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私がエッセイを趣味で書きたくなったきっかけの本たち…わたしの本棚より

私は幼少期から、本が好きでハマった本をひたすら読んでいた。

小学生の時から図書室が大好きで、ワクワクしながら室内を見て、お気に入りの本を何度も読んだり、新しく見つけた本を見ていたものだ。

その頃一番ハマっていたのは、江戸川乱歩だった。「怪人二十面相」シリーズも読んだが、どちらかと言えばミステリー系を好んで読んでいた。…「蜘蛛男」や「呪いの指紋」等、色々読んでいた。

▽江戸川乱歩でよく読んだ作品の一部はこちら

同級生の女子に「女のくせに、探偵小説なんか読んでる!」といちいち言われて、とてもイヤな思いをしたものだ。「放っておいてほっといてくれ!」と何度心の中で叫んだかしれない。

そのうち、それを見て何となくテキトーに自分でも「殺人事件ミステリーもの」をノートに書くようになっていた。

友人に「らび!何書いてんの?」と聞かれ、「え?殺人事件の小説みたいなもの書いてるねん。」と言うと、「見せて、見せて!」と言って、彼女は読んでくれた。

読み終わった後、「めっちゃ面白いやん!!続きが気になるから、また見せて!」と言われて、気を良くした私は書き続けて、彼女に見てもらった。

「また続き、見せてね!」と喜んでくれるのは大変嬉しかったが、実は構成もオチもなーんにも考えておらず、ひたすらテキトーに作って書いていたので、全く話がまとまらず、グニャグニャ状態で、万事休す状態だった。

そのうち、彼女に聞かれても「まだ、書けてないねん。」と言って、申し訳ないが、フェードアウトしていった。

幼いながら「私は小説書くの、向いてないな。」と思った。

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その後も何となく無意識ながら「小説は向いてないかもしれないけど、文章を書くこと自体はキライじゃない。好きかも?」と思っていた。

そんな時にさくらももこの「もものかんづめ」に出会い、衝撃を受けた。

面白い、面白すぎる……!!

▽そんなさくらももこの作品はこちら

それから彼女の作品はしばらく色々買って読んでいたが、現在実家と我が家含めて持っているかは定かではない。ひょっとしたら手放してるかもしれない。もし手放してるなら、もう一度買って、読みたいと思える作品なので、手放したことを後悔するであろう。

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その次に、誰かのオススメで出会ったのが、群ようこのエッセイだった。

「ぢぞうはみんな知っている」というタイトルの文庫をを新幹線で東京に行く際に、駅の中で「お!群ようこさん久しぶり!!」と思って手にとってチラ見した。それだけでも「これはヤバい!!」と思い、速攻買った。

すると、新幹線の中でも一人で大爆笑だったが、人の目があるのでこらえるのに必死だった。

▽そんな新幹線で身悶えた作品はこちら

「もものかんづめ」とはまた似て非なるテイストだが、面白すぎて呼吸困難になりながら、何度も読んだ。何しろ、ご家族の話もだが、関西人のPさんのエピソードが面白すぎる。興味がある方は、是非見て頂きたい。

それ以外にも例に漏れず、群ようこのエッセイを買いまくった。節約兼ねてモノを増やさないように、図書館で借りていた時期もあったが、結局何度も借りて読みたくなるので、後に買うことになったのである。

何度も言って恐縮だが、群ようこのエッセイはいつ、何度読んでも、腹をかかえて笑うほど面白いと思う。

▽群ようこで私が腹を抱えて笑った作品の一部はこちら

旅行記だったり、日常の話だったり、エピソードは色々あるし、ご紹介した本はほんの一部に過ぎない。

歳を重ねられても、本の中で発せられる毒は、私にとっては“笑い”になることが多い。

勿論書くまでには、色々あって悩んだり、怒ったり、悲しんだりと様々なことがあっただろう。

だがそれをうまく“昇華”し、一つのエピソードとして書かれているのではないかと、私は推測している。

…言うなれば、明石家さんまも笑いの世界で、同様にされているのではないかと、同じ関西人として、何となくそう思うのである。
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さくらももこと群ようこに共通するのは「家族や友人とのやり取りや出来事、自分の話を題材にしたエッセイ」が書かれていることが多いことである。

それがとても面白かったし、自分でも書いてみたくなった。…最も私のブログで書いているものは、エッセイもどきであるだろうが…。

最初はワープロ(年代バレるな:苦笑)で書いて印刷したものを、母や友人に見せた。なかなか反響は良かった。

そして、時代がパソコンになってから、職場の後輩に勧められて、某ブログサイトで書いていた。…しかし、それは生活の変化と共にフェードアウトしてしまった。

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そうしているうちに、またご縁があって、こうしてブログを再開した。再開して良かったなと、今は改めて思う。

どうしても都合で変則的にしか書けないが、楽しみにしてくれる人、読んでくれる人が一人でもいる限り…最悪、私のただの日記になったとしても、細々と続けたいなと、思っている。そうして桜紅茶を飲みながら、彼女たちのエッセイを回想しつつ、思いを馳せるのである。

▽私の自己紹介がてら、ブログを再開した話はこちら

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