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海外のエクステリアウッド事例集も最後。もともと、現在のウッドデッキは北米から移入されてきたものと私は思っている。

バブル崩壊後、ガーデニングブームが静かに広がってきて、ウッドデッキも広まって来たものと思う。
本来、日本の濡れ縁も似ているが、もっと大きな面積を持ち、デザインも工夫されたウッドデッキが作られるようになったと理解しているが。

木の材質で、景観を和らげている。コンクリートと鉄と言った無機質空間は却って街並みに緊張感を生むような気がしてならないが。北米では、できるだけ景観材料としてウッドを使う文化があったように思う。それを支えたのは、木材保存技術じゃないのだろうか?
自然の風合いを出す事に留意したことが、当初から灰色の塗料を塗布することが多いことからも想像できる。市販されている、ステン系の木材保護塗料に、グレイがあるのは、そういう事だと思う。
日本では、ガードレールの支柱が金属でガードレールが保存処理された木製だ。
ちょうど、逆な作り方であるのが面白い。支柱が木製の方がぶつかったときの衝撃は低いのではないだろうか
木製品への内部注入が広範囲であればあるほど、高耐久性は確保される。実際、米国人と以前インサイジングについて話し合ったことがある。見た目より、木材の深部まで入りやすいインサイジングは、非常に有効な手段だと思う。
20年ほど前に、SPFのインサイジング有りとインサイジング無しの保存材でできたウッドデッキを見に行った時、インサイジング無しは、劣化が激しかったが、有りの方は全くなんとも変化なし。
国産木材は、海外の木材と比較して柔らかな木材が多いので、インサイジング痕は気にならないぐらいだ。


さすがに、ウッドデッキ先進国だ。広い敷地に、広いウッドデッキ、高さが高いウッドデッキも散見される。

日本が、ウッドから距離をとりつつあったのに、欧米ではウッドへの回帰というか、近代産業の生み出した建築材料はなるべく抑えているという風に見える。


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