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着衣のままで

外の暑さから逃げるように
部屋に入り
私は
水を口に含む

彼は
ソファーに座り
こちらを見ている。

その様子を
私もこちらから見返す。

彼のスーツ姿は
私を魅了する。
手足の長い彼には
スーツが良く似合っていて。
むしろ
もう
他の服は着ないでほしいくらい。

その魅力に惹かれた私は
光に誘われる羽虫のように
するすると彼の側に寄っていく

彼の膝の上に
スカートの裾をわって
またがり
彼のスーツの中に腕を回し
きつく抱き締める
まるで
彼の全てを嗅ぐように

しばらくの抱擁を得て

向かい合わせになり
彼の唇を奪う
最初は軽く
甘噛みから
ゆっくりと
舌を入れて
彼の口の中の唾液という唾液を
絡めとる
その
すべてを
飲み干してから
私の唾液を注ぎ込む

舌を絡めあい
舌を吸いあい
二人の唾液が混じり合う

息を吸うのももどかしく
二人の呼吸は荒れていて

ネクタイを緩めた彼の手を
止めて
私が
シャツを引き抜き
ボタンを外す
ネクタイが好きだから
トップのボタンは外さない

彼のシャツをめくり
首筋や乳首を舌でなぞりながら
私は彼の膝からおりて
足の間に腰を下ろす

彼のベルトを外して
下着をさげ
彼のものを丁寧に舐めていく
私の口の中に含んで
舌で彼のものの形を堪能し
喉の奥で味わう

唾液の音と
彼のかすかな低い声が響いて
私をさらに興奮させる

下着をとって
彼の上に乗り
私の中に彼のものを
ゆっくりとしずめる

快感と
熱さを感じて
私の欲しいところにあたるように
動きながら
彼の首に手を回し
彼に私の唾液を渡す
彼の腰の動きが
激しさを増す

私が何度目かの
絶頂を迎えたあと
激しく上下する私の中に
彼は、放出した。

って
今日は
大人しくデートしよ
って言ってたのに
結局してしまう

だって
だって
好きだから



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