萬蔵(MANZOU)

本業はプロのモノカキの端くれで末端。 守備範囲は広告、コマーシャル領域。 生まれも育ち…

萬蔵(MANZOU)

本業はプロのモノカキの端くれで末端。 守備範囲は広告、コマーシャル領域。 生まれも育ちも本拠地も関西ながら 何故か今は東京での単身生活。 ふとしたきっかけで陶器の世界にハマってはや数年。 ゆえに好物は全国の陶器市。 知識や経験による裏付けの全くない 独断的陶器愛をご覧あれ。

最近の記事

【速報】益子 春の陶器市2024/前編

早起きが過ぎる者は時間を持て余す。 益子で活動を始めたのは朝7時頃。 前日の笠間での失敗を繰り返すまいと 夜中に益子入りし、朝まで車内で仮眠を 取っていたからだ。 が、さすがに早すぎた。 おかげで登校中の地元の小学生たちと一緒に 会場に向かうことになった。 益子駅から会場方面へ、当然だがどの店も、 どのテントも開いていない。 早起きのご婦人たちが通りを掃き掃除している姿を 何度も目にした。ご苦労さまです。 こうなったら開き直るしかない。 開いている店かテントに出会うまで

    • 【速報】笠間 陶炎祭2024

      早起きできない者は陶器市の敗者である。 陶器市の勝者は早起きと決まっている。 我ながら言い得て妙だ。 その言い出しっぺが笠間の陶炎祭に到着したのは、 なんとお昼を過ぎた頃。 いくら諸般の事情があったとは言え、 そして渋滞に捕まって片道4時間を要したとはいえ、 これでは敗戦は必至である。 この辺は読み飛ばしてもらっても大丈夫。 そして何より、久しぶりとなる春の陶炎祭の 構成をすっかり忘れてしまっていたことで 輪をかけてひどい状況を生んでしまった。 秋の陶と暮らしと同じ要

      • 【号外】みどりのクラフト2024

        ごめん、稲荷山公園って、どこにあるの? そう、関西人で、なおかつコロナで 3年間引きこもっていた私にとって 稲荷山公園は完全に未踏の地でした。 西武池袋線も久しぶりじゃないかな? 初めて降り立った静かな駅の眼の前には、 すでに大きな緑の公園が広がっていました。 少し早めに現地についたので、 ぐるりと公園の中を散策。 こりゃあ、桜の時期はきれいだったろうなぁ。 そう思わせてくれる桜の新緑が眩しくて。 そして一周回って帰ってくる頃には、 ゲートの前に早くも行列ができていました

        • あおぞらクラフトいち2024/収穫③

          決してあの呪文を唱えてはいけない器。 ご覧の通りテントからインパクトが強い。 カラフルなガラス器が並ぶ派手なブースは、 会場内でもひときわ異彩を放っていた。 で、最初に見ていたのはそんな器だった。 赤や黄や青の色ガラスを溶かし込み、 テントさながらに鮮やかに仕上がった器。 これはこれで十分に魅力的だった。 でも最終的に選んだのは表題の器。 ブルーから黒へ、グラデーションの かかった大人顔のガラス器を、 謎の幾何学模様が取り囲んでいる。 いったいこれは何だ? 「天空の城ラピ

        【速報】益子 春の陶器市2024/前編

          あおぞらクラフトいち2024/収穫②

          手間がかかる子ほどかわいい、のか? あーそうだった、彼だわ彼。 手前のが今日の作品、奥のが以前買った作品。 主なきブースで器に見入っていると、 ひょっこり奥の方から顔をのぞかせたのは 以前違う陶器市で出会った作家さん。 今日ご紹介する角田智高さんでした。 なんだよ、また来ちゃったじゃねーか…。 内心そんなやられた感を味わいつつ、 今日の器をしげしげと眺めていた。 これこれ、これだよ、やんちゃだよなー。 画像ではうまく伝わらないかもしれないが、 何を思ってこんな形、色にした

          あおぞらクラフトいち2024/収穫②

          あおぞらクラフトいち2024/収穫①

          ガス窯と戯れる魔女の初出展作品。 ガス窯と電気窯って、そんなに違うの? というような話を、イベント会場到着早々 熱く語ってくれたのがko'ずさん。 全くの独学で、趣味が講じて焼き物の道へ。 そして今回がイベント初出展なんだとか。 しかしその熱量は初めてとは思えないほど。 まだ長距離バスでやられたお尻の痛みも 癒えない私に滔々とその魅力を語ってくれた。 未経験ゆえ詳しい話は良くわからないし 本質的な理解は出来ないのだが、 簡単に言えばガス窯は電気釜と異なり、 窯の中を酸欠に

          あおぞらクラフトいち2024/収穫①

          【速報】あおぞらクラフトいち2024

          都市型クラフトイベントのひとつの完成形。 出かける前は相当悩みました。 だって片道約3時間、往復6時間よ? 近い内にカサマシコにも行くしなぁ。 でもまぁお天気も良さそうだし、 家で洗濯だけしてグダついててもね。 と乗り込んだバスが渋滞につかまり、 結局往復7時間以上。現地滞在3時間。 茨城県のあおぞらクラフトいちに 行ってまいりましたよー! もっとローカルな、手作り地方イベントを イメージしていましたが、なんのなんの。 バス停の正面にはルイ・ヴィトンとかあるし。 個性的なタ

          【速報】あおぞらクラフトいち2024

          【まとめ】湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市2024

          神戸生まれの私が初めて訪れた茅ヶ崎。 地方に住んでいた私でも 茅ヶ崎という地名ぐらいは知っている。 海の街、というイメージがあったわりに、 駅のまわりにもイベント会場の周辺にも そんな気配はまるでなかったけれど。 そりゃそうか、私の地元、港町神戸も 三宮駅の周りに海の気配などない。 けれどなんとなく気分のいい街だなー というのは伝わってくるもんで。 海は見えなかったけれど文字通り 『波長』の合う街、駅から会場に向かう 短いルート上でそんな風に感じました。 春のクラフトイベ

          【まとめ】湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市2024

          湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市③

          備前の地で釉薬タラタラの器を作りし者。 今回の茅ヶ崎のイベントで興味深かったのが、 神奈川はおろか関東圏以外のエリア、 特に関西出身の出店者が結構な数いたこと。 大阪、京都、兵庫などなど。 感覚的には1/3ぐらいがそうだったのでは。 私自身も出身が関西であることを告げつつ 大阪からやってきた店主に理由を尋ねると 「ほらぁ、私ら関西人はガメつい※でしょ? だから呼ばれりゃどこでも行きますよ。アハハハ!」 ※利を得ることに抜け目がなく、押しが強い と、想定外の巻き込み事故にあっ

          湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市③

          湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市②

          またかよ、いつ陶器出てくるんだよ。 ↑はいはい、そうですね、和陶器談でした。 がぁー!そんなことは知ったこっちゃない! いや失礼、いいものはいいんすよ、全く。 ガラス器です、今日ご紹介するのは。 どうやればこんな色柄になるんでしょうねー。 まずそこが不思議で不思議で。 なにやら一度作ったガラスの器に 様々な色や大きさの粉や粒をまとわせ、 再び加熱。それらが溶けたり泡立ったり した頃合いを見て一旦冷却。 その後表面をサンドブラストなどで…、 なーんて、面白くない説明はこのへん

          湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市②

          湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市①

          なんだよ、陶器じゃねーじゃねーかよ。 ↑そんなふうに思ったあなた、 そゆとこですよ、あなたのダメなとこは。w そう、今回は陶芸ではなく、 いきなり漆芸作品をご紹介します。 長野県上田市から参戦している 藤野智朗さんの作品です。 ご夫婦で参加しておられましたが、 ほんとにいい雰囲気でしたねー。 陶器だろうが漆器だろうがいいものはいい。 タイトルで和陶器談、と謳っている以上、 基本、私は陶器がメインなのですが、 欲しけりゃなんでも買うんですよ、実際は。w こんなふうに新しい

          湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市①

          【速報】 湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市 

          春のスタートに相応しいクラフトフェア。 生まれて初めての茅ヶ崎。こんな歳ですが。w いやー気持ちよかったっすねー、最高でした。 春の陶器市&クラフトフェアはこうじゃないと。 ま、今日は速報のみなので長々書きませんが、 みなさん、是非お出かけを!最高っすよ! 明日も好天らしいですからね! トータルで150ブースぐらいなのかな? 中規模ぐらいのクラフトフェアです。 しかも陶芸作家の方はそう多くはないんですが、 私はクラフト系のフリマも大好物なので、 大変楽しかったです。 今

          【速報】 湘南茅ヶ崎クラフトフェアいちの市 

          2024年 春の陶器市攻略私案

          さてと、いよいよ春の本番が来ました! 今年も春の陶器市のシーズン到来です! 以前お伝えした通り、陶器市の春のピークはGW。 4月末から5月頭にかけての約10日間ほどは 過剰とも言えるほどの集中日、山場となり、 その前後の週末もびっしりと開催されます。 今年の場合、関東の春は実質的に4月中頃から 始まり、6月の頭頃までほぼ毎週。 別にコンプしようとまでは思っていませんが、w 万象お繰り合わせて可能な限り参戦しようかと。 現在東京住まいの私の場合ですが、 まずは今週末からの前

          2024年 春の陶器市攻略私案

          益子 秋の陶器市のお話⑤

          オッサン作家の紹介が続くのは偶然です。 ここ最近、なぜかオッサン、つまり男性の 作品ばかりを取り上げています。 ジジイが選んだオッサンの作品、と書くと 身も蓋もない感じに聞こえますが、 実は最近女性陶芸家の作品を選ぶことも多くて。 このnoteで取り上げた最初の作家さん、 奈良の樋口さんも女性でしたし。 いっときやたら女性作家さんの作品ばかり 続けて買い求めていた時期もありました。 あ、気に入った作品がたまたま女性作家さん だった、というだけですけどね。 実は前々回の益

          益子 秋の陶器市のお話⑤

          益子 秋の陶器市のお話④

          読者が少ないうちにちょいショッパイ話を。 だいたい益子ではいつもメイン会場、 及びその周辺でお気に入りの器と出会う 確率が高かったのですが、最近はそうでもなく。 毎回同じ場所で同じ作家さんがブースを開いている、 というのはどの陶器市でも同じような傾向。 となると、通い慣れたこちらとしては、 馴染みとそうでないブースがひと目で判断でき、 巡回効率がどんどん上昇することに。 加えて毎年新作をあまり、またはほとんど 出品しない作家さんもいるので、 言葉は悪いのですがスキップ率も高

          益子 秋の陶器市のお話④

          益子 秋の陶器市のお話③

          ようやく本丸、丘の上なんですが。 穂高さんのブースの集合体のようなものが、 メイン会場の手前に幾重にも張り巡らされており、 丘の上に辿り着く前に息絶えそうになります。w しかしそこをこらえて上まで辿り着くと、 今度はフラットな丘の上に平城京よろしく 整然とブースが立ち並んでいます。 その光景を見ると、さらに気が遠くなります。w どれぐらいあるんでしょうか? 10列×10行でざっと100ブースぐらい? 概ねそれぐらいのボリュームで出店されています。 ということで、このメインエ

          益子 秋の陶器市のお話③