音楽事始

自称音楽家

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最近の記事

音楽雑記

珍しく連チャンで音楽について書こうかなと。 ついさっきね、Youtubeで「雪国」と言うバンドの『東京』と言う曲を見つけまして、これが非常に素晴らしい。 私はいつも「エモい」という言葉をどこか小馬鹿にしたような、嘲弄の意を込めて使うのですが、この曲にはエモさを感じましたね。 私が中学生の頃初めて雨のパレードの音楽を聴いた時も同じようなエモさを感じました。 それはセンスから滲み出るものか、或いは郷愁からか。 今日日「エモい」という言葉は軽薄な使われ方、底の浅いモノに対

    • 今月の一曲 Vol.1

      唐突に始まりました「今月の一曲」。 記念すべきシリーズ第1回目、今日紹介するのは sisters in the velvetの『The remains』と言う曲です。 実はこの曲を知ったのはついさっきでして、勢いのまま楽曲紹介するシリーズを作ろうと思いたった次第であります。 この曲から受けた感動としては、Death Cab for Cutieの『what sarah said』を聴いた時に受けた感動と近いですね。 バンドサウンドとは思えないほど美しく緻密な楽曲構成、

      • 雑記

        最近は止めどない怒りと耐え難い憂鬱で押し潰されそうになって、何もする気が起きないし、実際何もできていない。 二日前までは「五月病」という言い訳が使えたが(去年もそんな事言ってたな…)、もう六月である。 ただこんな現状においても救いとなるようなものは幾つかあるので、ここに書いていこうと思う。 まずは芸人の永野。 永野が「豪の部屋」という配信番組でこう言っていた。 「再ブレイクしてるけど、全然楽しくない。芸能界も何にも面白くない。」 いやー本当にそう。 俺も大学に合

        • 自意識について

          現代詩研究という授業があって、個人的にはそれが今一番アツい授業なわけであるが。 講義の進み方としては一週目に一人の詩人について講義を聞き、授業中にレポートを書きそのレポートについて次週討議するというもの。 この討議が面白いんだこれが。 生徒と先生が真剣に侃侃諤諤の議論を繰り広げる訳だが、本当に興味深い議題ばかりで飽きがこない。 全てを書くとキリがないので、中でも印象に残ったものを一つ。 その週はボードレールを扱ったのだけど、音楽学科4年の女生徒の発言。 「ボードレ

          隣のディストピア、我がユートピア

          日芸には珈琲研究会というサークルがありまして、私はコーヒーが大好きなので当然のように加入したのですが、そこのメンバーが皆個性的で非常に面白いです。 その上バカ心地良いので、マジで一生居れるような空間なんですね。 本読んでもいい、音楽聴いてもいい、ゲームやってもいい、課題やってもいい。 本当に「溜まり場」って感じで素晴らしいです。 そんな中でも一人、私が今まで会ってきた人間の中で一番面白いと言っても過言ではない人間がいてね。 その子韓国からの留学生なんだけど、 とっ

          隣のディストピア、我がユートピア

          近況報告〜Not アオハル〜

          一つ前の記事で友達が出来ないと書いたが、その翌日には親友と呼ぶべき友人ができた。 ツェッペリンが大好きな奴、ゲーム音楽のディープな話が出来る奴、一緒に映画サークルに入って劇伴をやろうと約束した奴、色んな友達が出来た。 音楽で大学に入っている訳だから音楽に詳しいのは至極当然の事ではあるが、中にはそうでないのもいる。 大体察しがつくと思うが、J-popや浅い邦ロックしか聴いてない連中がちらほら居る。 正直何を考えてるのか理解に苦しむが、そういう連中は前に書いた台風の目の周

          近況報告〜Not アオハル〜

          雑記

          ここ最近全然書いてなかったので、近況報告的なものをしようと思う。 まずね、私、晴れて受験に合格し日大芸術学部の学生となったわけですが。 まだ、まだ同じ学科の友達ができておりませぬ。 いや違うから、まだ始まったばかりだから。 しかも他の学科の友達はできたし。 一つ懸念点があってね、うちの学科に支配者みたいな女がいるんですよ。 声がデカくてね、男子のコミュニティにもクビを突っ込むような女がね。 そういう女がいるとよ〜、俺の存在が掻き消されるんだよなぁ〜。 もう中学

          そこにあったはずの、ジュブナイル。

          どこで失くしたのだろうか。 「百瀬、こっちを向いて。」 この映画には私達が失くしたものの、その全てがあった。 それは青春、そう、アオハル、そう、我々が享受し得なかったものについての物語。 ヒロインは早見あかりさん演じる百瀬陽という女の子。 最初に断っておくと、私はこの早見あかりという女優がガチのマジでタイプ。 もうやるせ無いほどにドストライクなのである。 ので、私はこの映画に熱中、尋常じゃないほどに感情移入してしまったのだ。 物語の構造としてはいつか読んだ「う

          そこにあったはずの、ジュブナイル。

          オタクについて考える

          先程文化についてちょこっと書いたけど、今回は「オタク」について真剣に考えてみる。 まず自己紹介で「私はオタクです。」と称することは危険だと思う。 最初に自身をオタクであると規定することによって自分という存在の振れ幅を狭めてしまっているし、そもそもオタクであるということ自体をアイデンティティとするべきではないと私は思う。 言うまでもなく、人というのは多様な側面を持っている。 それは性別、職業、住所などの属性だったり趣味嗜好、送ってきた人生などさまざまだ。 だが最初から

          オタクについて考える

          画一化への恐怖

          ー他人と同じであることに不満を持たないことが悲しかった。ー 小川哲の「嘘と正典」という本を読んだ。 これはその中の「最後の不良」という話の一節である。 そしてこれは私の人生を通しての胸懐と符合する。 というのも私は今までの人生を所謂「オタク」として過ごしてきた。 それは単に文化を愛する私自身の「性」の為でもあったが、同時に自身のアイデンティティを埋めるための行為でもあった。 好きな音楽、好きな小説、好きな映画、好きなゲーム、これこそが私を規定し特別たらしめる要因だ

          画一化への恐怖

          独白

          今日は何の日でしょう? そうです、成人の日です。    という訳で私、成人式行ってきました。 案の定といえば悲しすぎますが、誰も私に気づきませんでした。 確かにだいぶ背は伸びたし、パーマもかけて相当見た目は変わってますがそれにしても誰も分からないとは。 或いは自分から名乗れば、流石に分かってくれたでしょうが自ら名乗る勇気が出ませんでした。 だって覚えてなかったら怖いじゃん! 成人式にね、あるシンガーソングライターが来てたんですよ。 勿論名前は出しませんよ。

          ヘイトスピーチ

          今日美容院で髪切りに行ったんだけどさぁ、多分Youtubeの自動再生かなんかで音楽を流してたんだと思うんだけど(ほぼ毎曲広告が流れてた)、それが全部日本のHiphopなのね。 もうねぇ、日本のヒップホップの中身のなさったらないよ。 「俺ら最強!仲間と一緒!一生そばにいるぜ!音楽最高!」 こんな歌詞ばっかり…. いやもう音楽って言わないで欲しい。 歌詞のみならず曲だってトラップビートにブーンブーンって感じのベース、後はちょっとした装飾の似たり寄ったり。 こんなもん誰

          ヘイトスピーチ

          承認欲求について

          葬送のフリーレンのアニメを最新話まで見た。 いやーおもろいっすね。 こりゃ売れてるのも納得納得。 最初は雰囲気アニメというか、お話や世界観を重視しているアニメかと思ってたんだけど(勿論そういうアニメも素晴らしいよね)、バトルもなかなか面白い。 てか魔力ってほぼハンターハンターの念だね。 魔力の放出量を抑える訓練をしているシーンとか、念でいうところの「練」にしか見えなかった。 「魔族は言葉で欺く、代わりに魔法使いは魔法で欺く」ここら辺の設定が非常に興味深いと思った。

          承認欲求について

          止まない音

          昨日池袋に待望のptpの映画「sunrise to sunset」を観に行った。 映画の感想の前にいくつか。 池袋駅周辺の某油そば屋に行ったのだが、そこの油そばが全っ然美味しくなかった。 私は油そばが好きで外出するとよく食べるのだが、美味しくない油そばがこの世にあるとは思わなんだ。 だって油そばって大抵おいしいじゃん! それに加えて量が少ない。 具も少ないから満足感もない。 せめて卵はのせて欲しかったなぁ… でも結構繁盛してたんだよね。 あとこれは池袋に限っ

          止まない音

          変わるものと変わらないもの

          「とにかく時代は変わりつつある」 ボブ・ディラン 「時代は少しも変わらないと思う。一種のあほらしい感じである」 太宰治 これは伊坂幸太郎「魔王」の冒頭部分であるが、私は変わることも変わらないこともどちらも難しく、どちらも良い面悪い面を持つと考えている。 変わってしまった良いものもあれば、変わってよかった悪いものもある。 あるアーティストのインタビューで「少年ナイフ」というバンドが出てきたので、試しに聴いてみる。 聴く前私は「少年ナイフ」なんてバンド名だからさぞ尖った

          変わるものと変わらないもの

          Lsst journey

          私が4年間乗ってきた自転車がもう寿命らしい。 この愛車を買った時店員さんに「この自転車はもっても2年くらいが限界ですね。」と言われた事を覚えている。 本来の2倍の年数を私の粗雑な扱いに耐え、風雪を凌ぎ私を運んでくれたことを感謝したい。 高校1年生の頃から乗り始め、私の高校は土曜日も授業があったので週6日。 遊びに行く時は週7。 バイトがある日なんかは一日2回。 もう尋常じゃないくらいこの自転車にはお世話になった。 どこへ行くにも一緒だった。 ガチのマジでメリー