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よがり論

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「あの作家さんの本ってどんな内容?」「あの本って面白いの?」 読まなきゃ分からない本を、解説でもなくネタバレでもない内容で紹介。小説からビジネス、史書や哲学までなんでもござれ。本… もっと読む
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記事一覧

朝井リョウ「どうしても生きている」よがり論

こんにちは、まいへいです。

今回は朝井リョウ先生の「どうしても生きている」を読んだよがり論を展開していこうと思います。

朝井先生は同年代という事もあり、勝手に親近感を持っている私ですが、もちろん彼のように上手な物語は書けないわけで。

だからこそ、私にとっては親近感と尊敬を同時に持っている数少ない作家さんです。

そんな朝井先生、個人的な感想ですが、ここ最近の描写がとにかく繊細。

もともと人

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実用書「楽して幸せを手に入れる80対20の法則」よがり論

正直この本に関しては「よがる」必要はないと思う。

だって書かれていることは真理。

ムダがなくてすっきり分かりやすい。

著者はリチャード・コッチ。億万長者のような経歴と肩書があるけれど、実際はとても質素。

その理由がこの本に書かれている。

まず、80対20の法則とは?と疑問に思う人が多いだろう。

一体なんの比率なんだ??ってね。

80対20の法則とは、ユダヤ教で語られる自然界の絶対的比

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脳科学「人は、なぜ他人を許せないのか」よがり論

前にも書いたかも知れない。けど忘れているからもう一度書く。
この本だって「記憶は不完全になるように、あたかも設定されている」と書かれているので、決して私に問題があるわけではない。

ベストセラーを突破した「人は、なぜ他人を許せないのか」は、脳科学者である中野信子さんが書かれている。

脳科学と聞けば、理数系が苦手な人は拒否反応を示すだろう。
かくいう私も根っからの文系なので、脳だの数式だの化学だの

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実用書「なぜ僕らは働くのか」よがり論

フリージャーナリストでありテレビにも多く出演されている池上彰さんが監修して話題になったのが「なぜ僕らは働くのか」。

この本のポイントは、小学校~高校までの学生に向けた「働くとは?」を題材にした内容であること。

子どもだけでなく大人も読んで為になる本は少なく、その中で「説明上手」で定評のある池上彰さんが監修した本となれば、注目を集めるのは自然の流れ。

私も、本屋の児童書コーナーに置かれていたこ

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小説「時給300円の死神」よがり論

時給300円って、労基違法にもほどがある。というのが最初の感想。

並んでいたのは文庫本のおすすめコーナーで、ランキングはTOP10入り。
何位だったかは忘れたけれど、7位とかその辺りだったと思う。
ちなみに1位は「フーガはユーガ」で、以前によがり論でも紹介した伊坂幸太郎先生の作品だった。

私がその名も知らない作家の本に惹かれたのは、ランキングのせいもあるけれど「時給」と「死神」というワードだっ

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人生指南書「ユダヤ5000年の教え」から感じること

最初に言っておくが、自分は無宗教であるし、多くの日本人と同じように、クリスマスを祝い新年には神社へ行く。決まった神を崇めるわけでも、宗派ごとの規律を守るわけでもない。

正直言うと、数ある宗教の中でユダヤ教には興味があった。その次に興味がるのは仏教だが、今はユダヤの教えに首ったけなので、ユダヤ教に関して知れるものには目がないのが昨今の私。

そんな私の身の上を軽く知ってもらった上で、「ユダヤ500

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哲学書「武器になる哲学」から学べること。よがり論

ここ最近は哲学への関心が強まっていて、こういった読みやすい哲学書に惹かれやすい。

哲学っていうと、どうも難解で賢い人御用達のイメージが強いのだけれど、まぁ実際に難解ではあるから多くの人はチンプンカンプンになってしまうし、そもそも触れようともしない。住む世界が違うって感じ。

私自身、賢い方ではないので、選ぶのは至極わかりやすい、初心者向けや実用向けの哲学書が多い。ここに時たま挟まれる哲学論みたい

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小説「フーガはユーガ」よがり論

伊坂幸太郎さんの小説はクセがあってとても好き。個性的と言えば良いのか、世界観が強いと言えば良いのか分からないけれど、先生の書く小説は長いこと私に影響を与えているのは事実。

今までも多くの作品を読んできたけれども、「フーガはユーガ」も例にもれず個性的な話の展開だった。自分好みではあるけれど、ほかの人はどうだろう?

話のは内容はネタバレになるので避けるとして、個人的に注目したのは主人公の双子が置か

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小説「むかし僕が死んだ家」よがり論

東野圭吾さんの作品はたくさん読んできたし、毎度感嘆する。今回も例外じゃないし、いつも楽しく学びのある作品を届けてくれることに感激もする。

正直、個人的に、東野圭吾さんの作品にハズレはないと思う。何を読んでも面白いし、いつの作品から読み始めても満足できる、そんな印象。

今回読んだ「むかし僕が死んだ家」は、本屋の文庫本コーナーに面で置かれ、目が合い、振り切れず買ったのが出会い。

本音を言えば、今

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