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一匹の本の虫

白と黒と明暗入れ替わり

心がきゅうきゅう

疲れて泣いて引きこもり

弱音を吐きたくても

吐かせてもらえない

君に言っても分かるはずない

誰かに縋っても

助けてもらえる訳もなく

イライラとシクシクと

薄暗い心から逃げる様に

はまり込む一人の世界

心に鍵をかける

今は誰にも会いたくない

心が疲れていると

体もなんだか重たくて

歩くにも歩けない

人に会いたくないから

外にも出たくない

部屋の隅が心地よい

灰色の心地に腰を下ろして

手にする本の中に飛び込んでいく

本の中なら自分を傷つける

何かしらも誰かしらも居ない

ここは僕にとっての安息の地

ここじゃないどこか

余計な事は考えたくないから

頭の中に詰め込む言葉の積み重ね

誰とも話したくない時

僕は一匹の本の虫になる


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