そこにあったはずの、ジュブナイル。

どこで失くしたのだろうか。

「百瀬、こっちを向いて。」

この映画には私達が失くしたものの、その全てがあった。

それは青春、そう、アオハル、そう、我々が享受し得なかったものについての物語。

ヒロインは早見あかりさん演じる百瀬陽という女の子。

最初に断っておくと、私はこの早見あかりという女優がガチのマジでタイプ。

もうやるせ無いほどにドストライクなのである。

ので、私はこの映画に熱中、尋常じゃないほどに感情移入してしまったのだ。

物語の構造としてはいつか読んだ「うみべの女の子」という漫画に近しい気がした。

つまり若い男女の心の機微。

青少年特有のヒリついた、もどかしい感情の動きを描いていた。

そしてそれら一切が私という歴史の中に存在せず、正直な話、あんまりよく分からない世界なのだ。

もうね、悔しい。

リアルにちょっと涙出たからね、悲しくて。

早見さおりがほんっっっっっっっとーーーーーに綺麗すぎて。

黯き過去に思いを馳せて、私の頬には一条の涙が伝っていました。

待ってた

俺たちはいつまでも待ってた

暗雲立ち込める心の内を、切り払う初夏の涼風のような少女を

純潔のセーラー服を靡かせる、天使のようなあの子を

だがついぞそんな存在は現れず、結局は今日まで続く暗夜行路。

この暗澹たる旅路の果てに、救いはあるのか。

早見あかりは、いるのか。

俺たちは、かつて夢想した日々を取り戻さなければならない。

それまでは耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、辛酸を舐め続けよう。



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