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里山探検・・・杉・ヒノキと広葉樹の混交林だ。

鮮やかな朱色で、毒を持っていそうだが毒はないようだが、やっぱり腐朽菌のキノコとしてよくあるコルク状態なので食えないと思う。 これを、草木染めのような顔料にすることが可能なのだろうか?こんな鮮やかな顔料としてのこるのだろうか? 桜の花もきれいだけれど、里山の倒木に寄生する腐朽菌であるキノコをみると、幻想的な気分にもなる 上の、白色腐朽菌は木材の腐朽を手伝うのだが、ウッドデッキに付いた場合、害ある担子菌とおもえる。倒木を土に返すときは、益ある担子菌なのに。これも、人間中心の分

    • 海外から輸入される、いわゆる外材が1964年東京オリンピック頃を境に急激に増えたのを、材木屋の子供としてよく覚えている。

      東南アジアのフィリピンから、ラワンの原木が来たり、造作材として目細(めごま)な秋田杉の代用品として米杉(ウェスタン・レッド・シダー)が来ていた。・・・その後、安かったラワンもフィリピンの森林減少から来なくなった。(危険地域のミンダナオ島は、伐採できないので森林資源が残っていると聞くが、皮肉な話だ。) 建築材でなく、外部使用のエクステリア部材に発想を変えるときに、日本に集まる外材を勉強していた。 ウリンについては、インドネシアではウリン、マレーシア領サバ、サラワク州ではビリ

      • 視覚はどこまで情緒に関わるのだろう?

        現代は、ごく当たり前に視覚と情緒との関りは小さいものと考えるのが半ば常識化してないだろうか、バーチャルが生活空間に入って来たためだろう。。ウッドで作った真っ白いウッドデッキを、一見しただけでは金属かプラスティックと区別しにくい。生活する空間は、もっと接近して、触れたりもする、いろんな感覚が交差する。 同じ塗料で塗装されていても、元の素材を判別するのは、接近して視覚に、更に接触すれば機械生産物は均質だから光の照り返しやら温冷感で区別できる。 これが、生活空間にあるとすれば、も

        • ”日本人が知っておきたい森林の常識  田中淳夫著”・・2011出版(洋泉社)

          著名な森林ジャーナリストの方のようで、木材関連の書物にてよくお名前をお聞きすることが多い。 田中淳夫氏の思いのたけが、この本の190ページに述べられている。 長いこと”国産材は外材より高い”という神話があった。”日本の木って高いでしょ?”といわれることが、圧倒的に多かった。 この(感覚のしばり)が国産材志向を弱める原因にもなっていた。 もう一つ、補助金の存在。 改革を促すような仕組みもなく、現状を固定する補助金のバラマキが続いた。・・・日本の林業は補助金なしには何もできな

        里山探検・・・杉・ヒノキと広葉樹の混交林だ。

          ミュンヘンの”勝利の門”手前の赤い矢印あたりの木の柵より。(前は、はっきり覚えちゃいないが鉄柵だったような)

          丁度この画面左側辺り。 丸棒を90cmぐらいに切って、おが粉も特に掃除するというわけではない。おが粉が(腐って、土壌になるだろう)いい栄養分になるということなのだろうか? もし、日本ならば、仮の囲いとしても、丸棒同士突き合わせてるところは、切りっぱなしにせず、カンナか何かで木端立ちをもっときれいにし、おが粉も掃除し・・・木を焼き杉のように、焦がしとかしそうだが。 スパスパ切って、つなぎ合わせてるだけだが。 市民が歩くときに、柔らかな風景を楽しめるようにしてるんだろうか

          ミュンヘンの”勝利の門”手前の赤い矢印あたりの木の柵より。(前は、はっきり覚えちゃいないが鉄柵だったような)

          海外のエクステリアウッド事例集も最後。もともと、現在のウッドデッキは北米から移入されてきたものと私は思っている。

          バブル崩壊後、ガーデニングブームが静かに広がってきて、ウッドデッキも広まって来たものと思う。 本来、日本の濡れ縁も似ているが、もっと大きな面積を持ち、デザインも工夫されたウッドデッキが作られるようになったと理解しているが。 さすがに、ウッドデッキ先進国だ。広い敷地に、広いウッドデッキ、高さが高いウッドデッキも散見される。 日本が、ウッドから距離をとりつつあったのに、欧米ではウッドへの回帰というか、近代産業の生み出した建築材料はなるべく抑えているという風に見える。

          海外のエクステリアウッド事例集も最後。もともと、現在のウッドデッキは北米から移入されてきたものと私は思っている。

          海外のエクステリアウッド事例集、今まで東南アジア、オーストラリア、ドイツなどをご紹介しているが、今回は北欧編

          エクステリアウッドの保存処理は、長いこと、CCAという保存剤処理が多かった。日本では移行期間もあって、確か平成9年ほどから、基準が変わったと思う。が、信頼できる基本的な処理は、針葉樹に真空加圧処理をするものであることは今も変わらない。 エクステリア・外構はyear by year,day by day エクステリアウッドは、変化していく。この変化は濃いLIFEを彩ってくれる。

          海外のエクステリアウッド事例集、今まで東南アジア、オーストラリア、ドイツなどをご紹介しているが、今回は北欧編

          forest journal 2021.10月の無料記事をネットで見ていた。

          21世紀の日本は、好むと好まざるにかかわらず、産業・経済・政治も国際連関の渦に巻き込まれていく。 資源小国である我が国であるが、食料・資源などの1部は自給率を挙げることが出来る可能性があるとおもう。 森林国と思っている、我が国は、平成18年度には、18.8%まで自給率が降下した。令和2年に42%弱まで持ち直したが。 そこにドイツの記事が。 日本は、70%弱の森林率、かたやドイツは国土の32%の森林率、だが年間木材生産量はドイツが日本の約2倍。で自給率は、パルプ用木材を除けば

          forest journal 2021.10月の無料記事をネットで見ていた。

          2023.1月1日にミュンヘンからボーデン湖のリンダウに行ったことを書いた。

          冬だが珍しく天気が良かったので、時間がたつにつれ思い出が醸成されて、気分のいい思い出として残る。 画像は実際撮った写真が精密なので、フェンスの隙間までわかるが、かなりおおきな隙間ができている。 日本なら、これじゃあ子供が落ちるんじゃないか?という話も出てきそうだ。 ここから、ドイツ人が何を大切にし、日本人はなにに重きを置いてるか?ちらりと、国民性も見えてくるようで、面白い。

          2023.1月1日にミュンヘンからボーデン湖のリンダウに行ったことを書いた。

          西表島の育種技術園に2006年頃は、イペが栽培されていた。・・研究員のかたに聞くと、西表島の小学生と一緒に植樹されたということだった。

          このあと、3年後くらいに見に行ったら、なくなっていた。西表島の気候に合わなかったのか?枯れてしまったそうで。 同じように、東南アジアのフタバガキ科(メランティ、セランガン、バツ)などの植生群落もなくなっていた。 帰化動物・帰化植物など、時に話題になるが、土地の気候・土壌に合わないと容赦なく消えていく。適者生存の厳しさを垣間見た気がした。

          西表島の育種技術園に2006年頃は、イペが栽培されていた。・・研究員のかたに聞くと、西表島の小学生と一緒に植樹されたということだった。

          ウッドでのバルコニーを作る際に、一番とでもいうべき重要点は、建物とウッドバルコニーとの接合点である。

          現場で何度も見ているが、住宅の梁を外壁から持ち出して、バルコニーの梁として使う例が、設計上で結構多かったようだ。その場合の樹種が米松が一般的だが、雨ざらし、日ざらしで腐朽例がかなりの頻度で多かった。 見た目でなく、住宅の耐久性といった点では分離しておけばよかったのに、分離したバルコニーの耐用年数切れと外壁内の構造部材の連結がないので、 腐朽が住宅に影響はしなかったのに。 とおもうことしばしば。 意外と、こういった建築様式は、多い。 www.lb-system.com

          ウッドでのバルコニーを作る際に、一番とでもいうべき重要点は、建物とウッドバルコニーとの接合点である。

          以前、熱帯木材をはじめ、海外における木材の情報について伺うため、後楽園そばの”林友ビル”に行った。

          熱帯材の、植林についての情報が、どうも業者やら扱う輸入業者でバラバラで実際の所を正確な情報として知りたい。という目的で伺った。 熱帯材のイペが、植林されてると業者に聞いたものだから、それについて質問させていただくと ”演習林のような扱いで、植生を把握するためで、商用林じゃない。”と一言。 その後、西表島にある西表熱帯林育種技術園に行ったとき、いろんな種類の熱帯林を見た中で、 有名なチークが植えられていたのをみた。チークといえば、銘木として有名で、木の色合いやら佇まいが高級

          以前、熱帯木材をはじめ、海外における木材の情報について伺うため、後楽園そばの”林友ビル”に行った。

          塗料について(ドイツのミュンヘンのシュバーヴィング地区のフェンス)

          ドイツは、塗料先進国だと思う。 外構で使われる、塗料の講習会にて。 外構(エクステリア)で使用される木材の劣化について、森林総研の片岡先生の講習を受けた時のもの。 ネット情報での、メンテナンスは、自分は以前から、単にウッドデッキがきれいになりました・・・・。という作業が、飽きもせず、垂れ流されていることが気になっている。メンテナンスは耐久性強化も図るべき。

          塗料について(ドイツのミュンヘンのシュバーヴィング地区のフェンス)

          2017年、八重山諸島の黒島。記憶だと2011年頃も、石垣島から船に乗って30分ぐらい。観光地化されてない、本当の離島の生活が味わえる島。

          実験室など持たない、木材の研究者でなく木材を本業にしている自分は、見た物からいろんな推測をするのが常。その推測することが、楽しい。 www.lb-system.com

          2017年、八重山諸島の黒島。記憶だと2011年頃も、石垣島から船に乗って30分ぐらい。観光地化されてない、本当の離島の生活が味わえる島。

          26年前に木材保存協会が出版された、(木材保存の未来への歩み)

          木材保存協会が創立20周年記念事業として上梓した小冊子である。 木材の保存・平たく言えば木材の構築物の耐久性を維持するための肝要点が、何気なく記載されている。 こうした作業上の観点には、時を経ても重要箇所が含まれている。しかも、その基本的な作業上の要点を失念しているのが多いが、科学の進歩もいいことだろうが、こういった基本の意味を人は忘れがちだからこそ重要だということ。 どんな素材の構築物であっても、理学的には”メンテフリー”を到達点と考えていると思う。 ひとこと、”メ

          26年前に木材保存協会が出版された、(木材保存の未来への歩み)

          別荘でのウッドデッキの写真をどう撮るか、色々試行錯誤していた。(下からいつも通り撮影):南箱根ダイヤランドの現場にて。

          一般の日常生活の中では、ウッドデッキはどちらかというと、日住宅だけでは不足気味な部分の補いにあるように思う。 別荘となると、勿論生活することは一緒だけれど、ある部分”非日常”も付け加えられるといいとおもっていた。 それを、スマホで写真という時代、どう表現するか?非日常の楽しさは? 撮影にドローンを使ってみて、こうした別荘がなぜ、普段の日常生活と、空気感というものが違うんだろう?この自問自答の中で、答えらしき物を得たように(錯覚かもしれないが)そこはかとなく思う次第。

          別荘でのウッドデッキの写真をどう撮るか、色々試行錯誤していた。(下からいつも通り撮影):南箱根ダイヤランドの現場にて。