【蔵出し編】昔出会った器をゴソゴソと⑦
波に削られた奇岩が並ぶ朝焼けの磯場。
ここ最近、昔出会った器ばかり
ご紹介していますが、
これも結構前の作品だと思います。
まだコロナ禍を迎えていない4〜5年前、
東京に来てまだ間もない頃かと。
作家さんたち、またこれをご覧の方に
してみれば、いやいや、
そんな古い作品を、かもしれませんが。
私にとってはどれも思い出深い、
そして大好きな作品ばかりですので、
どうかご容赦のほどを。
その割にはどこで買ったかは
毎度あまり思い出せないんですけどね。w
いかにしてこの意匠に辿り着いたのだろう。
たしか益子じゃなかったでしょうかね?
この器と出会ったのは。
窯も益子に構えていらっしゃるようですし。
今日の作家さんは宮島將實さん。
インスタを見てあーそうそう、この方だわ、
と改めて確認させていただきました。
そして随分前に買ったんだなぁと、
時の流れを、つまり老いを感じてしまいました。w
で、いよいよこの作品ですが、
なんかスゴくないですか?
どうしたらこんな意匠を思いつくのか。
ままよ思いついたとして、
こんな素敵な感じに仕上げられます?
私は勝手に朝焼けの海を想像しましたが。
打ち寄せる波を思わせる不均等に、
そして濃淡を変えて重なる青い縞模様。
その一角には不思議な、まるで波で削られた
島のような、岩礁のような意匠がふたつ。
その周囲は朝焼けの残り日のように、
ぼんやりとオレンジ色に染まっている。
いやいや、私の想像通りであってもなくても、
いかようにも想像の翼が広がる
抽象的なギミック、その絶妙な配置とバランス、
とにかくかっこいい、素晴らしい。
何度見ても見惚れちゃうような器って、
そんなにないですけどね。
この器はまさにそんな一碗かと。
新作にも早く会いたいと惚れ直しました。
器の高さは約95mm。
高台があるのでちょい背は高めですが、
この高台、見ました?メチャかっこよくない?
底にも波紋のような意匠を削り込み、
そこに小さな高台を、まるで小島のように3つ。
だからひっくり返して見ても
画になるんですよねー、この器。
海の近景から遠景までを眺めているようで。
おそるべき完成度ですね。
そしてまた内側もいいんですよ。
内側には海の中を覗き込んでいるように、
水深を感じさせる釉薬がかかっています。
画像がヘタッピでごめんなさい。w
で、今回インスタで新作も拝見したんですが、
それがまた素敵でねー。
この器とはまた違ったもっとシンプルで、
もっと枯れた作風に進化しておられるようです。
だから宮島さん、花器や鉢もいいですが、
茶碗もちゃんと作っといてくださいね。
どこでお会いできるのか、
なんとか思い出しておきますので。w
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