独白

今日は何の日でしょう?

そうです、成人の日です。   

という訳で私、成人式行ってきました。

案の定といえば悲しすぎますが、誰も私に気づきませんでした。

確かにだいぶ背は伸びたし、パーマもかけて相当見た目は変わってますがそれにしても誰も分からないとは。

或いは自分から名乗れば、流石に分かってくれたでしょうが自ら名乗る勇気が出ませんでした。

だって覚えてなかったら怖いじゃん!

成人式にね、あるシンガーソングライターが来てたんですよ。

勿論名前は出しませんよ。

彼が歌ったのはラブソング。それもコテっコテの。

やれ君に会えた奇跡だとか?

やれ君を守りたいだとか?

やれ君がいたからだとか?

そんな事ばっか歌ってるんですね。

ええ、虫唾が走る。

心底気色悪いと思ったよ。

そんでMCね。


人生には辛い時もあるけど〜!

俺の音楽が逃げ場になるから〜!!

だからウンタラカンタラ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!


いやなるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

お前のチンケなラブソングが人生の逃げ場、支えになるわきゃねえだろ!

曲もしょうもなければMCも激サムだな!!

さぶ過ぎて悪寒したわ。

よくもまあそんな使い古された歌詞歌えるね!

あっぱれだよまったく。

そんで隣のバカ女泣いてんのね。

くっだらんわまったく。

あと容貌も嫌。

ペルソナ5のジョーカーそっくり。

ああいう女ったらしみたいな見た目ほんと嫌いなんだよね。

文系ヒョロガリのくせに性欲だけは体育会系を凌駕するくらいありやがる。

おっかないわほんと。

女性の皆様は気をつけた方がいいですよほんと。

「音楽をやめるなんて選択肢はありませんでした。」

とかご大層なこと言ってるけどよ、お前がやってんのはただの自己陶酔だよ。

歌ってないのと同じだよ。

いやマジで。

きもちいだろ、なぁ?

歌上手いもんなお前な。

中身のない歌熱唱してさぞきもちいだろうよ。

ほとんどの消費者にとっちゃ「意味」だとか「想い」なんてどうでもいンだよ。

エモい言葉を美声で響かせてくれりゃあ、アバズレどもが聴き惚れるもんな。

しかしこれじゃあタイトル「独白」じゃなくて「毒吐く」ですよ。

ここからはね、私がなぜ“こう“なったか。

つまりなぜこれほどまでに捻くれ、尖り散らかした人間になったかを独白していこうと思います。

お察しの通り、私の中学校生活は深い孤独を湛えていました。

私が通っていた中学校は結構なマンモス校でして。

それに一つの小学校からあがってきた比率が異常に大きいもんですから、私の存在などは大海を漂う藻屑のようなものだったのです。

つまり、私が入学する前からもうすでに友好関係は出来上がっていたのですね。

そんな中、「俺も混ぜてよ〜!」などと陽気に言える人間じゃありませんから私は入学早々孤立してしまったのです。

それでも希望はまだありました。

部活です。

部活で友好関係が広がればそれがクラスにまで波及する可能性は大いにありました。

しかし私は「吹奏楽部」という謂わば「女の園」へと迷い込んでしまったのです。

この迷妄こそが、私をして孤独たらしめる嚆矢となったのです。

そして私の学校はカースト制が色濃くありまして、私は何処に所属していたかというと、何処にも所属していなかったのであります。

1軍2軍、果たして何軍まであったかは知る由もありませんが私は入隊試験を受ける資格すら持っていなかったのです。

そんなこんなで私は良く言えば一匹狼、悪く言えばボッチとして学校生活を送っていたわけです。

当時の私の心の中では、、、、、、、、、、、


僕が1人なのは学校の制度が悪いせいだ!

また人のせいにするの?

だってしょうがないじゃないか!!
友達グループの中に1人で向えっていうのかよ!!

あなた以外のあなたと同じ小学校の人たちはきちんと友達を作れているのよ

それは彼らが運動部に入って上位カーストを担保できたからだよ!

そうやって何でも人や環境のせいにするのね

なんで僕ばっか責められなきゃならないんだよ!
もういいよ!!

こんな風に碇シンジみたいな問答を繰り広げていたわけです。

今になってわかるのは、自己保身と狭量さの産物であるカースト制度こそが我々を苦しめる桎梏となっていたのです。

しかしこれは子供に限った話じゃありません。

大人でも臆面もなくカーストを振り翳す高慢なるレイシストが猖獗を極める世界です。

話は戻って中学生時代、私は何とか孤独から逃れる為ロックに耽溺していくのです。

JPOPを批判し、ロックだけが本物の音楽だと嘯くことによって自尊心を保っていました。

浅ましい憧憬と、尊大な心が今の私の人間性を形成していったのです。

楽しそうな人達を白痴と罵り、女性と話せない事を硬派だと言い張り、己一人の精神世界へと埋没していった結果が今の私なのです。

ここまで書けば私に対する憐憫の情を禁じ得ないでしょう。

しかしこんな事を恥も外聞もなく書けるのは劣等感を超克した故なのです。

まあ音楽に対しては全く意識は変わっていませんが。

というのも私は生半可な音楽が許せないのです。

就中「ガールズバンド」、「エセhiphop」、「浅薄なラブソング」

この3つは寛大な私の心をもってしても到底許せないんですよ。

でもこれいい事でしょ?

だって中途半端なものに怒りを覚えるというのは、それだけ私が音楽を愛しているという証左となるのですから。

分かりやすく言うとね、私はヒロアカで言うところの「ステイン」なんです。

「贋物」が許せないんですよ。

愛故に暴言、暴力に訴えることもあるんですよ。

だから多少の中傷は多めに見てやってください。

おいシンガーソングライター!

このど腐れナルシストいつか誅殺してやるからな。

音楽に対する不敬の罪でよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!

以上です。

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