南瓜千代子

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南瓜千代子

タイムチケットで‪「【本代込み】あなたにオススメの古本10冊お送りします」www.timeticket.jp/items/37086 ‬っていうのやってます。 本業はWebメディアの編集や広告営業をやりつつ、副業で賃貸仲介の営業やったり、ベンチャーの採用やったり。

マガジン

  • 他人と住む

    彼と同棲することになった、賃貸営業(副業)が家をみつけるまでの話。

  • 痴的好奇心を満たす肴

    帰りの電車や飲みながら読んでいる本から痴的なエッセンスを抽出

  • 昨日の朝ごはん

    毎日通勤時間で読んでいる本の感想

最近の記事

12月11日の朝ごはん

『死ぬ気まんまん』佐野洋子 ティーバッグで出したお〜いお茶と一緒に‥ 人に勧められて買った本。 最近は仕事関係の本を読むことが多くてつい朝食を抜きがちに‥ その人からは「がんで余命2年のつもりで財産使い切ったのに、ストレスフリーから治っちゃって結局医者に食ってかかる話」と聞いて読んだのだけれど、まあどちらかというと生き死ににこだわらないおばちゃんがケチらず生きていくエッセイという印象。 男女でというか人が違うとこうも印象が違うかと軽く感心した。 ガンとの闘いもあっさ

    • 11月19日の朝ごはん

      『バカざんまい』中川淳一郎 きなこもちラテと一緒に‥ なんていうか‥マツコと有吉と村上を足して3で割った感じ。 1番面白いところで、「SNSのコメンテーター化」(みんな無難なことしかあげないし、そうあると楽)の文脈。確かにみんなすごく事件とかに感化されたふりするけど、実際「そんなに?!」って思うこと多いし。 まあただわざわざ重箱の隅突く必要あったかな?というのが正直な読後感。ハロウィンで騒ぐ奴はバカとか、きょうびふつうにテレビでやってるし‥ たまに当たりな「爆弾系」の本と

      • 11月16日の朝ごはん

        『花図鑑』清原なつの ほうじ茶ラテと一緒に‥ キャッチコピーというか作品紹介は 「性にまつわる抑圧や禁忌に悩む女性の心に、さまざまな角度からスポットをあて、その秘められた心理を衝いたオムニバス作品集。」 ‥なんだかすさまじい。 ‥興味がわかないわけがない。 男の人にすこぶる潔癖な女子校の先生とかの話が出てくるのだけれど、今でもある種そういうとこあるなーと中高時代が懐かしく‥。 昨日は友人の結婚式だったのだけれど、女子校出身者ののテーブルは固められており、まあまさに「姦し

        • 11月9日の朝ごはん

          『キリンと暮らすクジラと眠る』アクセル・ハッケ おしるこ豆乳と一緒に‥ アクセル・ハッケの絵本をAmazonでつい。 前読んだはずなのにすっかり抜けていて、また当時にようにクスッとする。クスッとしたその感覚だけ覚えているから、読んだことは記憶にある。 いろんな動物を取り上げながら作家が思いつくままに話を広げていく、動物の図鑑、物語版といったところ。 科学とファンタジーが混ざって入るのだけれど、どちらのいやらしさもない(オタクっぽくもなく、説教臭くもない)。 出版社

        12月11日の朝ごはん

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          19本

        記事

          11月7日の朝ごはん

          『パパラギ』エーリッヒ・ショイルマン 文明の利器で果実をすりつぶしたものと一緒に‥ なぜジュースをこんな回りくどい言い方をしたかといえば、この本がそういう本だから。 部族の酋長がヨーロッパの文明を自分たちなりの言葉で語ったものを、ドイツ人がまとめたもの。 「混迷の時代にこそ必要とされる不朽の叡智」と書かれているけど、まあここから反文明的に感化されたところでどうできるでもないし‥とは思う ただ日々使っているものを原始的な要素の言葉で置き換えているという点では、ライター意欲

          11月7日の朝ごはん

          11月6日の朝ごはん

          『ベッドのおとぎばなし』森瑤子 紅茶フレーバーの豆乳と一緒に‥ 「トレンディ」の薫りしかしない短編集。 前何かで書いたけれど、「ネンネ」っていう言葉は昨今は本の中でしか見かけない。 特に象徴的だったのが第8夜 「湯沸かし場での朝の会話」とか「ベッドインしようって段」とか「およろしかったら」とか‥わかるけど異物感、セリフの言い回しまで聞こえてくるような。 特に気になったのは「ミズ」という言い方。ちょっと前まで(今でも)「お局さん」と呼ばれる人たちなんだろうけど、ここからま

          11月6日の朝ごはん

          11月1日の朝ごはん

          『へんな兵器』広田厚司 栗の味がするマウントレーニアと一緒に‥ 第2次世界大戦で開発された変な兵器を紹介していく本。 戦争反対とか言いたいわけではないけど、人間切羽詰まると頭おかしい事するんだな‥くらいの感想しか良くも悪くも湧かなかった。 工場の仕組みとかは好きで、刑罰ものも好きだからその中間みたく面白く読めるかなと思ったら大きく裏切られた‥。そもそも興味ないのだと認知。 ░▒▓█▓▒░▒▓█▓▒░▒▓█▓▒░▒▓ お茶しながら、お話しした印象で古本を送るタイムチケ

          11月1日の朝ごはん

          10月30日の朝ごはん

          『夕方までに帰るよ』宮崎夏次系 まあおいしい無調整豆乳と一緒に‥ 宗教にハマった親と、引きこもりの姉とそれの中で常識人ぽくある弟と‥という、まあ程よくドロドロした漫画。 多分これ冷静に読めるのは、普通からまあまあ癖が強いくらいの家庭で育った人でしょうね。世の中ではその層が1番多いのかしら‥ ░▒▓█▓▒░▒▓█▓▒░▒▓█▓▒░▒▓ お茶しながら、お話しした印象で古本を送りつけるタイムチケットを販売しております 【本代込み】あなたにオススメの古本10冊お送りしま

          10月30日の朝ごはん

          10月29日の朝ごはん

          『スカートの下の劇場』上野千鶴子 秋限定のトロピカーナと一緒に‥ 姫野カオルコに続き、勝手にきっつい人だと苦手意識があったけれど、読んでみて非常にかきたてられるものがあった。 高校3年生の時に選んだ研究テーマが「かわいい」だったのだけれど、その時調べたことをもっとあけすけにした感じ。 こういう決めてかかった口調でうざくならないのもすさまじ。 すごくざっくり言うと、 「なんで可愛らしい布で隠す必要があるの→自意識過剰か誰かの所有の印なんだぞ!」 という展開。 私は主に組

          10月29日の朝ごはん

          10月26日の朝ごはん

          『ひと呼んでミツコ』姫野カオルコ 二日酔いが続き水と一緒に‥ なんとなく食わず嫌いをしていた姫野カオルコ作品だけれども一気にファンに! 分かりやすくいうと瀕死江古田ちゃん!の文学版といったところ。 自覚している嫌味を盲腸の縫い目の痛みに変換するところが美しい。 姫野カオルコが一定売れているという事実が私を安心させてくれる、素敵。 名言が多すぎて、名言集扱いになりそう。 猫とサティとサリンジャー好きの私立大文系学生なんてまさに医学部の父と結婚した母そのもの。中途半端な

          10月26日の朝ごはん

          10月25日の朝ごはん

          『あなたの人生の物語』テッド・チャン 自販機で気になったよもぎ餅味の豆乳と一緒に‥ 人に勧められたSF。 SF好きの男性が頭いいの法則がある気がする。 テッド・チャンいつか読もうと思いながらモチベーションが上がらず‥人に勧められるって大きい。 冒頭の短編バビロンの塔は結構好み。 旧約聖書に出てくる「バベルの塔」をモチーフにした小説。絵画とかでよくあるけど、小説でここまで風景のイメージが広がることに感動。 ░▒▓█▓▒░▒▓█▓▒░▒▓█▓▒░▒▓ お茶しながら、

          10月25日の朝ごはん

          10月24日の朝ごはん

          『浪費図鑑』劇団雌猫 女子らしく中国茶「四季烏龍」と一緒に‥ 職場の人から「欲望」とか好きならこれ!とオススメしていただいた本! そう、「欲望がすごい」のではなく「欲望への執着がすごいんですよ、私!」というわけで入社1ヶ月もたってないのに非常によく私のことを理解してくださる先輩である。 内容はひたすら、アイドルとか芸人とか声優とかいろんなものへの浪費エッセイと実態調査。かけている額がえげつないと思ってしまうが、私も本にかけてるお金は怖くて計算したくない。本に出てくる皆様

          10月24日の朝ごはん

          10月23日の朝ごはん

          『ROCK』岡崎京子 ほんとはショットと行きたいところだけど、仕事ですので、不思議に苦い水と一緒に‥ なんていうかまずびっくりしたのが1990年に描かれた漫画だということ。 よく言う言葉なら「色あせない」なんだろうけど、むしろ色があせつづけた世界のグレーな色が未だに世の中と比べて変わっていないことに驚き。 事務所から像を作られ拘束されてもがくモデルという意味ではテーマは『ヘルタースケルター』に近い。 『ヘルタースケルター』が摩耗まで描いているのに対して、一応逃げ出して幸

          10月23日の朝ごはん

          10月22日の朝ごはん

          週刊文春 10月25日号 社会人らしく水と一緒に‥ カバンの中には日経と週刊文春を忍ばせて通勤。なんだかビジネスマンになった気分。 巻頭グラビアの橋本愛と片山さつきの件が気になって買っちゃうあたりも筋金入りのおっさん感。 壇蜜しかり橋本愛しかり、目力、半開きの唇、黒髪は昭和情緒ある美人の三大要素に思えたり。 あと能町みね子さんの言葉尻とらえ隊も好き。 某宗教の息子さんの話。親に縛られない生き方。題材のエッジが効きすぎてて素敵。 ░▒▓█▓▒░▒▓█▓▒░▒▓█▓

          10月22日の朝ごはん

          10月19日の朝ごはん

          『屈折くん』和嶋慎治 いかにもな喫茶店で紅茶と一緒に… 人類の神秘を見た気がした。 彼の折れ曲がり方が、自分の人生のそれとそっくりだったから。 高校時代むさぼるように読んでいた、大槻ケンヂもそこそこ共感する部分が多かったけれど(欲の目覚めがウルトラマンAのゴルゴダ星の回だとか…)、それ以上。数年前に大槻ケンヂのライブと間違えて人間椅子のライブに行ったことには意味があったのだな…と心が温かくなった。 なにより、文体が、良い。 素敵。 SPAのインタビューで自意

          10月19日の朝ごはん

          10月18日の朝ごはん

          『渚にて』ネヴィル・シュート 文章で目についた飲みものでコカコーラと一緒に‥ ただし、しばらくは飲めない気もする。 それくらい蝕んで来る作品だった。 読んだきっかけは先日飲みにいった人のすすめ。SFを普段読まないので、印象に残りそうな読みやすいやつを教えてもらったのがこの本だった。 たしかに印象にも残り、非常に読みやすい。 ストーリーは明快で、核の汚染であと3ヶ月ほどで人類最後の日が来ようとしている人たちの生活を描くもの。 淡々とした描写と、英文学にありがちな(イギリス

          10月18日の朝ごはん