益子 春の陶器市2024/収穫①
和紙やら金彩やら見どころ満載です。
近頃私が最も気になるゾーンとして
何度もご紹介している共販センター。
そこでこの日、真っ先に目に止まったのが
この作品でした。
赤とか金彩とか、普段はあんまり…、
な私ですが、抽象画みたいに
大胆に簡略化された椿(ですよね?)の
図柄がとても気になって。
そこに金彩と不思議な葉のテクスチャー。
ますます面白い!
作者の小黒陶三さんは新潟・長岡で
活動されているんだとか。
新潟、いいですよねー。
コメも酒も肴も旨い!
いや、そこじゃなくて。
新潟は仕事では行ったことはあるのですが、
陶器市には行ったことがなく。
こんなところで巡り会えるとは、です。
まだまだ私の知らない景色が
日本中にある、ということですね。
燃えないように和紙を加工し、焼成された葉。
小黒さんの個性が集約されているのは、
実は葉の部分。これ和紙なんだとか。
「和紙焼」という特許も取得しておられる
独自の製法で、燃えないように加工した和紙を
葉に見立て、焼成しているのだとか。
どうすればそんな事ができるのか
かいもく見当もつきませんが、
どうりで不思議な質感なわけです。
和紙ならではのざらついた質感の葉と
つるりと金ピカの背景、
そこに浮かぶ大胆かつシンプルな椿の図柄。
なんとも巧妙過ぎる、
そして見どころ満載の組み合わせです。
新潟に遠征する言い訳がまたひとつ。
器の高さは約70mm。
ダイナミックな構図の外側に比べ、
内側はまったりと美味しそうな仕上がり。
縁にも一周、きれいな金彩が。
このコントラストも素敵です。
そういえばみどりのクラフトで出会ったのも
確か東北の作家さんだったし。
最近気になる作家さんは
どうも北の方が多いような気が。
いやいや、陶器市未踏の地は東北・北海道、
そして沖縄だけだと思っていたのですが、
新潟にも出かけて行かないと
いけないですね、こりゃあ。
嬉しい悲鳴、というやつでしょうか。
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