ジュリ

ロマンティックとアロマンティックの狭間のような、リスロマンティックのような人。そしてア…

ジュリ

ロマンティックとアロマンティックの狭間のような、リスロマンティックのような人。そしてアセクシャルな人。【完結】『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』

最近の記事

  • 固定された記事

『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』①自己紹介

はじめまして。ジュリと申します。 ここのページにたどり着いた方はどんな方なんでしょうか?同じ悩みを持つ方、周囲にそういう人がいる方、タイトル見て何となく覗きにこられた方…色々だと思いますが、まずはありがとうございます。ここで綴りたいことや自己紹介を載せますので、よろしかったらご覧ください。 ・名前はジュリです。本名ではありません。ただ、以前母から「名前の最終候補だった」と聞かされた名前なので、ちょっと特別な名前です。 ・26歳未婚です。 ・5人家族、3人兄

    • 『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』㉓ あとがき

      22回にわたってノンセクの自分を振り返ってきました、ジュリです。当初は15回くらいを想定していたので、予想外に長くなりました。文字数も多分3万字弱くらいになってそうです。 唐突ですが、もう少しで27歳になります。26歳は色々揺らいだ年でした。漢字一文字で表現してと言われたら「探」か「悩」にします。(ポジティブな意味も込めて「探」かな?) 執筆途中の昨年12月に「そばかす」という映画を観に行きました。主人公の女性が(言及はされてないものの)「アロマン

      • 『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』㉒ カミングアウト

        タイトルのとおり、近々両親と妹に、自分が今考えていることを伝えるつもりだ。 元々、親とはいい距離感で関係は良好(だと思う)で基本的に悩みごとは話していた。 だけど、セクシャリティは話して解決するものでもない。むしろ相手を困らせてしまう。色々調べているときに、家族にカミングアウトしたことで関係がギクシャクしたというケースも見かけたので、秘匿性の高い話題、悩みとして、バレないように注意してきた。 妹には、自認直後に1度ふわっとノンセクの

        • 『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』㉑ これからの私

          あくまで理想、願望。これからなんて誰にも分からないけど、ちょっとくらい語ってもいいかな~と思い、今回は、今私が思う未来のお話をしたい。 結論から言うと、こんな私でも、将来的には誰かと一緒になりたいという願望がある。ただ、それを恋人、結婚、夫婦に限定しないようにしようと思う。 私が望んでいるのは、愛や身体で結びつく関係じゃなく、生活におけるパートナーみたいな関係。腕を組んで密着するのではなく、固く握手をするような関係だ。 多分、一般的な恋人や

        • 固定された記事

        『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』①自己紹介

        • 『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』㉓ あとがき

        • 『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』㉒ カミングアウト

        • 『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』㉑ これからの私

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑳傷つけたくない、傷つきたくない

          自分のセクシャリティと向き合っていくと、だんだん自分自身のことが分かるような気がして嬉しかった。その一方で負の感情も強まっていった。罪悪感と絶望だ。 罪悪感の相手はTくんとAくん、元交際相手だ。彼らはごくありふれた恋愛を求めて、私と向き合っていたはず。おそらく遊びではなかったと思う。(私も遊びでは一切なかった) だけど、温もり、愛を向けても、それを思うように受け取ってもらえない、お返しがない日々はもどかしかったんじゃないかと思う。2人とも優しい人だっ

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑳傷つけたくない、傷つきたくない

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑲自分のセクシャリティ

          ノンセクの自分として日常を送りはじめてから半年くらいが経つ。そして、このnoteを始めてから5ヶ月が過ぎた。 始めたばかりの頃は知識もあいまいなままだったので、この半年で知ったこと、振り返って気づいたことを踏まえて、改めて自分のセクシャリティについて考えてみたいと思う。 ここからは現在のお話。 私が最初に自分に当てはめたセクシャリティはタイトルにあるとおり、ノンセクシャル。「異性に対する恋愛感情はあるが、性的には惹かれない」という認識だった。

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑲自分のセクシャリティ

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑱自認

          Aくんとの関係が終わった。前の彼氏(Tくん)とのお別れのあとは、次の恋に前向きになっていたが、今回は「よしっ次!」とはならなかった。 Aくんがあの時言った言葉…「性的な欲求がないなら、それは恋愛ではない」が引っ掛かったからだ。 あれはどういう意味だったんだろう?最初は、元々彼から性的欲求が強いと聞いていたから、その強さゆえだと思おうとした。だけど、もしかしたら私の方が変なのかな…そんな疑念も抱き始め、気がついたら色々と調べていた。 Aくんとの恋

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑱自認

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑰恋愛関係とは

          Aくんが躊躇いながら問いかけてきた日…その日は、サークル終わりにいつもと同じように夕飯を食べて話をして、私の家まで送ってもらった時だった。 「今の関係って正直どうなのかな?って思って…」 そんな切り出し方だった気がする。 そして彼は戸惑いや不満や考えを少しずつ話し始めた。 一緒にいるのは楽しいけど、会う日は少ないし、連絡も遅くて恋人らしくない。 自分でも気にしてる体型をなじられて嫌だった。付き合った時点で体型とか気にしない人だ

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑰恋愛関係とは

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑯気付かないズレ

          「無理」とは口にしていないものの、私の拒否反応をAくんは察し、それ以降、いわゆるイチャイチャ~性行為といったのはほぼなくなった。 私にとってはありがたかった。美味しいご飯を食べて、テーブルを挟んで何気ない話をし、時にはどこか出掛けて、午後9~10時くらいにバイバイする。こういう関係でも恋愛だと思っていたし、望む形でもあった。 Aくんも特に文句を言わなかった。私に対する熱量?は前に比べてかなり減っていたけど、「冷め期かな?」なんて思って、私の方から色々

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑯気付かないズレ

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑮普通ができない

          ※性的な描写があります。 自分で言うのもなんだが、私はだいたいのことは人並み程度かそれ以上できるという人生だった。なので、恋愛に関しても、周りより数年遅れをとっていたが、いずれ人並みにはなるだろうと思っていた。 そして、26歳手前で、いよいよ経験を積んでくのだなというところまで来た。最初は慣れないかもしれないけど、「恋愛ってこういうこと」として学んでいこう…そういう心構えをしていた。 ある日の家デート中にAくんが「キスしていい?」と聞いてきた。

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑮普通ができない

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑭高校生恋愛から脱却したい

          ※少し性的な描写があります。 交際を始めたAくんは5歳年上。色々あってしばらく恋愛から距離を置いてたらしく、4年ぶりの彼女だったそうだ。 仕事も全然違うし、趣味も各々違ったが、居心地がよかった。ただ、彼は毎週会いたいと言ってたが、相変わらず私は1人の時間が欲しく、月3くらいに抑えていた。 前回の恋愛の反省から、私は達成すべきステップをつくっていた。 ひっくるめて言うと「高校生みたいな恋愛からの脱却」だ。 前のTくんとの恋愛話を友人

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑭高校生恋愛から脱却したい

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑬自然な出会い、唐突なデート

          初彼氏とは色んな意味で何もすることなく終わった。今考えると、私の恋愛のスタンスがずれており、Tくんに相当我慢させていたのだが、当時は彼の良くないところばかり振り返っては「自分には合わなかった」「マッチングアプリだし仕方ない」と他のせいにしていた。 同時に、付き合ったときに自分がどんな感じになるのかが少し分かった(と思い込んでた)。「甘えん坊にはならない」「LINEは続きすぎるとうんざりする」「会ってするどうでもいい雑談が楽しい」「緊張して話せなくなるとかはない

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑬自然な出会い、唐突なデート

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑫手を離すタイミング

          デートのとき、Tくんは手をつなごうとしてくれていた。「手つないでいい?」って聞かれたり、無言で手を差し出してきたり…基本的に私は「いいよ」って言って手を差し出していた。 よくあるカップルの光景。だけど、私は握った直後から「これはいつ離したらいいのか」を考えてしまっていた。 説明が難しいのだが、手をつなぐことそのものが無理ではない。だけど安心感や嬉しいという気持ちが持続しない。ずっとつないでいたり、相手が離す気配がないと、そこから伝わってくる相手の気持

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑫手を離すタイミング

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑪「好き」の種類が違う

          2ヶ月以上やりとりをしてから初めて会ったTくん。デートも順調に進み、3回目のときに告白され、私も「こういう人が合うんだろうな」と思い、OKをした。 Tくんはことあるごとに言葉や文字で「好き」を伝える人だった。しかも「大好き」が多めだった。 今回外見抜きにして求めてた条件が「優しい人」「常識のある人」そして「私のことを大切にしてくれる人」だったから、まさしく彼は私のことを大切にしてくれていたと思う。だけど、初っぱなからそこに違和感を感じた。

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑪「好き」の種類が違う

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑩一度誰かと付き合って

           もうすぐ24歳になる…それくらいのタイミングで心境の変化があった。世間一般でいう「彼氏いない歴=年齢」のことだ。  それまではまだ大丈夫みたいな気持ちがあったが、さすがに24歳くらいからは周りの目も変わってくるのかな…そろそろマズいのかな…と思い、そこから導いた答えが 「とりあえず一度誰かと付き合ってみる」であった。  彼氏ゼロから脱したい。  自分がだれかと付き合ったときにどんな性格になるのか見てみたい。 なんという不純な動機。ただ、誰でもいいわけではなく

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑩一度誰かと付き合って

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑨積極的になった瞬間

          ある出来事といっても、端から見たら全然大したことないだろう。 Bさん含め、4人で飲み会をする予定があったが、前日か前々日にうち1人が仕事で行けないことになった。そしてもう1人もキャンセルになった。飲み会の出席者は私とBさんだけになった。 後者は、私のBさんに対する恋心を知っていたので、きっと遠慮したんだと思う。「じゅり、チャンス!」そんな風に感じられた。 飲み会は中止ムードだったけど、思いきってBさんに聞いてみた。 「せっかくですし、2人で行

          『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑨積極的になった瞬間