赤塚良成

岐阜県郡上市生まれ,岐阜北高校,名古屋市立大学経済学部卒業. 有限会社グルーブーム代表…

赤塚良成

岐阜県郡上市生まれ,岐阜北高校,名古屋市立大学経済学部卒業. 有限会社グルーブーム代表(2005〜),NPO法人HUBGUJO理事長(2013〜),郡上ICTクラブ協議会代表(2019〜).

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岐阜新聞 素描 最終話『この物語は幕を下ろさない』 2022年12月28日(水)掲載

移住したての頃 この長閑な里山で のんびりゆっくり時間をやり過ごして コンピュータのしごとをぼちぼちやって 週に何日かは都会に出て 演劇練習館で急がず芝居を作ろう ぐ…

赤塚良成
1年前
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「記す」理由 その1

昨年末に掲載された岐阜新聞『素描』。 年末から年初にかけて9回分アップしおえました。 岐阜新聞は県内でしか読めそうにないこともあって 友人のうちの何人かの人なら、…

赤塚良成
1年前
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岐阜新聞 素描 第八話『地方で最先端を走る』 2022年12月21日(水)掲載

プログラミングを始めたのは 1985年。 プログラマーなんて存在は、 得体が知れない。 そんな仕事があることさえ、 知られていなかった頃のお話。 私はというと、 大…

赤塚良成
1年前

岐阜新聞 素描 第七話『子どもたちに多彩な選択肢を』 2022年12月14日(水)掲載

子どもたちには、 家庭や、 学校があって、 そこには、 親や、 先生や、 友達がいる。 家庭や学校で、親や先生や友達が見せてくれる世界で生活している。 それさえ無い子…

赤塚良成
1年前
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岐阜新聞 素描 第六話『相互理解と連携が土壌となる』 2022年12月7日(水)掲載

HUBGUJOという活動は、 人との出会いでできている。 この活動で、私が出会った方だけでも、 ゆうに1,000人を超える。 コワーキングスペースとして利用してくれた方や、 …

赤塚良成
1年前

岐阜新聞 素描 第五話『異なるものにすぐ手が届く仕事場』 2022年11月30日(水)掲載

2013年10月にHUBGUJOを結成した。 (結成時は自分を含めて3人だった) それから一年、 自分たちがすぐできること、 思いつくこと、 やりたいことを続けるうちに、 何をす…

赤塚良成
1年前

岐阜新聞 素描 第四話『よそ者はなぜゼロを1にできたのか』 2022年11月23日(水)掲載

新聞に掲載された後になって、別の書きかたをしておけばよかったと後悔した。 特に2箇所。 ひとつは第三話の文末の間違い。 (掲載文)15年にまず4社を皮切りに、19年…

赤塚良成
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岐阜新聞 素描 第三話『存在意義が登場人物を呼び込む』 2022年11月16日(水)掲載

中学3年の文化祭で、クラスで何かを発表することになって、演劇をやろうということになった。 その時はじめて、台本を書きたいと思った。 幼なじみとふたりで本を作った。…

赤塚良成
1年前

岐阜新聞 素描 第二話『空間に波動があればよい』 2022年11月9日(水)掲載

10年という月日は、ものごとを括るのに都合がいいものなのかもしれない。 もう、それを6回ほど繰り返してきたが、それぞれの10年が、割と均等に節目となって、その都…

赤塚良成
1年前

岐阜新聞 素描 第一話『舞台は山間のコワーキングスペース』 2022年11月2日(水)掲載

最初の原稿がなかなか決まらず、困り果てました。 岐阜新聞の編集担当者から、『何を書いてもいいです。お好きなことを書いてください』と言われて。 そう考え出したら、 …

赤塚良成
1年前

岐阜新聞に連載してきた『素描』が今週水曜日で最終回となりました

岐阜新聞に連載している『素描』も、今週の水曜日で最終回となりました。昨日ゲラが上がって来たので、今日少し直して、今回の無謀な挑戦も完結となります。 ひと仕事終え…

赤塚良成
1年前
岐阜新聞 素描 最終話『この物語は幕を下ろさない』  2022年12月28日(水)掲載

岐阜新聞 素描 最終話『この物語は幕を下ろさない』 2022年12月28日(水)掲載

移住したての頃
この長閑な里山で
のんびりゆっくり時間をやり過ごして
コンピュータのしごとをぼちぼちやって
週に何日かは都会に出て
演劇練習館で急がず芝居を作ろう
ぐらいに思っていた

今の今までそのことを忘れていた

今いま驚いている
まさかのこと。

この10年
そんな生活とは全く違った
いつ忘れたのだろう

2012年

暮らし始めて初めての夏
月に一度
自宅に配布される市の広報誌に
「ミ

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「記す」理由 その1

昨年末に掲載された岐阜新聞『素描』。
年末から年初にかけて9回分アップしおえました。

岐阜新聞は県内でしか読めそうにないこともあって
友人のうちの何人かの人なら、
興味を持ってくれるのではないかと思い。

アップしたらしたで
読んでどう思われたんだろうと
かなり気になるけど
感想を聞くのは怖いもので
誰にも聞けない。
そんな自分がおかしいです。

何年生きてきても、
表現することの葛藤っていうも

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岐阜新聞 素描 第八話『地方で最先端を走る』  2022年12月21日(水)掲載

岐阜新聞 素描 第八話『地方で最先端を走る』 2022年12月21日(水)掲載

プログラミングを始めたのは
1985年。

プログラマーなんて存在は、
得体が知れない。
そんな仕事があることさえ、
知られていなかった頃のお話。

私はというと、
大学2年の春に旗揚げした劇団で、
脚本を書きながら、
年中、芝居漬け。

就活する気などさらさら無くて。
卒留するつもりで、
卒論出さなかった。

それがあろうことか、
卒業式の日に、
卒業証書が出ていた。

という大事件の後、
当然

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岐阜新聞 素描 第七話『子どもたちに多彩な選択肢を』  2022年12月14日(水)掲載

岐阜新聞 素描 第七話『子どもたちに多彩な選択肢を』 2022年12月14日(水)掲載

子どもたちには、
家庭や、
学校があって、
そこには、
親や、
先生や、
友達がいる。

家庭や学校で、親や先生や友達が見せてくれる世界で生活している。
それさえ無い子もいる。

もうひとつ、
いや、ふたつもみっつもあったらいいだろうなと思う。
たとえ、どれかうまくいかない場所があっても、
違う感性の友達や大人と、
別の場所で、
その子がのびのびとできる場所があったらいいだろうなと思う。
だから、

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岐阜新聞 素描 第六話『相互理解と連携が土壌となる』  2022年12月7日(水)掲載

岐阜新聞 素描 第六話『相互理解と連携が土壌となる』 2022年12月7日(水)掲載

HUBGUJOという活動は、
人との出会いでできている。

この活動で、私が出会った方だけでも、
ゆうに1,000人を超える。

コワーキングスペースとして利用してくれた方や、
ここを会場にしたイベントに参加した方は、
さらにその何倍もいる。

その方々の思いが、
HUBGUJOの活動をかたち作ったと思う。
その方々が出会うことで、
次の活動が新たに現れていったと思う。

個人的には、
こんなにも

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岐阜新聞 素描 第五話『異なるものにすぐ手が届く仕事場』  2022年11月30日(水)掲載

岐阜新聞 素描 第五話『異なるものにすぐ手が届く仕事場』 2022年11月30日(水)掲載

2013年10月にHUBGUJOを結成した。
(結成時は自分を含めて3人だった)

それから一年、
自分たちがすぐできること、
思いつくこと、
やりたいことを続けるうちに、
何をすべきか、
輪郭がはっきりしていった。

『コワーキングスペースをつくりたい』という思いを持って
活動を始めてはいたが、
何となく『すぐにできること』とは思えていなかった。

コワーキングスペースという場所は、
2012年

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岐阜新聞 素描 第四話『よそ者はなぜゼロを1にできたのか』  2022年11月23日(水)掲載

岐阜新聞 素描 第四話『よそ者はなぜゼロを1にできたのか』 2022年11月23日(水)掲載

新聞に掲載された後になって、別の書きかたをしておけばよかったと後悔した。

特に2箇所。

ひとつは第三話の文末の間違い。

(掲載文)15年にまず4社を皮切りに、19年には24社のサテライトオフィスが開設されていた。
(訂正文)15年にまず4社のサテライトオフィスの開設を皮切りに、19年には24社の事業者が入居していた。

24社全てがサテライトオフィスではないのに、そう読み取れる。
事実に対し

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岐阜新聞 素描 第三話『存在意義が登場人物を呼び込む』  2022年11月16日(水)掲載

岐阜新聞 素描 第三話『存在意義が登場人物を呼び込む』 2022年11月16日(水)掲載

中学3年の文化祭で、クラスで何かを発表することになって、演劇をやろうということになった。
その時はじめて、台本を書きたいと思った。
幼なじみとふたりで本を作った。
中学生の群像劇だった。
不良の役で表にも出た。
「おれんた」というタイトルだった。

その次は高校3年、文化祭で。
なぜかまた、クラスメートとふたりで本を作った。
「ふり向くな君は美しい」というサブタイトルだった。
メインタイトルは忘れ

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岐阜新聞 素描 第二話『空間に波動があればよい』  2022年11月9日(水)掲載

岐阜新聞 素描 第二話『空間に波動があればよい』 2022年11月9日(水)掲載

10年という月日は、ものごとを括るのに都合がいいものなのかもしれない。

もう、それを6回ほど繰り返してきたが、それぞれの10年が、割と均等に節目となって、その都度リセットされている。
リセットすれば、次は全く新しい章になるわけで、それぞれ独特な顛末がある。
振り返るとおもしろい。
自分が何を考えて変化していったのか見えてくる。

新聞に掲載する文章を書くなんて、とんでもないことだ。
というのが、

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岐阜新聞 素描 第一話『舞台は山間のコワーキングスペース』  2022年11月2日(水)掲載

岐阜新聞 素描 第一話『舞台は山間のコワーキングスペース』 2022年11月2日(水)掲載

最初の原稿がなかなか決まらず、困り果てました。
岐阜新聞の編集担当者から、『何を書いてもいいです。お好きなことを書いてください』と言われて。

そう考え出したら、
書きたいことがいくつもいくつも出てきてしまい、とうとう収拾がつかなくなった。
これでは仕方がないので、まずは思いつくだけ綴ってみて考えるのはその後にしようと、色々書き殴ってみた。

そうしたらば。
まあ、出るわ出るわ、無責任で、他愛のな

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岐阜新聞に連載してきた『素描』が今週水曜日で最終回となりました

岐阜新聞に連載してきた『素描』が今週水曜日で最終回となりました

岐阜新聞に連載している『素描』も、今週の水曜日で最終回となりました。昨日ゲラが上がって来たので、今日少し直して、今回の無謀な挑戦も完結となります。

ひと仕事終えてほっとしたので、いつものお決まりで、だらだらと脱力の長文です。

読んでくれてる方がいくらかいらっしゃることを伝え聞いて、それを励みに何とかここまで書けました。
反響が入ってくる方法もないので、一時は担当の編集者しか読者がいないんじゃな

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