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必ず取り入れたい!教育現場で活動できるアプリ12選(後半)

 今回の記事は、前回のアプリ紹介の続編です。12選の中から6~12選目を紹介します。1~6選をまだ見ていない方は、1つ前の記事をご覧ください!


⑦Flat

 こちらは楽譜作成アプリです。音楽が苦手な私のような人にもってこいのアプリです。活用場面は大きく2つ。①合唱のアルトパート、ソプラノパートの音源②合奏の各楽器の見本メロディ の作成です。困ったことに、教科書に付属しているCDにアルトパートの音源がなかったり、合奏の楽器ごとの音源がなかったりします。小学生は音符を読み取ることはもちろんなのですが、多くの児童は見本となる「音」を聴いて覚えることが多いです。かといって、音楽を苦手教科とする私がピアノを毎回弾けるわけがない!!ということでこのアプリに頼ることにしました。

合奏「学園天国」楽器ごとの音源
楽譜作成画面

 画像を見ると、「え、なんだか難しそう!」と感じるかもしれません。はい、最初はちょっと時間がかかりました。しかし、慣れればすいすい作成できます。音源を作りたい楽譜をアプリ内の鍵盤に打ち込んでいきます。フォルテやタイなどの記号もしっかり設定可能。苦手といいながらも小学校のときピアノを習っていた私はこのとき初めて「あのときの習い事が役に立った!」と感じました。
 楽譜を打ち終えると、音源を再生することができます。そして、この音源を保存し、子ども達のPCに配布するのです。私はMicrosoft Teamsを使用し、音楽フォルダに音源を入れました。子ども達はいつ、どんな時に、何度でも再生して見本の音源とともに練習することができます。音源さえ作ってしまえば授業は子ども達が自ら練習を進めていくでしょう。

⑧透かして清書

 新1年生担任の皆様、お待たせいたしました!透かして清書の登場です。こちらのアプリは字を上手に書くことが苦手な方が見てください。字は得意だ!という方は次のアプリへスキップ!!
 さて、新1年生といえば、自分の机がどこにあるか忘れてしまわないように、机上に大きな名前シールを貼るのが一般的です。その大きな名前シールは、春休みに担任の先生がネームペンで手書きをします。1年生の保護者の方は、入学式の日に我が子の教室へ入り、その手書きの名前シールを見て机を見つけます。そう、そのシールは1年間使い続け、多くの先生や保護者の方々に見られるものなのです。保護者との最初のコミュニケーションツールといっても過言ではありません。担任の先生はていねいな字を書く方がいいに決まっています。そう考えれば考えるほど、私の手はプルプル震え、実にバランスの悪い字を書きあげました。

 ここでICTの力を借ります。書きたい字をアプリに打ち込むと、物凄い光を放ってiPadの画面が明るくなります。その画面上に書きたい紙を載せると、よほど分厚くない用紙でなければ、書きたい字が透けるのです。このアプリにより、自分でも驚くほど上手に児童の名前を書き上げることができました。ありがとう、透かして清書。

⑨読み上げ百人一首


 私の勤務する学校では、1校目も2校目も百人一首に力を入れていました。一方私はあまり得意ではありません。小学生のときに自分自身が遊んだ覚えもありません。そこで困ったのがお題の読み上げ方です。YouTubeを観ると、おばちゃんがそれらしく百人一首を読み上げる動画が出てきます。確かに読み上げ方で雰囲気が出るなあ。と思いつつも、どう読んだらいいか全くわかりませんでした。次第に百人一首ブームは熱を帯びていき、休み時間中も子ども達は熱中して取り組みます。すると、もちろん「先生、お題読んで!!」と休み時間の度に声がかかるわけです。最初こそ私も頑張りましたが、一日中お題を読んでいるとさすがに疲れます。そこでこのアプリに頼ることにしました。ランダム再生で札のお題を呼んでくれます。読み方の発音もYouTubeで観たそれです。お見事。また、札の色も指定して遊ぶことができるので、時間があまりないときは札の色を指定して短時間で遊ぶことができます。百人一首の時間はボタン1つで楽しめるようになりました。感謝。

⑩Luma Fution

 こちらは動画編集アプリです。今となっては動画編集アプリは様々なものがありますが、私が思うiPad最強動画編集アプリはLuma Futionです。無料アプリではないのですが、嬉しいのは買い切りアプリであること。月額や年額のサブスクリプション制が多い中、買い切りアプリはとても嬉しいです。この動画編集は基本的に児童ではなく大人が活用します。日々撮りためた学級写真を流行りの音楽とくっつけ、動画にします。活用場面は様々。
 ・学級懇談会(学級の様子、林間学習の様子など)
 ・毎学期の振り返り
 ・1年間の振り返り
 ・6年生の卒業を祝う会などの行事
 ・運動会などの行事で使う音楽の編集
私は学級通信を毎週発行しているため、児童の写真をよく撮っています。その写真で1年間の振り返り動画を作るのですが、3学期の修了式の日に観ると効果抜群です。口下手な私は立派なことを言えませんが、動画を観るとこれまでがんばってきたことの思い出を視覚的に振り返ることができます。小学校の担任を1年生~6年生まで担当してきませいたが、どの学年も毎年この動画で号泣していました。担任して泣かなかった年は一度もありません。そして、どの子よりも先に私が泣いていました。(自分で作った動画に毎年感動するという…。)また、こちらで作成した動画をQRコードにし、学級通信に添付することで、日々の活動の様子を動画として家庭に届けることもできます。(やりかたはいつか記事にアップします。)
編集はシンプルなので直感的に分かり、作成することができます。

⑪ルーレット、抽選アプリ


ルーレット
Lucky Draw

 こちらもあれば便利のアプリです。ルーレットアプリは学級で誰かにお願いしたいときに使用します。例えば、次のページを音読する人をルーレットで決めます。あらかじめクラスの出席番号をルーレットに設定してスタート。なんてことない音読も、ルーレットを使うだけでドキドキし、大盛り上がりです。学級にムードメーカが2人いれば、2人の名前しかないルーレットを作成して回しても大うけします。

 次に、抽選アプリ「Lucky Draw」です。こちらは、お楽しみ会のビンゴ大会で活用できます。昔はガラガラを用意して使っていましたが、玉が転がってなくなること…。また、使用頻度が少ないのにおき場所がなくて困る物ベスト3にも入るのがガラガラです。ビンゴカードもビンゴ枠のイラストを児童のPCに配布すれば、ビンゴ大会がすべてデジタルで完結です。
 6年生を担任したときは、卒業までのカウントダウンカレンダーを作るとき、誰が「残り○日」のカレンダーを担当するかも、この抽選アプリで作成しました。文句なしの決め方なので楽しく平和に決めごとが進みます。


 また、このアプリを活用しだしたころ、ちょうど教職員の親睦会で幹事をすることになりました。幹事の大きな仕事の1つと言えば、歓送迎会です。ホテルの予約、コースメニューやアレルギーの調整、司会台本の作成、花束の準備…忙しい時期に追い打ちをかけるが如くの仕事量。その中の1つに「座席のくじ引き作り」があります。親睦会のくじは毎回こだわっており、和紙で丁寧に作ったくじを引き、座る席にも和紙で作った座席番号札を置きます。(ここにそんなに手間をかけなくてもいいのでは…?)と強烈に感じた私はこの「Lucky Draw」を活用。受付に私のiPadを置き、来た人に抽選ボタンを押してもらいます。席に置く番号札はホテル側に用意してもらいました。今後も使い方次第で活用の幅が広がりそうです。

⑫Microsoft Teams

 こちらのアプリはMicrosoft社が提供するもので、誰もが知っているのではないでしょうか。では、Teamsを普段使いとして、どれほど教育現場で活用できているでしょうか。私は、
 ・連絡帳
 ・音楽テンス(楽器と歌唱)
 ・コミュニケーションレク
 ・係活動、お楽しみ会
 ・学級通信
 ・学習のクラウド作業
 ・会議資料の共同作業
 ・オンライン授業
等で毎日活用しています。活用次第で無限大に可能性が広がるアプリケーションです。詳しい使い方はいつか記事にしていこうと思います。とにかく日々進化、更新していくアプリなので、皆様も実践共有していただければと思います。

まとめ

 2つの記事に渡って、教育現場で活用できるアプリ12選を紹介しました。皆様の知っているアプリはいくつあったでしょうか。これらのアプリは、最近使い始めたものではなく、何年も前から私が愛用しているものです。飽き性な私が使い続けているので自信をもってお勧めできます。また、今ではこうしたアプリに加え、画像編集アプリのキャンバなど、AI機能が搭載されたものが急増しています。アプリも日々進化し、アップデートしているので、改めて学び続けなければならないなと感じます。

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