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『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』⑲自分のセクシャリティ

    ノンセクの自分として日常を送りはじめてから半年くらいが経つ。そして、このnoteを始めてから5ヶ月が過ぎた。
    始めたばかりの頃は知識もあいまいなままだったので、この半年で知ったこと、振り返って気づいたことを踏まえて、改めて自分のセクシャリティについて考えてみたいと思う。
    ここからは現在のお話。


    私が最初に自分に当てはめたセクシャリティはタイトルにあるとおり、ノンセクシャル。「異性に対する恋愛感情はあるが、性的には惹かれない」という認識だった。
    ただ色々調べると、どうやら、前者の「恋愛指向(異性に対して恋愛感情を抱く)」と後者の「性的指向(どの性に対しても性的に惹かれない)」はそれぞれ独立していて、その組み合わせも様々らしい。そして、ノンセクシャルは「ロマンティック・アセクシャル」のことを指す。
(ここからは↓の用語集に沿って考えてみます)

   
    さて本題。私はロマンティック・アセクシャルなのだろうか?

    後者のアセクシャルは自分でもそうだろうな、と思う。性的な魅力といえば、男性で体が引き締まってる人に対して素敵だと思うくらい。性的欲求はTくんやAくんとの交際のことを思い返せば、恋人として手を繋ぐという行為から(やり過ごしていたけど)危うい感じだった。

    では前者の恋愛指向の方はどうだろう?
    自分は女性で、周囲にも女性として表現している。
    そして男性を好きになる、すなわち、男性に対する恋愛感情を持っている…と認識していた。実際にドキドキしたり、特別な感情も抱いていたから間違いではないと思う。

    だけど、振り返ってみると、私の恋愛の中に「LOVE」の要素や、「ずっとつながっていたい」という気持ちは含まれていなかった。
    片思いだったOくんやBさんにおいても、どちらかというとドキドキさせてくれる、相手の行動に一喜一憂したりして日常にきらめきを与えてくれる対象だったような気がする。いわば、すぐそこにいる「推し」だったのかもしれない。
    そう考えると、自分が認識していた恋愛感情と世間の恋愛感情にはズレがあるように感じる…となれば、ロマンティックはちょっと違うかも?と思う。
    かといって、恋愛感情を抱かないアロマンティックとは言い切れないと思うから何かどっち付かずな感じだ。

    さらに、私は恋人関係になったTくんとAくんからの愛を受け入れられなかった。「好き」とか「愛してる」と言われるをあまり求めてなかった。その部分に関しては「リスロマンティック」に近しいのかなと感じている。

    特段私の中ではっきりしているのは、「好意(like)は向けられたいけど、愛(love)は向けられたくない」ということ。
    likeとloveでこんなに変わるんだと自分でもびっくりした。


    というわけで色々模索した結果、私のセクシャリティは今のところ、
恋愛指向:ロマンティックとアロマンティックの狭間、リスロマンティックの要素もあり
性的指向:アセクシャル
だと考えている。まさに恋愛指向の方は性のグラデーションを体現しているみたいだ。
    

    
    過去を整理してくと色んな要素が出てきて、就活の自己分析をしているみたいだった。セクシャリティの模索は、自分の輪郭を作っていく意味もあるので、時間をかけて考えることができてよかったなと思う。