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しあわせとは

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最近の記事

容姿についての云々

この世は何においても「美しいもの」と「そうじゃないもの」の二つに分類される。時に「そうじゃないもの」は「醜い」と表現されたり「劣っている」と表現されたり「不要なもの」と言われたりする。誰かにとっての「美しい」「優れている」「好き」が存在することは至極当然のことで、そちら側の言葉が存在する以上はその逆が生まれてしまうことも避けられないのか。 容姿においての「美しい」とは一体何なのか。 と時々考える。 どうやらこの世界では「目が大きい」「華奢」「色が白い」「鼻が高い」とおお

    • 変わらない、とは

      変わらないものだけが信じられた。 いきものがかりのライブを見て泣きながら、私の好きなものについてぼんやり考えていた。 例えばこのステージで歌う吉岡聖恵も、デビュー当時からいい意味で全く変わらない。デビューして綺麗になったり、劇的に痩せたり、作風が変わったり、華やかになったり、歌手一人とってもそういう変化を遂げてきた例を何人も見ている。それはなにも悪いことじゃないし否定したい訳じゃない。取り巻く環境が変わるのだから当然のことで、みんなそうやって大人になってきた。それでも、わが

      • この人と出会えたことは私の終わりだと思う恋愛に未来はない

        かつて全てを捨てる恋愛をした。 最早全てを投げ打った自分にすら気づく時間も余裕もなく泣きはらしたその後に漸く世界を知る恋愛をした。 それは何も私だけではなくてある程度の年を重ねた人なら愚かな恋愛の一つや二つあるんだろうなという思いを込めて恋愛啓発本っぽいタイトルを付けてみた。どうかな、うまくない?どう?どう? それは何も相手がものすごく素晴らしい人だったからとか二度と出会えないハイスペックだったからとかじゃなくて、年齢とタイミングと相手の性質なんだろうね。 恋愛にはい

        • 女の気品の話

          最近あまりパパ活という単語を耳にしなくなったのは私の年齢のせいだろうか、はたまた世の中がまた動いたのだろうか。 私がちょうど大学生だった頃、周囲ではパパ活が取り沙汰されていて、私がこんなに忙しく課題に追われている間に時間を余りに余らせた同い年くらいの女の子たちは自分の若さを武器に金を巻き上げているのかと驚愕した。 それが羨望だったか軽蔑だったか今では鮮明に思い出すことはできないが一度はその単語を肩に置いて見たかった気がしなくもない。 女の武器は涙だと随分前から言われてい

        容姿についての云々

          ヘイセイカワイイの話

          かわいい! と 言うことがステータスのような時代が来た。 かわいいの定義は年々形を変えて私たちの周りで日々飛び交っているけれど、本質的に万人が見てかわいいと思うものって左程多くはないような気もしなくもなくもない。 例えば私の昔からのコンプレックスだった口の下の黒子一つを挙げてみても、人に言わせればやれセクシーだの誰誰の女優と同じ位置にあるだのまあかわいいと言ってくれる人も中にはいる。 大きな話をしてしまうのならば、大昔は綺麗な人はマロ眉毛お歯黒瓜実顔一重瞼で少し前はガ

          ヘイセイカワイイの話

          セクハラの話

          セクハラの四文字に飽き飽きした。 この国の政治家や芸能人がやれ未成年にキスしただの女議員の尻を触っただの誰がそんな報道を求めているのだろうか。 ニュースを見る度にそんなことのためにこの四角い小さなスイッチを押したのではないのにと溜息が喉元まで出かかる。 くだらないとは思わないだろうか。 セクハラ問題は今や社会を大きな渦を以て飲み込もうとしている。 この4月に入った新入社員の私ですら肌からひしひしとその事実を感じる。 どうやらこの国には結婚しないの?と聞かれてセクハラ

          セクハラの話

          キラキラの話

          キラキラしたものは落ち着かなくて昔からあまり好きになれずにいた。 大学生にもなると周りは大人の仲間入りをするべく キラキラしたレストランで食事をしたり キラキラしたアクセサリーをプレゼントされて喜んでみたり キラキラしたデパートに顔を出してみたり キラキラした街並みを見下ろすホテルを予約してみたりしていて instagramに一斉に撒かれた眩い写真たちに最初は辟易したものだった。 そんな人たちは勿論素敵だと思うし憧れも全くない訳ではない。 でも私たちはまだ学生じゃないか

          キラキラの話