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日本人のルーツ パート5(緊急脱出)

1 はるかかなたの居住できる星を求めて
旧日本人全員の抹殺が開始される前に「支援者」の協力により、1000人以上が乗船出来る時空間航行用大型宇宙船や小型の偵察船等を使用して各惑星や宇宙船に乗船していた人々の比較的多くが脱出に成功したのでした。しかし、逃走防止の網にかかった者や宇宙船が不足して逃げられずに残った者、人道的な措置を求めて白旗を挙げた者、地下深く逃避したものなども全てが「シリウスの知的生命体」が主導して次から次へと殺戮していったのでした。女性も子供も見境なく、人道主義といったものはどこにもありませんでした。すべてをさらさらとした砂に様に破壊する兵器(一種の超音波兵器)は人も建物も森も林も全てを破壊して一帯を砂漠のように変えていきました。生命だけを停止させる電磁波兵器も使われました。特殊なプラズマ反物質爆弾は爆発する火薬とも言える部分はピンポン玉位ほどしかないにもかかわらずその爆発力はすさまじく大気圏を焼き上げ、惑星全体を数千度の高熱でガラスのように変えて地上に生きるものすべてを全滅させてしまいました。
さらに宇宙船で脱出した者に対しても直ちに抹殺のための追撃が開始されたのでした。「平和志向の強いグループ」はかなりしぶとく、「シリウスの知的生命体」の力を借りてほかの星に逃げ延びた者を発見しては抹殺を行い、いつまでもいつまでも追撃の手を緩めることはありませんでした。そのためほかの惑星の知的生命体(高度に発達した人間)との間に大きな政治的摩擦や小競り合いもしばしば発生していきました。
(かなりしぶとくと書きましたがどのように表現していいのか困惑したのでそのように書きました。私たちが常識として考えることはどれほどしぶとくてもいつか忘れるでしょう。手の届かない場所まで逃げていったらあきらめるでしょう。彼らはそうではなかったのです。いつまでもいつまでも忘れなかったのです。何百年、何千年、そんなものではないのです何十万年たっても忘れていないで発見次第抹殺行動を行ったのでした。よほど旧日本人が生きていることが嫌いだったのでしょう。)
 
やがて脱出した日本人の先祖となる二つの人種がシリウス領域の時空・次元を突破して天の川銀河系に出現し、長い時間をかけて約7万光年の遠距離を航行して丁度私たちの太陽系の反対側の銀河系の外れに位置する太陽系の惑星、それも脱出した惑星とは空気の組成が異なり生存に適しないかなり困難な惑星に移り住んだのでした。そこに移り住んだのはこのような惑星なら追撃者も生存不可能として探索しないだろうとの人道派の計らいでした。
(この太陽系と惑星の名前についてはニッサン太陽系のクードラ惑星とされている話がありますが、私は本来の名前は日本人の私たちには発音がかなり困難な発音のために伝達者が私たちにわかるような名前にして伝えたような感じがします。なぜなら私たちの声帯では対応できない言葉がたくさん存在しているからです。)
なお、別な場所に逃走した人々はやがて私たちの太陽系に避難して来るのですがそれは「日本人のルーツ外伝」にて詳しくお話します。
 
2 逃避中の宇宙船内の惨状
緊急脱出後クードラ惑星に到着するまでの日本人の宇宙船内の生活はどうだったでしょうか。「日本人のルーツ外伝」で登場する別なグループも過酷さでは同じようなもので湿舌に尽くしがたいほど過酷なものでしたが、それでも脱出後宇宙空間にとどまった旧日本人はそこの領域の人々からの支援を受けながら命を繋いでいきましたので日本人ほどではありませんでした。

日本人は外界からの支援が全くなかったために特に食料の問題が深刻でした。大型の宇宙船には植物を育てる設備が整っていましたが動物性のタンパク質の著しい欠乏が多くの悲劇を生んでいきました。なぜ、動物性のタンパク質が必要なのか、大豆など植物性のタンパク質でもいいのではないかとみなさん方は考えるでしょうがその原因は遺伝子にあるのです。簡単に言えば「ヘーノク原住種族」は人間として進化する過程でパンダのように植物だけで生命を維持してきた生命体ではなかったということです。動物性の肉が生命維持に必要な生命体として進化してきたということです。ですから地球上の全ての人々が動物性のタンパク質を必ず必要とするかというとそうではないのです。あくまでもここでは「ヘーノク原住種族」の遺伝子を有する種族に関しての話です。
 
※かなり前にプレアデス・プレアール人が「ヘーノク原住種族」の遺伝子を持つ種族は動物性のタンパク質(植物と異なり動物や魚類などが持つ独特のタンパク質という意味)を必要とすると言っていた。遺伝子を改変して植物性のタンパク質を取れるようにすることも数万年あれば可能だがそのようなことは宇宙の摂理に反する行為だと言っていた。そのために植物に遺伝子操作して動物性のタンパク質を作らせているとも言っていた。そうすることで動物を殺さなくて済むことになる。地球人類もこれから先植物に動物性たんぱく質を作らせるための安全な遺伝子操作手法を学んでいかなければならないと言っていた。
 
それでは旅の途中で動物の住んでいる惑星に立ち寄ってそこで動物を捕獲すればいいのではないかとみなさん方は考えるでしょうか。それができない理由の一つは、逃走の痕跡を発見され追撃される危険があったということです。もう一つ最大の理由は、見知らぬ惑星で安全が確認されない動物の肉を食べた場合に、そのDNAが肉体にどのような影響を及ぼすかわからない。ということでした。一歩間違えば全員が死を覚悟しなければならなかったり、子宮胎盤が変化して二度と子供を宿すことが出来なくなるかもしれません。それは種族の全滅を意味することでもありました。DNAの知識を彼らは熟知していたので危機的状況であったにもかかわらず惑星に立ち寄り動物性のタンパク質を補うことはしなかったのでした。
(この情報をあえて私たちに伝達したのは或いは「検証も行われない今の無秩序な遺伝子操作による薬物や食料の危険性」を知らせているのではないかとおもった。しかしその反面これから宇宙に出て行くのであればポジティブな考えのもとに注意深く遺伝子操作を速やかに進めていくことが必要であるとも語っていた。)
そのため7万光年もの遠い距離にある目的の惑星に到着するまでの数十年間外部からの食料の調達を一切せずにいたために想像を絶する悲劇が宇宙船内の人々全員に訪れたのでした。

最初の異常な兆候は小さい子供に現れた。子供は大人ほど耐性が強いわけではなかったからでした。最初に通常の行動の中で物事に対する思考の働きと心の底にわきあがる意識との間の反応が正常を超えて過敏になっていきました。それはやがて大人へと広がって行きました。そのために現実と非現実の区別が出来なくなり、それが影響して常軌を逸した行動を次々と起こしていったのです。早く言えば人間としての健全な行動が出来なくなってしまったのでした。最初は家族間や乗組員の小さな接触を通じて問題が発生しました。それを誰かが指導や制止すればいいのではないだろうかとあなたは考えるでしょうか。そうしようとする者も常軌を逸していたらどうなりますか。そして野菜だけの食事は増々宇宙船乗組員全員に混乱を起こしていきました。逃避先の判断も何もかも常軌を逸してしまったからです。それを解決するためには肉を食さなければならないことは全員がわかっていましたがそれが出来ない理由は肉など宇宙船のどこにも積んでいなかったのです。そして統制のつかない混乱と多くの心的障害が蔓延する宇宙船内となっていきました。

ここで初めて彼らの中で「人食いという行為」が生まれました。彼らが宇宙船内で動物性のタンパク質を確保して生き延びることが出来たのは「仲間を食べ、愛しい家族を食べなければならなかったということです」。ですから私はこのことは最初ここに取り上げないほうがいいのではないかと思っていました。しかし現在の統制の欠けた無秩序な遺伝子交配実験が将来どのような結果をもたらすかもしれないことを地球人類として理解しておかなければならないと思いあえてとりあげました。
もちろん遺伝子実験は避けては通れない道です。ですから恐れてはなりません。もし動物性タンパク質を遺伝子を使って安全に植物に作らせることが出来れば、毎年何百億という数の動物を食料目的で殺さなくても良い時代が来ることでしょう。しかし遺伝子操作は不用意に遺伝子に手を突っ込んだ場合取り返しがつかない事態にもなることもある諸刃の剣でもあるのです。不用意に遺伝子操作した結果が日本人の生みの親「平和志向の強いグループ」の遺伝子操作による「戦うための遺伝子の喪失」につながったのを見れば火を見るより明らかでしょう。また、本来は哺乳類であり、ヒューマノイドであったグレーと言われる種族があのような形となってしまい、元の体に戻すために宇宙をさまよい、ついに地球に訪れた結果から見ても明らかでしょう。
 
話を元に戻しましょう。彼等はお互いが生き残るという目的のため力を合わせたのです。自らの体を肉として子供たちに、そして乗組員に差し出したのでした。高齢者が、体の弱いものが自らを食肉として差し出したのでした。その結果、彼らは息も絶え絶えの状態で目的の惑星に到着することが出来たのでした。
 
目的地の惑星は現在噴火している西の島のような場所と思えばいいのではないでしょうか。脱出した日本人はここで長い間細々と暮らしていきました。この二つの人種の人数は脱出した全人種のほんの一部であったのです。
西の島のような惑星にたどり着いたこの二つの人種が長い時間の流れの中で遺伝的に統合されていきました。私たちが住んでいる太陽系の反対側の銀河系の外れの太陽系の惑星に住み着いた二つの人種である日本人の祖先はどのようにして光の速度で7万光年もの距離を脱出出来たのでしょうか。時間を巻き戻してお話ししておきましょう。
 
3 脱出はいかにして行われたか
抹殺計画が浮上し、抹殺派と人道派が意見を戦わせていた頃、旧日本人と支援者は万が一抹殺派が勝利したときには直ちに抹殺が実行される可能性が非常に強かったために秘密裏に時空・次元を突破出来る多くの超光速宇宙船の手配を開始したのでした。今まで「平和志向の強いグループ」のために使用していた武装戦闘艦や輸送船など集められるあらゆる宇宙船をひそかに管理下に置き、脱出の機会を探っていきました。そして決定が出る前、今から約250万年前にひそかに脱出を開始したのです。
日本人の祖先となる2人種は出来るだけ多くの者を宇宙船に収容したのちに飛び立ち、シリウスの時空間接続領域まで飛行して、時空間共鳴装置を作動させることにより二つの宇宙の時空・次元構造を中和(この境界に穴をあけて)させて突破してみなさん方の天の川銀河系に姿を現したのです。
 
この飛行については最初から超光速飛行に移らずに飛行して安全な距離に到達してから超空間における超光速ドライブに移りました。なぜ直ちに超空間ドライブに移らなかったかというと、超空間ドライブに突入する時の激しい空間振動をキャッチされないように安全策をとったのでした。丁度航空機が音速を突破して超音速に移るときに「ドカン」という振動が起こり窓ガラスを震わす現象に似ています。また、目的地までの超光速ドライブについても慎重に行われました。宇宙の場所ごとに設置されている宇宙標識や公共のスターゲートともいうべき空間飛躍システムの使用は相手側にキャッチされる危険があったために、潜水艦のように双子の宇宙(反物質の宇宙―この宇宙に潜りこむと電磁波は双子の宇宙の境界の構造体を超えることが出来ないのでこちら側の宇宙から位置を把握できない)にもぐりこんでは時々この宇宙に顔を出して位置を確認しながら飛行したのです。しかし、双子の宇宙との間の時空間的歪のため簡単には時間を短縮して目的地に着くことはできず、多くの苦労ののちにやっと目的地に着くことが出来たのでした。この飛行を現在のみなさん方の世界の交通に置き換えれば、東京からニューヨークまで飛行機で行けばあっという間につくでしょうが、装備が不十分な潜水艦でGPSも使わずに海図にないルートを海流に押し流されながら南下して南極の氷の下を進み、さらに海流の流れの強いブラジル沖を経由してニューヨークに到着することはどんなに大変で危険なものか想像してみてください。さらに迅速な脱出を強いられたため、食料や到着先での文明を構築する物資も十分でなかったことを考えれば如何に過酷な旅路だったか想像がつくと思います。


日本人のルーツ パート1(日本人誕生秘話概要)
1  日本人が地球に来るまでの概要
2 ヘーノク原住種族の誕生、そして宇宙へ進出するまでの歴史
https://editor.note.com/notes/nd852f09fa2e2/edit/

日本人のルーツ パート2(民族大移動) 
1 平和的戦闘後の民族大移動
2 戦闘志向の強いグループの発展と民族移動
(1)「戦闘志向の強いグループ」はやがて琴座領域にたどり着いた
(2)プレアデス/プレアール人の誕生
https://note.com/lucky_noto321/n/n468a58619bf5

日本人のルーツ パート3(日本人の誕生)
1 平和志向の強いグループの発展と民族移動
2 自分達を守ってくれる戦闘能力の高い人間創造計画
https://note.com/lucky_noto321/n/n58d005b59157

日本人のルーツ パート4(日本人全員抹殺計画)
1 旧日本人は周辺惑星に配置され、外敵との戦いを余儀なくされた
2 旧日本人全員抹殺計画
https://note.com/lucky_noto321/n/nc06a06687370

日本人のルーツ パート6(地球に向けての旅立ち)
1 日本人の祖先が地球に到着するまで
2 生命密度と天の川銀河系内の人間が住んでいる惑星数
https://note.com/lucky_noto321/n/na31c38aaecee

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