『ノンセクが26年間を振り返ってみた話』㉑ これからの私

    あくまで理想、願望。これからなんて誰にも分からないけど、ちょっとくらい語ってもいいかな～と思い、今回は、今私が思う未来のお話をしたい。

    結論から言うと、こんな私でも、将来的には誰かと一緒になりたいという願望がある。ただ、それを恋人、結婚、夫婦に限定しないようにしようと思う。
    私が望んでいるのは、愛や身体で結びつく関係じゃなく、生活におけるパートナーみたいな関係。腕を組んで密着するのではなく、固く握手をするような関係だ。

    多分、一般的な恋人や夫婦でも、関係が長くなればなるほど、愛が全面に押し出されることは少なくなり、だんだん協力の色が濃くなるんじゃないかとは思う。
    だけど、そこには今までに積み重ねた愛があり、それが信頼に変わり保たれている気がする。初歩的な性愛が育まれないような状態だと、協力に行き着く前にお互いが疲れきってしまう。

    パートナーがほしいと思うのは、やっぱり何かあったときのことを考えてだ。お互いを尊重し、対等な目線で、あまり干渉をせず、だけど、もしパートナーが困っているときはあっさり見捨てることなく、支え合えるような人がいたら…こういう形に魅力を感じる。

    さて、ここで問題なのは相手だ。正直、ストレート(説明は割愛するが、マジョリティの人)の男性だと、どこかしらに性愛が生じてしまうだろう。私の場合、その部分を取り払って！というようなものだから、相手も苦痛になると思う。
    なので、私はいったん、「恋人」を求めるのはお休みにして、同じようなセクシャリティの方との「恋愛じゃないパートナー」という道を考えていきたいと思う。
    もちろん、普通に男性と出会ってお付き合いするのでさえ難しいのだから、同じようなセクシャリティで、かつ相性もよく、いい関係を築いていけるような人を見つけるのは、さらに困難を極めるだろう。
    一方で、子どもを望まないと決心すれば(今はまだ子どもがほしいと思っている)、私の望むパートナーに性別は関係ないとも言える。仕事な面もあると思うが、阿佐ヶ谷姉妹みたいな暮らし方とか素敵だと思っている。

    私が今考えていることは、身近にロールモデルがいるわけでもないし、何の手応えもなく終わるかもしれない。全くどうなるか分からない。そんな感じだけど、あせらず、ゆっくりと。難しければまた考えよう。そういう心持ちでやっていきたい。