エルビーシステム

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海外の、特有なウッドデッキ事情がわかる図鑑。ドイツ・オランダ編

この図鑑では、特に環境問題に関心を払うドイツに注目して見た。先日も書いたように黒い森(シュバルツ・ヴァルト)の南の玄関フライブルクは、”緑の党(初期には個性的な芸術家ヨゼフ・ボイスも加わっていた)”の発祥の地だと聞いて、見に行ったのが正月。 外部用木材は、木製サッシなどに使われることが主流のようだが、メランチなど、東南アジア産木材使用が多かった、熱帯林保護からその使用量は減少 外使いのエクステリアウッド(フェンス、パーゴラ、ウッドデッキ)は、加圧注入やら浸漬が多いようだ。

    • 2001年初版の上記の岩波新書は、建築構造や木造建築にも精通されている坂本功氏が書かれている。

      伝統的な日本古来の建築物というと、京都・奈良の古寺を殆どの方が思い出すに違いない。 奈良・平安時代の古寺が、1000年以上の時空を超えて、たった今も存在していることに、素直に、”よく持っているものだ!”と、感動してしまうのだが。 筆者は ”フェノロサが(凍れる音楽)と絶賛したことになってる薬師寺の東塔も、明治初期の写真によると、つっかい棒だらけで、かろうじて崩れ落ちるのを免れている状態”と描写。 また一方で、”東大寺の大仏殿は江戸時代(1705年)再再建された3代目で、明治

      • 川の上流。バンガローをつなぐウッドデッキ

        場所と場所の高低差がバラバラはこういった現場では、常識。右側の最上流の川の流れが、日常の生活を一時忘れさせてくれ一つ一つの一つ一つの 一つ一つの制作技術は、分譲地など、土地の立体空間の高低差など、ある程度理解しやすいが、人為が入らない土地形状で作るには、ハーモニーを持つ”アドリブ”が必要になるのだ。 川原石の天然の大きな岩の上にも、柱と緊結できる基礎を作った。 絵もデッサンとドローイングで構想を練る、形を決めるらしいが、 ここは、ドローイングには、どういう楽しみが構想

        • 別荘ウッドデッキ

          2020年の2月頃から、私としては未経験のパンデミックが世界を席巻した。 収束したわけではないが、この事象で、働き方も知らず知らず変わってきたと思います。 ”リモート”で出社せずに、ネットで仕事を済ませられる業態の方もいるのでしょう。 相当前に、本でネット社会で、家にいながら会社の仕事をこなす・・未来図を何度も見たが。 ここ3年のうちに、現実化している。 開放的な自然をバックに、深呼吸。”自然の一部”である、人も風を感じながら、季節を感じながら生活。こういう場所では、天然

        海外の、特有なウッドデッキ事情がわかる図鑑。ドイツ・オランダ編

          川崎市麻生区にある、ボンゴシ材でできた人道橋。

          千葉県野田市で、腐朽して解体された、同じくボンゴシ材の人道橋と同時期に作成されたものと記憶する。 虹ヶ丘という街から聖地公園をつなぐこの橋は、”虹の架け橋”との別名があるようだ。 建設後、すかさず見に伺ったが、床板と桁との、ダブルレイヤー部分の水の滞留を防ぐため、アスファルトルーフィングを敷き込んでいた。 このときは、既に愛媛県の宇和島で公園の100年ヨーロッパで持ったと言われた、ボンゴシ材の人道橋の腐朽で、学会では原因究明で右往左往していたことは、既知だったと思う。

          川崎市麻生区にある、ボンゴシ材でできた人道橋。

          論文を送って頂き、実際の現場での感覚はどうか?と問題を提起頂いた経験。

          当時は屋上緑化が、少しブームの兆しを見せていた。また、地球温暖化への対応も五里霧中ながら、始まっていた頃だったような気がする。 懇意で忌憚なくお話しできる、研究者のかたが送ってきて下さった、当時は、まだ未発表だった。の論文 この実験方法での、ダブルレイヤー(木材の上に、木材を重ねて、その隙間に水分をわざと滞留させて、腐朽促進を図る方法)から、 耐久性を上げるためには、一般的に根太と床板部分のダブルレイヤーでの水の滞留を防ぐ方法を考えるべきという発想を考え、LBウッドに結実

          論文を送って頂き、実際の現場での感覚はどうか?と問題を提起頂いた経験。

          ドイツのミュンヘンの森林墓地で見たクリスマスツリー

          クリスマスが終わっても、クリスマスの飾り付けは残っていた。の物故者への、ささやかなプレゼントなのだろうか。 歌”もみの木”は、ドイツ民謡だという。♪もみの木、もみの木~♪というクリスマスの音楽は、よくきくのだ。 ところが、このクリスマスツリーは、”モミ”ではない。 ドイツトウヒのようだ。トウヒを使うことは、ドイツでは、ごく普通のようだ。 クリスマスツリーは、モミだと刷り込まれていたのだが、歌はまず深く考えず、ドイツではトウヒも使うものだ、とアップデートしなくては。

          ドイツのミュンヘンの森林墓地で見たクリスマスツリー

          三河御津マリーナ工事前

          以前、工場から近い豊橋港の輸入材木の保管のあり方を見に行った後、豊川市の御津マリーナのデッキを見ていた。 切断面から、ボンゴシ材とわかった。特に海っぺりのデッキには、腐朽菌、シロアリ以外にフナムシも来るので、ハードウッドが選好された。 切断面みれば、心腐れの様子がよくわかる。 日本に入って来たのは、おそらく1990年前後と思うけれど。 "オランダで100年ほど耐久性があった”という触れ込みで、デッキという未知の燎原の荒野に、一挙に広まったことは記憶に新しい。 その後、腐

          三河御津マリーナ工事前

          ウッドデッキの概念の暗中模索時代

          1985年頃は、ウッドデッキという言葉も一般的に通じる時代ではなかったと思う。 単発的に、新進の建築家が建築の一部に取り入れていた位のものだったように思う。 耐久性のある材木加工に踏み出してから、建築から外部使用にシフトし出した。 特に参考文献もないので、上の”新しい遊び場”(アービット・ベンソン著)を、たまたま見だして、想像をかき立てていた。

          ウッドデッキの概念の暗中模索時代

          建築家隈研吾氏の”境界”という概念

          この本の中で、隈氏は ”言葉によって世界を切り取り認識しやすくするのと同様に、人は(自己の側)に属する空間を形成するために、仕切りや標(しるし)といった境界を用いてきた。 すると必然的に、自己の側以外の空間は、混沌とした外部空間に位置づけられる。 人は、しばしば、高い障壁などの強固な境界により、カオス=外部を拒絶した。 「内と外」の二元論によって、世界を整理した。 しかし、実際の所、人間は外部=自然環境との関連性によって生かされてるにすぎない生物で、そのようなデジタルな処理で

          建築家隈研吾氏の”境界”という概念

          木材腐朽(劣化)診断のひとつ。

          木材の腐朽を調べる実習を、以前、筑波の森林総研でやらせて頂きました。先端に抵抗針をつけたレジストグラフを、木材深部に徐々に打ち込み、その抵抗が、即グラフ化できるので、表面では健全と思われる木材の腐朽もわかるというものです。

          木材腐朽(劣化)診断のひとつ。

          海外の、特有なウッドデッキ事情がわかる図鑑。マレーシア編

          ガードレールの作り方で面白いのは、日本ではレールに木を使う。他国では、支柱を木にすることが多い。衝撃はどちらが低いのだろう。

          海外の、特有なウッドデッキ事情がわかる図鑑。マレーシア編

          エルマーの冒険展を見終わった後、同じ階にある屋上庭園を散策

          (杉の保存材が回廊に敷いてあった) だだっ広い3階の空間に、国産保存剤加工の天然木の回廊と、植栽がコンクリートの上とは思えない、雰囲気を醸し出している。 水場もあり、”東京砂漠”にビオトープが出現。 今年の夏は、非常に暑かったのですが、毎年思うのは、この暑さは人工的なものじゃないのだろうか?とうっすら思うようになった。 産業革命以後、エネルギーが古来からの”水””塩”のように、争いの対象になるほど、重要なものになってきてるのはわかるが。 環境はどういう素材を使い、どう設

          エルマーの冒険展を見終わった後、同じ階にある屋上庭園を散策

          写真家:植田正治氏の、”吹き抜ける風”に見る素材感

          この木目の素材感から、”存在そのものの行方”を思い出させてくれる。・・・80年前の写真かあ。 時代が今でも、進んでいっているのか?単に経過してるのか?わからないけれど、本物が埋没していく時代なのかもしれない。 しかし、本物が復権して欲しいと思う。 様々な曲線、直線、厚さ、大きさ・・漂流物はフリーだ。 均一の美しさだけでなく、素材感という飛び出た感性も欲しくなる。

          写真家:植田正治氏の、”吹き抜ける風”に見る素材感

          エルマーのぼうけん展・立川市GREEN SPRINGS W3

          エルマーと恐竜展は、ほとんど子供たち。絵本の挿絵の原画が公開されるというわけで、大人の私も、”遊び”に。 子供たちの冒険的行動を考えるときは、 どうしても自然素材使用が似合ってると思う。

          エルマーのぼうけん展・立川市GREEN SPRINGS W3

          ウッドデッキの空間作りは、室内より様々な動線と距離を意識しないと

          外部空間だから、住宅を作られた後の残り地をどう生活に有効に活かすか? それが、エクステリアウッドの最大の使命なので、様々な動きが絡んでくるアウトドアは、その距離感・・・快適かつ効率的に動けるスペース、寸法が重要になる。 外作業での高さ、壁との距離、動きにゆとりが持てる空間、これらを考えつつ、まず一般的な広さ、高さをシミュレートする。 ショールームに色んな弊社オリジナル・ファニチャーを置いてみると、動きづらい大きさやら、無駄な広さも・高さに気づくときがある。 経験してき

          ウッドデッキの空間作りは、室内より様々な動線と距離を意識しないと