マガジンのカバー画像

本の記録

23
本を読んで覚えておきたいこと、感じたことのメモ ノージャンルで読みたい
運営しているクリエイター

2022年10月の記事一覧

仙台ぐらし/伊坂幸太郎

仙台ぐらし/伊坂幸太郎

仙台で暮らす伊坂さんのエッセイ。
短編小説も最後にある。

峩々温泉のところ、好きだ。

山の下に我々がいるという峩々という文字こそ、山に対する謙虚な姿勢、山があって私たちが生かされているというスタンスを表している。

峩々温泉に行ってみたくなった。仙人にも会えるかな。

1Q84 6/村上春樹

1Q84 6/村上春樹

ついについに読み終わった!

続きが気になって、ページをめくる手が速くなった時もあれば、その逆もあり。

2つの月がある世界、1Q84年に今は誰かが入り込んでいるのか。

青豆と天吾がその世界から抜け出し、また新たに誰かが1Q84年という世界に足を踏み入れていくのか。

1Q84年という世界に定員はあるのだろうか。
という気になることばかり。

1Q84 5/村上春樹

1Q84 5/村上春樹

少し今までよりボリュームアップしてた5。

時間はかかったが何とか読み終えた。

頭に残ったのは、天吾・青豆・牛河の3人全員に近づく「エネーチケー」を名乗る人物。不気味な存在で、何か6でその正体が明かされることだろう。

その「エネーチケー」の人物を天吾が自身の父親と重ね合わせた時にはゾッとした。もしかして、昏睡状態の父がなにかのメッセージを伝えに、3人に接触を試みようとしているのか。

早くすべ

もっとみる
限りなく透明に近いブルー/村上龍

限りなく透明に近いブルー/村上龍

米軍基地のある街で若者がクスリとセックスに明け暮れる退廃的な生活を描いた作品。

鮮明でグロテスクな映像が頭の中に浮かび、何度か読み進めるのがしんどくなった。今では使われていない差別的な用語やクスリの隠語?も数多く出てくる。

主人公・リュウはそんな日々を観察する姿勢で眺めている。その姿勢は、この生活からは抜け出したいけど、行くアテがないからであると最初思ったが、読んでるうちにその考えはだんだんと

もっとみる
風の歌を聴け/村上春樹

風の歌を聴け/村上春樹

村上春樹さんのデビュー作。
指が4本の女の子との夏の恋の話がテンポよく続き、読みやすかった。

何か大きな出来事があるというわけじゃないけど、度々小さな出来事が起きる。

なぜか主人公からは夏が早く通り過ぎないかな、という倦怠感を感じた。
夏の最初はワクワクするけど、段々と暑くって嫌になるのよね

ホットケーキを4つに切り分け、コーラをかけて食べるのには驚きました。ちょっとやってみたい

フェミニズムってなんですか?/清水晶子

フェミニズムってなんですか?/清水晶子

フェミニズムについて、何も理解の無いままだったのが嫌だったので読んでみた。

何度か読んでいて、ハッとさせられる文章があった。広い視野を持たなくてはいけないことを確認。何気なく言ったことでも、それが相手を深く傷つけているかもしれない。無意識が1番に怖い。

印象に残ったところ。
世代間の認識の違い。これを仕方ないで片付けるのではなく、対話をすること。

「これはおかしいのでは?」「いや、こういう見

もっとみる
ピンクとグレー/加藤シゲアキ

ピンクとグレー/加藤シゲアキ

芸能界の華々しい所ではなく、ドロドロとした暗い部分に主に目を当てたストーリー。

6つの遺書を読み比べるシーンが、好きだった。リバちゃんと距離が離れていくにつれて、悲しい気持ちが増して来たけれど、最後の章では明るい気持ちになれた。

ミッドナイトスワン/内田英二

ミッドナイトスワン/内田英二

性別の問題、育児放棄、貧困化といった社会問題が織り交ぜられたリアリティを感じるストーリーだった。

ずしんと、印象に残った場面が中盤にあった。

トランスジェンダーの凪沙が企業の面接を受けるシーン。面接担当者は、凪沙に自分がLGBTに理解があると、進んで発言していた。

それを少し止めようとする、もう1人の面接担当者。

うーーん、難しい。もちろん、そういった繊細な問題について自ら理解しようと努め

もっとみる
イチローの流儀/小西慶三

イチローの流儀/小西慶三

心に残るエピソードがいくつか。
太く長く行きたいというエピソードが特に印象的だった。

太く短いはコンスタントに力を出し続けることの自信のなさを表し、細く長くでは、どれも抜きん出たものがないということ。

あと感じたのは、自分には繊細な気持ち、他者には時には鈍感な気持ちになることも大切なのではないか?と思った。

1Q84 4/村上春樹

1Q84 4/村上春樹

シリーズ4冊目。

最後の2章、青豆と天吾のそれぞれのパートはすさまじく早い展開。

印象に残った言葉は「明るい言葉は人の言葉を明るく震わせる。明るい言葉には明るい震動がある。」というもの。

これまでうっすらと展開が読める部分があったがここからは全く見通しが持てない。楽しみだ

海と毒薬/遠藤周作

海と毒薬/遠藤周作

時代背景も合わさって、かなり重く暗いテーマ。モデルは、捕虜の生体解剖事件で、実際に行われていたことらしい。

1人では目立つことは得意ではないけれど、集まれば恐ろしいことさえもやってのけてしまう。という日本人の特徴が現れているな、思う。

もちろん戦争という出来事がそれを加速されたという面もあると思う。日本人は多くが無宗教という面もあるだろう。