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セクハラの話

セクハラの四文字に飽き飽きした。



この国の政治家や芸能人がやれ未成年にキスしただの女議員の尻を触っただの誰がそんな報道を求めているのだろうか。
ニュースを見る度にそんなことのためにこの四角い小さなスイッチを押したのではないのにと溜息が喉元まで出かかる。

くだらないとは思わないだろうか。




セクハラ問題は今や社会を大きな渦を以て飲み込もうとしている。

この4月に入った新入社員の私ですら肌からひしひしとその事実を感じる。






どうやらこの国には結婚しないの?と聞かれてセクハラだと叫ぶ女性がいるらしい。
確かに不快になる気持ちも分からなくもない。だからなんなんだ、お前になんの関係があるのか、仕事ができれば文句ないはずなのに何が言いたいんだと確かに私も皮肉の一つや二つ言ってやりたい。


でもそんな一言で他人を訴えることができるなら「彼氏いないの?誰待ってるの?」と声をかけてくる渋谷のナンパ師にも制裁を科して欲しいほどである。はっきり言ってウザい。セクハラがどうというよりもナンパを待っている人間と一緒にするなと叫びたい。

さあまた話が逸れた。




ここから先は完全に個人の主観によるものでこれによって傷つく女性や反論が生まれることはある程度分かった上で書かせていただきたい。

結論から申し上げると女性はもっと強くあるべきであると私は思う。
そうでないのなら社会になど出ずに家を守っているべきである。


私は女性という性別で生まれ落ちて22年間生きてきた。得をしたことも勿論あるし損をしたことも勿論ある。

その中で私は男のことを舐めてかかっては痛い目を見ることを身を以て体感してきたし、力では叶わないことも知ったし、しかし一方で男に勝るものを沢山持ち合わせていることも知った。


例えば酒を飲んで男に持ち帰られて次の日事の重大さに気が付き、男を一方的に悪者にしたくなる人もいるのかもしれない。

でもそれはそんな信用ならない男と一対一で酒を飲みに行き記憶をなくすほど酒を飲みホイホイと罠にかかった女にも十分に責任がある。


例えばエレベーターで一緒になった上司に尻を触られたとしたらそりゃ誰だって好きでもない男に触られて不快にもなる。そしてこれは勿論100%で相手に過失がある。

そしてこのパターンは見ず知らずの相手に電車で尻を触られたのとは訳が違って、多少の反論の余地がある。「今なぜ触ったのですか?何かついていましたか?」くらい言ってやるだけでだいぶ相手からの印象は変わる。

また例えば飲み会の場で「○○ちゃん胸小さいね~」と言われたとして、「私の彼はちょうどいいと言ってくれるのでいいんですう」とニコニコと言ってやればいい。






社会に出て仕事をする上では、特にひと昔前の男尊女卑の世界に生きてきた世代の人間が会社にいるうちは、そのくらい軽く流して男は馬鹿だなあと嘲笑してやるくらいの強さが必要だと思う。耐えろと言っているのではなくて、勿論程度によってはセクハラになるし声をあげるべきだとは思うけれども、その四文字が女性の盾になり続けては男性と分かり合える時代は一向に来ない。



Metooの活動のように本当に重大なセクシャルハラスメントがこの世の中には多々存在していて、最初にその声を上げた人は称えられるべき人間だと思うのと同時に問題として取り上げられることはとてもいいことだし、取り上げられることで女性相手だからといって強気に出てきていた男性を同じ土俵に引きずり降ろせるのなら大きな意味がある。



けれどそれに便乗しすぎて女性が胡坐をかくのは日本の社会を回していく上で非常に邪魔ではなかろうか、と言いたい。





上司にちゃん付けで呼ばれるだけで喚き、少し下品な話にも過剰に反応して、それでは飲み会も盛り上がるものも盛り上がらない。

仕事の話をしているだけの飲み会に日本の未来は映らない。






もう一度言う。

女性はもっと強くなるべきだと私は思う。





酒に強くなくてもいい。強い言葉を直接ぶつけることができなくてもいい。



まずあらゆることの前提に「女性であること」を置くのではなくて、「一社会人であること」を置いてほしい。




そして正しくないことを正しくないと大声で言えない組織にあなたがいるのなら勇気をもってその場を離れることも時には大切だと思う。

今の時代転職をすることはさほど生きていく上での枷にはならない。






女性にだって口も手もついていて、いつまでも弱い立場だと思い続けていることは男性は勿論女性もご法度ではないか。私は不快だ。



そんなことを日々考えながら漸く着慣れてきたスーツに身を包み、明日からもヒールを鳴らして男性と対等に仕事に勤しみたいと心から思う。







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