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MAEKI
2020年9月19日 02:44
ーーガチャ。あきとさんの寝室は、アロマ?お香?の香りがして、非日常的な感覚になり、自然と、緊張感が増す。後ろで扉を閉める音が聞こえた。「ーーーーあきとさん?真っ暗だよ。」「ごめん、明かりつけるね。」一気に明るくなり、一瞬視界がぼやける。「明るすぎ・・・?だね。」そう言って、リモコンで明かりが薄暗くなった。ただ立っているのも、なんか違うよな・・・そう思い、ベッ
2020年9月16日 04:09
あれから二週間。私は高校受験よりも勉強に励んでいた。高校受験より必死だった。絶対に這い上がる、と。そして、夏休みを迎える。今年もまた暑いらしい。あー、また玄関前に生きてるか死んでるか分からないセミが転がってて、立ち往生する季節だなー。周りの友人が夏休みを満喫している頃、私は全ての誘いを家族旅行と言って断り、勉強に明け暮れた。そして、編入試験当日。3つの公
2020年9月15日 23:10
「ただいま」「おかえり!ご飯は?もう食べる?」「うん。ありがとう。その後少し期末試験の勉強するね」「あら!頑張って!」「ごちそうさま!ママ、ありがとう。美味しかったよ!」「じゃあ、勉強、頑張ってね。夜食欲しかったら言って!」「うん。ありがとう。」ーーバンドマン、か。そんなことを、ふと考えつつも、私は期末試験の勉強に励んだ。絶対に負けない。負けてたまるか、と。
2020年9月15日 20:18
ジムで汗を流し、シャワーを浴びて、帰り支度をしていた。ーこれからどうしよう。そんなことを考えて、ボーッと窓の外を見た。・・・あれ?ジムの目の前にあるライブハウスから、一人の男性が出てきた。ーーーあきとさん。ジムは3階。ライブハウスは道を挟んで1階。私は、ただただ、あきとさんに目を奪われていた。ーー行動範囲って、こういうことか…。!!!すると、視線を感じた
2020年9月15日 19:29
家に帰ると、姉が帰ってきていた。「れいちゃんーー!久しぶり!もう高校生だね。これ、入学祝い!」「ありがとう。開けていい?」「もっちろん!」CHANELの袋に入っていたのは、薄いピンクのグロス。「ほら。れいちゃんももう高校生だから、グロスくらいからいいもの使わないと!」「ありがとう。」「なんか、タバコ臭くない?まさか・・」・・・!「あー、さっき友達とファミレス
2020年9月15日 18:11
次の日。いつものように7:00に起きて、学校へ母親のふりをして欠席の電話。・・・本当に私のことなんて気にならないんだな。もうかれこれ2週間以上休んでるのに、「大丈夫か?」の連絡もしてこない教師だったんだ。誰も私のことなんて気にかけてない。もう欠席の連絡だってしなくても気づかれないんじゃないか。・・・どこで間違えたんだろう。こんなはずじゃなかったのに。「おはよう。朝ご
2020年9月15日 05:02
そんないじめに、1ヶ月耐えて、ついに私は学校へ行かなくなった。両親へは行っているフリをした。都内へ足を運び、ボーッと何も考えずに歩く。制服から私服に着替え、厚化粧をして、タバコとお酒を買う。補導なんてされたらバレるから、適当に見つけたマンションの地下駐車場で、お酒とタバコに溺れた。「明らかに未成年じゃん」そう声をかけてきた。「なんですか?関係あり
2020年9月15日 04:44
彼と出会ったのは、十数年前。私が高校生の頃だ。私立の進学校に通い、その中でもトップクラスの成績を持つ人が集まる特進選抜クラスにいた。男子40人女子4人このコースは学年で1クラスしか設けられていないため3年間クラス替えなし。部活もできず、毎日7時間授業。一見苦痛そうだけど、それなりに楽しく過ごしていた。同じクラスに彼氏もできた。別棟にある他クラスからも
2020年9月15日 04:26
2018年現在。28歳 OL。都内のマンション住み。正直、なかなかいいマンション。仕事は、都内の某広告代理店勤務。CMなども担当することが多々あるので、芸能人の美形に目が麻痺している。だからと言って、芸能人と付き合いたいとかは思わない。大抵が、変わり者で、仕事以外で理解し合えることはないから。こちらからお断りスタンスに見えるかもしれないけど、事実そうだ。こう