Misono Takanawa(高輪 美園)

地下鉄に乗ることが多いです。思ったこと感じたことを言葉にするできるように試行錯誤してい…

Misono Takanawa(高輪 美園)

地下鉄に乗ることが多いです。思ったこと感じたことを言葉にするできるように試行錯誤しています。パートナー、犬1匹、うさぎ1羽と暮らす日常について書いています。

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不妊治療/不良品のわたしから

カレンダーを見返すと、その日は去年の10月1日だった。ビルの合間から灰色の空が覗き、ビル風が強かったのをはっきりと覚えている。この日の記憶には色が無く味気のない白黒で再生されるのだけれど、それはこの記憶が楽観的なわたしの数少ない後悔の一つだからかもしれない。 この日はパートナーとともにオフィス街にある不妊治療専門の病院を訪れた。1年ほど前からタイミングを見ながら妊活を行なってきたが、なかなか結果が出なかったために無料のカウンセリングを受けに行ったのだ。私は事前に提出していた

    • 寄付と曖昧な信頼

      愛犬との思い出に影が落ちたような気がした。 サウナに行く必要がないくらい蒸し暑い日に、図書館に本を返しに行った。図書館の冷たい空気に触れた瞬間、気になっていた本が頭の引き出しから見つかった。運良く借りることができて、自分で自分を褒めてあげた。 ホクホクとした気持ちで図書館を後にし、駅前の広場を通った時、少年たちが募金箱を持ちながら大声で叫んでいる姿が目に入った。途端に今日はいい日と思った気持ちは消え、カロリーゼロのコーラを飲んだ後の、人工甘味料のベタつきのような後味の悪さに

      • too sweatyな水曜日

        1日の最初はプロテインを飲み、エレベーターを使わずに階段を上り下りし、氏社へお参りに行く。これが今週から始めた、習慣にしたいルーティーン。 前々から腹筋を割るために腹筋ローラーを夜な夜なコロコロしていたり、なんとなく甘いものを控えたりしていたけれど、ランニングとか有酸素運動がどうしても嫌で逃げ続けていたのだ。それではいつまで経っても自分がサウナで憧れるような人たちの腹筋には近づけないという現実との距離が縮まっていることに気がつき始めたこの頃、割るための有酸素運動として、ようや

        • Vlogと体重が気になる

          ハマり始めたとあるVlog 海外の人のvlogにハマりかけている。 はっきりとした理由はわからないけれど、急に私のYouTubeのおすすめに飛び込んできた。多分ウォーキング前にコーヒーを飲むといいという話をどこかで聞いて、確認したくて何本か動画を覗き見したからだと思う。30分前に飲んでカフェインを取るのがいいらしい。 ハマりかけていると言ったもの、この人の名前も年齢もよくわかっていない。名前はチャンネル名だと思うのだけれど、読み方がわからない……。 もっというと話している

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        不妊治療/不良品のわたしから

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        • エッセイ
          7本
        • 日記
          8本

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          明るい夜にむかついた

          夜10時。 前の人の踵を眺めながら地下鉄から地上へと階段を上る。左の踵には「なんで」、右の踵には「どうして」と書いてあるのが見えた。左右の踵がリズムよく上っていくのと同時に、私の心に言葉が積もっていく。 右足。 「どうしてうまくいかないんだ。」 左足。 「なんでダメなんだろう。」 右足。 「どうしてできないんだろう。」 言葉がどんどん積もっていって重くなる。 マイナスなイメージがどんどん積み重なっていくとともに、重みで搾り出されていった感情が、形を持ってじわりじわりと滲ん

          明るい夜にむかついた

          締めくくりはスターの誕生で

          家からスーパーへの道には並木道があり、公園があり、川がある。曇り空を隠す木々のアーチだったり、子供と遊ぶご家族の姿だったり、静かな水の流れだったり、私の好きなものが詰め込まれているお気に入りのルート。ただこの日はスーパーへ向かう際はその風景を楽しめずに到着してしまった。 それは最近になって、世の中は明るいなあと思う様になったことと関係している。ものすごくいいことがあって気持ちが晴れやかというわけではなく、6月も終盤になって物理的に日の光が強く、光量が多くなったなと感じている。

          締めくくりはスターの誕生で

          betterとbestの間に

          「皆、betterとbestどっちがいいかな?」 「先生、bestです」 「私もbest」 「bestっててっぺんですから」 「でもてっぺんって成長しないよね」 「いえ、また次のベスト目指しますから」 「それって言ってみればベターじゃないかな?」 「うわ、論破されている」 私の生活の傍にはいつもラジオがいて、家事や作業をする時もラジオを聴いていることが多い。その時はオードリーのオールナイトニッポンを聴きながらパックをしたり、歯磨き、歯磨きをしていた。オードリーANNを聴いて

          トムソンベッド

          明るくも暗くもない、鈍色の光が部屋に満ちていた。寝室のカーテンは朝7時に自動で開く。部屋が明るかったら7時以降で、暗かったら7時前。毎朝、瞼を開いた時にそんな感じで時間を把握していたけれど、今朝は難しかった。今日の空は朝からどんよりとした鈍色が一面に広がっているせいで、寝室の中まで曇り空が入ってきているせいだった。 今日は午後から予定があって、お昼過ぎに家を出た。私は暇さえあればラジオを聴いていて、ラジオは食事や睡眠と同じくらい生活に欠かせないもの。気がつけば人生の中でラジ

          5mの捉え方

          今朝は起きたい時間に起きることができた。朝起きられないのではなくて、起きた後にまた寝てしまうのが問題ではないか。ふと寝る前に思いたち、目を閉じてからは「起きたらベッドから出る」とひたすら念じ続けてみた。その甲斐あってか目が覚めた瞬間に、頭にこびりついている起きねばという使命を思い出すことができて、今日の勝利に繋がった。これはえらい。 でも私には平日起きられないけど休日起きられる問題が残っている。いまだに原因は不明。ただ、平日は起きたいという「意欲」よりも起きなければという「義

          変わる視線、雨雲を見つめる

          進歩がない。昨日できたことが今日できなくて、一昨日できなかったことが明日できたりする。ここ3カ月くらいこの繰り返し。一日単位でみると変化があるけど、一年単位で見ると全く立ち位置が変わっていない。たぶん、全てをばーっと見返すと、自分の残像でビートルズが信号を渡るジャケットみたいな感じのタイムラプスが作れると思う。 大層な感じで語っているけど、朝起きられないという話。今日は始業の30分前に起きてしまった……。起きることはできるのになぜ二度寝してしまうのか。 今日はちょっと仕事を

          変わる視線、雨雲を見つめる

          暑い一日をソファーの上で

          今朝はいつもより早く起きることができたのに、つい二度寝してしまった、不覚。それでもこのくらいに起きれたらいいなと思う時間には起きれたので気分が良かった。平日だと起きれないのに休日に早起きできるのはなぜ? 今日の午前中はうさぎ、名前はごくらく、彼の爪切りのために動物病院に連れて行った。彼はいつも宇宙船みたいなリュックの中に入ってもらい、病院まで歩いて連れて行っている。お医者さんに爪を切ってもらう時はいつも暴れてKINGと呼ばれているごくらくだが、今日はとてもおとなしく爪を切ら

          暑い一日をソファーの上で

          サウナ/なにもしないをする

          最近の私はサウナ中心に回っていて、週に一度のペースで通っている。 書いていて気がついたけど、生活のリズムだけじゃなくて立地的にも中心かもしれない。というのも私がよく行くサウナは街の真ん中にあるのだ。A駅から歩いて15分、B駅からも歩いて15分、自宅からも歩いて15分。 この15分という距離感もめちゃくちゃ好き。軽い気持ちで行くには遠く、重い腰を上げてというには大袈裟すぎる。なんとなく以上、わざわざ未満の立ち位置がちょうどいい。今の家に引っ越して良かったことベスト3に入るかも。

          サウナ/なにもしないをする

          「よし」にピンとこない犬

          今日の朝はいつもより15分早く起きることができた。早起きをして朝の時間を有意義に使いたいと思っていたので、偉大な一歩を踏み出せた気がして嬉しかった。 うちの犬、パルはご飯をあげる時に「よし」がよくわかっていない時がある。今朝もおすわりと待てを経て、数秒のアイコンタクトの後に「よし」の掛け声をかけた。立ち上がりはするけれど、じーっとこっちを見つめていて、全然ピンときていなかった。「どういう状況?」とでも言いたげな顔をしている。 勢いよく食べ始める時もあるので食欲次第でモチベーシ

          「よし」にピンとこない犬

          like a 電脳世界

          今日は家を出る35分前くらいにベッドから出た。本当は1時間半以上前に起きたいとずーっと思っているけれど、今まで一度も実現できていない。 足元のコンセントから枕元まで長い充電ケーブルを伸ばしてスマホを充電しているのだけど、見るたびに小さい時に近所にいた犬がヒモに繋がれて放し飼いにされていたのを思い出す。 犬と自分が重なって、私は鎖でベッドに繋がれている、私は二度寝三度寝に飼われている犬なんだと自分をなぐさめてみたけど、かえって腹が立ってしまった。 今日のランチは他部署の人と和

          目標/6月を乗り切るために立ててみた

          暗剣殺、破壊殺、暗入 なんとまあ物騒な言葉たち。 私の6月を象徴する3つの言葉。九星気学という、簡単にいうと占いに関するもの。今年の6月は悪いものが3つ重なるあまりよくない時期らしい。 憂鬱な月が始まった……。 九星気学は普段から割と気にする方で、パートナーが気にしているので私も気にするようになってしまった。科学に従って生きていくのなら科学的に否定できないものは否定できないと思っているので、オカルトやスピリチュアルに関してもある程度は認めないといけないと思っている。なので

          目標/6月を乗り切るために立ててみた

          音楽ライブで心が軽くなった話(礼賛「PEAKTIME」)

          3人の巨人 私にとっての人生のイメージは、3人の巨人が天を支える姿。 「アトラス」で検索して、天を支える巨人の画像を見てみてほしい。 神話に出てくるアトラスという巨人は天を支える役目を与えられたが、辛くなってしまいなんとかしようとする話。 子供の頃アトラスの話を聞いて、教訓はなんだったのかよくわからなかったけど、1人じゃなくみんなでやればよかったのになと思っていた。 天が私にとっての人生で、3人の巨人はそれぞれ、仕事とパートナーと趣味を司り、一生懸命支えている。 仕事もパ

          音楽ライブで心が軽くなった話(礼賛「PEAKTIME」)