという言葉の印象だけが一人歩きして、本質は見落とされがち。

『努力』は脆弱な強がり。『天才』は柔軟な強さ。
強がりは弱点になります。素直さは武器になります。

相手が『何をしているか』ではなく『何故しているか』に注目すると、
強さを装っているだけなのか、弱そうに見えるだけで違うのか?
本当の姿が見えてきます。

終わりに

世の中『強さ』ばかりモテはやしつつ、実際その殆どは『ただの強がり』
それは本当は『弱さ』なのではないか?という矛盾にモヤモヤしていました。

『強い・弱い』の認識で悩む方にスッキリして頂ければ幸いです。
まいのこでした!

自然栽培・オーガニック食品の生産者に還元します