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【蔵出し編】昔出会った器をゴソゴソと⑬

須藤ファミリー、第二弾はご主人の作品。

この時期に、この歳で体調を崩すと
やはりコロナを疑われるんですね。
病院の角に閉じ込められ、
長時間待たされ、結果は陰性。
そのまま裏口から退院しました。w

コロナは陰性だったのですが、
本当に久しぶりに熱が上がり、
今でも体中がギシギシしています。
すみません、すべて前回から
時間が開いてしまった言い訳です。w

さて、以前ご紹介した須藤陽子さん、
覚えていらっしゃるでしょうか?
本日の作家さん、須藤茂夫さんはそのご主人、
東風舎、須藤ファミリー第二の刺客です。w

360度どこから見ても景色が変わる絵柄。

意匠のベースには奥様の陽子さんと
同じような色柄が使われている部分も
あるのですが、色数も構成もさらに複雑。

また幾何学的に図柄を配していた
陽子さんとは対象的に、
茂夫さんのそれは曲線を活かし、
すべての面がステンドグラス風に
有機的かつ複雑に分割されています。

何を表しているのかは定かではありませんが、
釉薬が効いているのが青い山の稜線、
暗い素焼きの部分は向こうの空の遠景、
という風にも見えます。

山肌のように見える部分は一様ではなく、
青や茶色でランダムに彩色。
また表面に細かく凹凸を刻むことで、
さらに立体的に見える工夫が施されています。

遠景部分は夕焼けを過ぎた頃、
間もなく日が暮れるような情景でしょうか。
白い雲の他に夕日に照らされた雲や
空のあちこちが金色に照らされているかのよう。
鷹揚に区切られた稜線部分とは異なり、
たなびく横のラインを中心に、
さらに細やかに分割されています。

この複雑な、そして計算され尽くした
面構成と配色で、
360度どこから見ても違う景色が楽しめる、
そんな器に仕上がっているように思います。

陶の灯りには及ばないので、まずは器で。

器の高さは約110mm。
ビールや焼酎の水割り、もいいですが、
私は普通に湯呑みとして使ってますけどね。
なんに使うかはこちらの自由、特権ですから。w
表面の細やかな凹凸のおかげで、
使いやすさは抜群です。

サイトを拝見すると茂夫さん、
陶の灯りにも注力されているようで。
陽子さんの陶板と茂夫さんの灯り、
この2つが揃えば相当素敵でしょうけれど、
あいにく我が家はさほど素敵でもないので。w
当面器のみで楽しませていただきます。

さて、これでご夫婦の紹介が終わり、
残すはお子さん、ですかね。
私はそもそも息子さんから
須藤家、東風舎にハマっていったので、
近々ご紹介できればと思います。
では、須藤家のみなさま、
また笠間でお会いしましょう!

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