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【蔵出し編】昔出会った器をゴソゴソと⑯

とにかくかっこいい、その一言に尽きます。

がんばって2日続けて書きます。
これからちょっと忙しくなりそうなので、
書けるときに書いとかなね。
てかもうすぐ秋のイベントも始まるしなー。
無事秋を越えられるのでしょうか?w

今日ご紹介するのは聖窯の貫井美保子さん
始めてお会いしたのは3年ほど前かな?
たしか益子の陶器市だったかと。

以前にも書きましたが
益子はあまりにも会場が広すぎて。
そして意外とメンツが変わらないので、
これまで出会ったことのない、
しかも自分好みの作家さんに出会える確率が
意外と高くない、という印象が。
ま、これはほぼ毎回行き倒している
一部の変なオジサンならではの意見ですが。w

この日もあまり大きな期待を持たず、
メイン会場である共販センターの周りを
ブラブラと流していたのですが。
そんなときに出会ったんですよねー、この方と。
いやー、いかに自分の目がフシアナなのか
ヒシヒシと感じましたが。w

とにかく、かっこよくないですか?
あのー、私の撮影技術がおぼつかないので
あまり伝わっていない恐れはあるのですが。
とにかく私はひと目で気に入ってしまいました。

横ラインの枯れた外、縦ラインが滴る内。

とにかくね、このフォルムが素晴らしい。
大き目の盃のようでもあり、
ややシャープな茶碗にも見えますが、
私にとっては立派な湯呑み。
高めの高台とすっきり直線的な
茶碗部分のバランスが絶妙です。

そしてこの器のハイライトは、
外側と内側の景色のコントラスト。

外側は漆でしょうかね?
何度も、しかもあえてムラを生じさせるように
塗り重ねられた陶漆的な仕上げになっています。
マットで渋めな配色もかっこいいっすねー。

そして何枚ものサイズの違う盃を重ねたような
不均一な横溝もまたグッドです。

一転内側は滴る雨だれのような縦ライン。
これもまた色や軌道を絶妙に変化させつつ、
底には水たまりのようなクリアなガラス釉が。

この無機質でダークな外側と
有機的で明瞭な内側、
相反する景色を絶妙に一つに封じ込めた
貫井さんの力量に感服しました。

他の作品をもっと見てみたい、素直に。

器の高さは約80mm。
だから完全に湯呑みジャンルなんです、
少なくとも私の中では

緑茶はもちろん、濃茶もいいですよねー。
ちょっとした前菜を盛るのもおしゃれかも。
とにかく存在感がすごい。
あまたの作品を有している私だからこそ、
それだけは間違いなく言い切れます。

たしか貫井さん、東京生まれで瀬戸在住なんですが、
関西にも少なからぬ御縁があったはず。
それも私の住まいのほど近くに。

やっぱこういう氏素性の女性に
弱いんですかねー、私は。w
とにかく、あまりネット上に作品も
プロフィールも多く語られていないのですが、
ぜひ他の作品もたくさん見れたらなーと
個人的に期待しています。

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