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昨日の朝ごはん

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毎日通勤時間で読んでいる本の感想
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12月11日の朝ごはん

12月11日の朝ごはん

『死ぬ気まんまん』佐野洋子
ティーバッグで出したお〜いお茶と一緒に‥

人に勧められて買った本。
最近は仕事関係の本を読むことが多くてつい朝食を抜きがちに‥

その人からは「がんで余命2年のつもりで財産使い切ったのに、ストレスフリーから治っちゃって結局医者に食ってかかる話」と聞いて読んだのだけれど、まあどちらかというと生き死ににこだわらないおばちゃんがケチらず生きていくエッセイという印象。

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11月19日の朝ごはん

11月19日の朝ごはん

『バカざんまい』中川淳一郎
きなこもちラテと一緒に‥

なんていうか‥マツコと有吉と村上を足して3で割った感じ。
1番面白いところで、「SNSのコメンテーター化」(みんな無難なことしかあげないし、そうあると楽)の文脈。確かにみんなすごく事件とかに感化されたふりするけど、実際「そんなに?!」って思うこと多いし。

まあただわざわざ重箱の隅突く必要あったかな?というのが正直な読後感。ハロウィンで騒ぐ奴

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11月16日の朝ごはん

11月16日の朝ごはん

『花図鑑』清原なつの
ほうじ茶ラテと一緒に‥

キャッチコピーというか作品紹介は
「性にまつわる抑圧や禁忌に悩む女性の心に、さまざまな角度からスポットをあて、その秘められた心理を衝いたオムニバス作品集。」
‥なんだかすさまじい。
‥興味がわかないわけがない。

男の人にすこぶる潔癖な女子校の先生とかの話が出てくるのだけれど、今でもある種そういうとこあるなーと中高時代が懐かしく‥。

昨日は友人の結

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11月9日の朝ごはん

11月9日の朝ごはん

『キリンと暮らすクジラと眠る』アクセル・ハッケ
おしるこ豆乳と一緒に‥

アクセル・ハッケの絵本をAmazonでつい。
前読んだはずなのにすっかり抜けていて、また当時にようにクスッとする。クスッとしたその感覚だけ覚えているから、読んだことは記憶にある。

いろんな動物を取り上げながら作家が思いつくままに話を広げていく、動物の図鑑、物語版といったところ。

科学とファンタジーが混ざって入るのだけ

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11月7日の朝ごはん

11月7日の朝ごはん

『パパラギ』エーリッヒ・ショイルマン
文明の利器で果実をすりつぶしたものと一緒に‥

なぜジュースをこんな回りくどい言い方をしたかといえば、この本がそういう本だから。
部族の酋長がヨーロッパの文明を自分たちなりの言葉で語ったものを、ドイツ人がまとめたもの。

「混迷の時代にこそ必要とされる不朽の叡智」と書かれているけど、まあここから反文明的に感化されたところでどうできるでもないし‥とは思う

ただ

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11月6日の朝ごはん

11月6日の朝ごはん

『ベッドのおとぎばなし』森瑤子
紅茶フレーバーの豆乳と一緒に‥

「トレンディ」の薫りしかしない短編集。
前何かで書いたけれど、「ネンネ」っていう言葉は昨今は本の中でしか見かけない。

特に象徴的だったのが第8夜
「湯沸かし場での朝の会話」とか「ベッドインしようって段」とか「およろしかったら」とか‥わかるけど異物感、セリフの言い回しまで聞こえてくるような。

特に気になったのは「ミズ」という言い方

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11月1日の朝ごはん

11月1日の朝ごはん

『へんな兵器』広田厚司
栗の味がするマウントレーニアと一緒に‥

第2次世界大戦で開発された変な兵器を紹介していく本。

戦争反対とか言いたいわけではないけど、人間切羽詰まると頭おかしい事するんだな‥くらいの感想しか良くも悪くも湧かなかった。

工場の仕組みとかは好きで、刑罰ものも好きだからその中間みたく面白く読めるかなと思ったら大きく裏切られた‥。そもそも興味ないのだと認知。

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10月30日の朝ごはん

10月30日の朝ごはん

『夕方までに帰るよ』宮崎夏次系
まあおいしい無調整豆乳と一緒に‥

宗教にハマった親と、引きこもりの姉とそれの中で常識人ぽくある弟と‥という、まあ程よくドロドロした漫画。

多分これ冷静に読めるのは、普通からまあまあ癖が強いくらいの家庭で育った人でしょうね。世の中ではその層が1番多いのかしら‥

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お茶しながら、お話しした印象で古本を送りつけるタイムチ

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10月29日の朝ごはん

10月29日の朝ごはん

『スカートの下の劇場』上野千鶴子
秋限定のトロピカーナと一緒に‥

姫野カオルコに続き、勝手にきっつい人だと苦手意識があったけれど、読んでみて非常にかきたてられるものがあった。

高校3年生の時に選んだ研究テーマが「かわいい」だったのだけれど、その時調べたことをもっとあけすけにした感じ。
こういう決めてかかった口調でうざくならないのもすさまじ。

すごくざっくり言うと、
「なんで可愛らしい布で隠す

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10月26日の朝ごはん

10月26日の朝ごはん

『ひと呼んでミツコ』姫野カオルコ
二日酔いが続き水と一緒に‥

なんとなく食わず嫌いをしていた姫野カオルコ作品だけれども一気にファンに!
分かりやすくいうと瀕死江古田ちゃん!の文学版といったところ。

自覚している嫌味を盲腸の縫い目の痛みに変換するところが美しい。

姫野カオルコが一定売れているという事実が私を安心させてくれる、素敵。

名言が多すぎて、名言集扱いになりそう。
猫とサティとサリン

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10月25日の朝ごはん

10月25日の朝ごはん

『あなたの人生の物語』テッド・チャン
自販機で気になったよもぎ餅味の豆乳と一緒に‥

人に勧められたSF。
SF好きの男性が頭いいの法則がある気がする。

テッド・チャンいつか読もうと思いながらモチベーションが上がらず‥人に勧められるって大きい。

冒頭の短編バビロンの塔は結構好み。
旧約聖書に出てくる「バベルの塔」をモチーフにした小説。絵画とかでよくあるけど、小説でここまで風景のイメージが広がる

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10月24日の朝ごはん

10月24日の朝ごはん

『浪費図鑑』劇団雌猫
女子らしく中国茶「四季烏龍」と一緒に‥

職場の人から「欲望」とか好きならこれ!とオススメしていただいた本!

そう、「欲望がすごい」のではなく「欲望への執着がすごいんですよ、私!」というわけで入社1ヶ月もたってないのに非常によく私のことを理解してくださる先輩である。

内容はひたすら、アイドルとか芸人とか声優とかいろんなものへの浪費エッセイと実態調査。かけている額がえげつな

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10月23日の朝ごはん

10月23日の朝ごはん

『ROCK』岡崎京子
ほんとはショットと行きたいところだけど、仕事ですので、不思議に苦い水と一緒に‥

なんていうかまずびっくりしたのが1990年に描かれた漫画だということ。
よく言う言葉なら「色あせない」なんだろうけど、むしろ色があせつづけた世界のグレーな色が未だに世の中と比べて変わっていないことに驚き。

事務所から像を作られ拘束されてもがくモデルという意味ではテーマは『ヘルタースケルター』に

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10月22日の朝ごはん

10月22日の朝ごはん

週刊文春 10月25日号
社会人らしく水と一緒に‥

カバンの中には日経と週刊文春を忍ばせて通勤。なんだかビジネスマンになった気分。

巻頭グラビアの橋本愛と片山さつきの件が気になって買っちゃうあたりも筋金入りのおっさん感。

壇蜜しかり橋本愛しかり、目力、半開きの唇、黒髪は昭和情緒ある美人の三大要素に思えたり。

あと能町みね子さんの言葉尻とらえ隊も好き。

某宗教の息子さんの話。親に縛られない

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