てっぺー/Liz3rd

ポーカーの翻訳と研究。頻度で脱線

てっぺー/Liz3rd

ポーカーの翻訳と研究。頻度で脱線

最近の記事

  • 固定された記事

【研究】キャッシュゲームのモノトーンボードC-bet戦略 〜BTN vs BB SRP〜

ポーカーをはじめたてのプレイヤーがすぐ耳にするスキルの一つがCbet(Continuation Bet)ではないでしょうか。 またもう少し理解が進むと、プリフロップレイザーがエクイティ(EQ)アドバンテージやナッツアドバンテージを持っている時にCbetを頻繁に行うんだよ。と聞かされた経験もあるかもしれません。 こんなEQグラフや こんなグラフですね 上の図はAAJレインボーで、BTNのレンジは57%のエクイティを持ち、レンジの97%のハンドで33%Cbetを行い、下の

¥0〜
割引あり
    • 【翻訳】ターンドンクベットの使い方と使うべき理由【MTT】GTOWブログ.97

      フロップでのドンクベッティング(前のストリートのアグレッシブなプレイヤーに対してリードベットをすること)は、ほとんどの場合正しくなく、誤用しやすい。しかし、ターンとリバーでは、ドンクベット戦略は実行しやすく、戦略的にも重要になる。 その理由を理解するには、ドンクベットが前のストリートのアグレッサーとその対戦相手のレンジ間のエクイティやナッティハンドの分布との関係を理解する必要がある。プリフロップでは、オープンレイザーは常にアウトオブポジションのコーラーよりも強いレンジを持っ

      • 【翻訳】スタックサイズはあなたのレンジをどう変化させるか【MTT、セオリー】GTOWブログ.96

        このシリーズでは、同一のシナリオであってもレンジに影響を与える要因を見てきた。レーキが増えると、一般的にレンジは狭くなるが、よりアグレッシブにプレイされる。また、アンティが増えると、レンジは広がる。レンジに影響を与えるもう一つの要因、スタックの深さについて見てみよう。 私たちはこれをすでにICMの観点から見てきた。MTTの特定のテーブルのメガスタックやマイクロスタックは、同じテーブルのプレイヤーの戦略を変える可能性がある。しかし理論的には、同じトーナメント内の別のテーブルの

        • 【翻訳】GTO WizardのEV比較ツールを活用する方法【セオリー】GTOWブログ.95

          ソルバーの出現により、ポーカー用語に厄介な言い回しが加わった。戦略に関する議論の中で、私は日常的に次のような主張を耳にする: 「ソルバーが言うには、ここでコールしなければならない」「GTOが言うには、これをフォールドしなければならない」。私も似たような言葉を使ったことがあるが、これはソルバーとは何か、そしてソルバーをどう使うべきかについての根本的な誤解を表していると思う。 ソルバーやGTO Wizardのようなソルバー系ツールは、戦略的ガイドラインを提供するものであって、鉄

        • 固定された記事

        【研究】キャッシュゲームのモノトーンボードC-bet戦略 〜BTN vs BB SRP〜

        ¥0〜

          【翻訳】3betにコールドコールすべきか?【MTT、セオリー】GTOWブログ.94

          あなたにアクションの前にレイズと3betがあった場合、あなたは非常にタイトにプレイしなければならない。これは自分のポジション、他のプレイヤーのポジション、有効スタックの深さに関係なく言えることである。ほとんどの人はこの部分を正しく理解している。 難しいのは、フォールドしないときにどうするかということだ。4betするにはどの程度強いハンドが必要なのか?ブラフすべきか?コールすべきか?もし4betするのであれば、どの程度の大きさにすべきなのか? この記事では、それらの疑問に答

          【翻訳】3betにコールドコールすべきか?【MTT、セオリー】GTOWブログ.94

          【翻訳】ICMが機能しない時【MTT、ICM、セオリー】GTOWブログ.93

          以前のGTO Wizardの記事や私の著書を読んだ方ならご存知だろうが、私はICMの支持者である。ICMは、多くのトーナメントプレイヤーに軽視されすぎているが、驚くべきことである。トーナメントプレイヤーにとって最も重要な金銭的決断の指針である可能性が高いからだ。それがタフなファイナルテーブルのスポットであろうとファイナルテーブルのディールであろうと、ICMのミスはウィンレートに大きく影響する。 しかし、非常に影響力があるとはいえ、ICMは決して完璧ではない。ICMにはいくつ

          【翻訳】ICMが機能しない時【MTT、ICM、セオリー】GTOWブログ.93

          【翻訳】プリフロップでAAをフォールドするのが正解になる場面【MTT、ICM】GTOWブログ.92

          ICMに対する批判の一つは、退屈で機械的だというものである。しかし私の意見では、全くの誤解だ。ICMは、私がポーカーで見た中で最も興味深い戦略的シナリオをいくつも生み出してきたし、私個人にとっても、ゲーム理論を学ぶための入り口となった。 以下に紹介するのは、AAをフォールドする(またはAxを決してフォールドしない)という、非常に直感に反するシナリオの数々であり、これらは他のポーカー概念を学ぶための出発点となったものである。 サテライトトーナメントでプリフロップでAAをフォ

          【翻訳】プリフロップでAAをフォールドするのが正解になる場面【MTT、ICM】GTOWブログ.92

          【翻訳】ルースなコールドコーラーに対するOOPのCbet戦略【MTT、セオリー】GTOWブログ.91

          以前のGTO Wizardの記事で、私は「IPのコールドコーラーに対するプレイは、ブラインドからのコーラーに対するプレイとは劇的に異なり、劇的に難しい」と主張した。 ブラインドからのコーラーに対するようなレンジアドバンテージは期待しない方がいい。 自分のポジションとコーラーのポジションによっては、エクイティアドバンテージが全くないこともあるし、OOPでプレイを強いられると言う時点でディスアドバンテージを背負っている、と言える。 プリフロップのカスタムレンジで解くことができる

          【翻訳】ルースなコールドコーラーに対するOOPのCbet戦略【MTT、セオリー】GTOWブログ.91

          【翻訳】ショートスタックの戦い方【MTT、ICM】GTOWブログ.90

          ショートスタックを上手くプレイすることは、トーナメントに欠かせないスキルである。トーナメントでチップリーダーの一人として勝ち進むことは極めて稀である。実際、ICMの利点からしばしば推奨されるように、トーナメントにレイトレジストした場合、ショートスタックでスタートすることになる。あなたがどんなに良いプレイをしても、トーナメントでどんなに良い成績を残していても、大部分をショートスタックとしてICMプレッシャーに晒されながらトーナメントを戦うことになるだろう。 ポーカートーナメン

          【翻訳】ショートスタックの戦い方【MTT、ICM】GTOWブログ.90

          【翻訳】トーナメントで順位を上げるプレイをするタイミング〜メガスタックやマイクロスタックがICM戦略をどう歪めるか〜【MTT、ICM、セオリー】GTOWブログ.89

          前回2つの記事で、フィールドサイズとペイアウト構造がICMに与える影響について書いた。 今回は終盤のスポットでの戦略を大きく変える、自分のコントロールの及ばないもう一つの要素について書いていこう。その要素とはトーナメントに参加している他のプレイヤーのスタックサイズである。ここで言うスタックサイズとは、目の前のポットに参加している相手の有効スタックサイズではなく、そのハンドに参加していないプレイヤーのスタックサイズが与える影響である。それはまた、そのプレイヤーが別のテーブルに

          【翻訳】トーナメントで順位を上げるプレイをするタイミング〜メガスタックやマイクロスタックがICM戦略をどう歪めるか〜【MTT、ICM、セオリー】GTOWブログ.89

          【翻訳】ペイアウト構造はICMにどう影響するか【MTT、ICM、セオリー】GTOWブログ.88

          前回は、ゲーム選択におけるICMを考慮してフィールドサイズについて議論したが、これは収益性、分散、そしてプレイスタイル(タイトまたはルース)に大きな影響を与える事がわかった。今日は、ペイアウト構造に関するICMの考慮点について見ていこう。 ペイアウト構造が標準的か、フラットか、または急勾配であるかは相対的なものであるが、この記事の目的のために、いくつかの前提を設けよう。 一般的なMTTのペイアウト構造は、参加者の15%から20%のペイアウトが支払われ、賞金プールの大部分が

          【翻訳】ペイアウト構造はICMにどう影響するか【MTT、ICM、セオリー】GTOWブログ.88

          【翻訳】3BP、IPのCbet戦略【MTT】GTOWブログ.87

          あなたは多くのチップを投資して3betをし、最悪のシナリオを何度か回避する事が出来た。そしてポストフロップではエクイティアドバンテージとポジションアドバンテージの両方を享受することが出来ている。その結果として、ほとんどのフロップでアグレッシブにプレイし、エクイティをオーバーリアライズすることが出来るのだ。 プリフロップで3betをして、オリジナルレイザーがOOPからコールした時点で、あなたは既に多くの幸運を享受していると言える。確かに、あなたの3betレンジの多くはその場で

          【翻訳】3BP、IPのCbet戦略【MTT】GTOWブログ.87

          【翻訳】3BP、OOPのCbet戦略【MTT】GTOWブログ.86

          ポジションの無いところからのCbetは、SRPでは危険な提案となることがある。コールドコールレンジは、プリフロップのレイザーと同程度のエクイティをフロップで得る傾向があり、平均的なフロップでは、ポジションがある事でコーラーの優位性を後押しする。 しかしながら、これは3BPでは異なる。OOPの3betレンジは、コールレンジよりも強く、SPRが低いため、ポジションの重要性は低くなる。その結果、3BPでポジションが無くても、高いCbet頻度がは一般的に正しいと言える。 それでも、

          【翻訳】3BP、OOPのCbet戦略【MTT】GTOWブログ.86

          【翻訳】ダイナミックサイジング: GTOの進化【セオリー】GTOWブログ.85

          ダイナミックサイジングは、各意思決定ポイントにおいて自動的に最もEVの高いベットサイズで戦略をシンプルにする画期的な新しいポーカーアルゴリズムである! シンプルな戦略を上手に実行すれば、複雑な戦略を下手に実行するよりも必ず有効になる。 ブラウザベースの学習ツールが登場して以来、ベットサイズが多すぎるGTOソリューションから学ぶことは、ポーカープレイヤーにとって重要な課題であった。複雑なGTO戦略は解釈が難しく、実行するのは事実上不可能である。シンプルなソリューションは勉強

          【翻訳】ダイナミックサイジング: GTOの進化【セオリー】GTOWブログ.85

          【翻訳】ダイナミックサイジングのベンチマーク【セオリー】GTOWブログ.84

          ダイナミックサイジングは、各意思決定ポイントにおいて最もEVの高いベットサイズで戦略を自動的に簡略化する、画期的な新しいポーカーアルゴリズムである! ダイナミックサイジングは機械学習アルゴリズムを使って最適なサイジングを推定する。ここで疑問が生ずる。このアルゴリズムはどの程度の精度なのだろうか?最適なサイジングをどれくらいの頻度で見つけ出し、そのパフォーマンスをどう測定するのだろうか?それを知るために、私たちは広範なベンチマークテストを実行した! パフォーマンスの概要 ダ

          【翻訳】ダイナミックサイジングのベンチマーク【セオリー】GTOWブログ.84

          【翻訳】フィールドサイズがICMに与える影響を理解する【ICM、MTT】GTOWブログ.83

          マルチテーブルトーナメント(MTT)のゲーム選択について語られるとき、人々は必ずレクリエーションプレイヤーの数や保証されている賞金プールについて言及するが、あまり注目されないのは、フィールドサイズそのものである。ゲーム選択において最も重要な指標は、実際にはトーナメントの参加人数なのである。フィールドサイズは、終盤のICM戦略決定にも大きな影響を与える。 先に進む前に、MTTにおける大規模なフィールドとは何かを定義しておこう。これは相対的な指標である。WSOPのブレスレットイ

          【翻訳】フィールドサイズがICMに与える影響を理解する【ICM、MTT】GTOWブログ.83