エルビーシステム

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アメリカにおけるDOT(ティンボアPCO)使用例の講習(もう20年まえだったか?)

ハードウッド(広葉樹)の枕木への改質 ここで自分が注目したのは ①重いハードウッド(密度が高いわけだ)でも芯部に浸潤できるということ。 ②含水率の高い芯部にDOT…

世界のニュースが身近になってきた。そして、様々な分野での世界の変容が、国内経済に密接にかかわっていることを肌身で知ること…

小資源の国、日本では、ある資源の供給が細くなると,多くの資源を輸入に頼っている日本の経済は揺れる。 ちょっと前の、”ウッドショック”の時は、実際、建築用外材の不足…

ドイツでの装飾的木材使用例だが、日本においても似ている使い方はされているが、何か違う?

何が違うのか?わからないでいるだけで。こんな問いを発するだけだけれど。う~んじれったい。 日本も、輸入住宅が20世紀最後半に入って来たのは覚えている。北欧風、ア…

瀬戸内海に浮かぶ小島、大久野島への家族旅行で行ったことがある。ウサギが放し飼い状態で住んでいた。そんな光景を見て、のんび…

景色は、暗い歴史を微塵も反映していない。・・・当たり前だが、景色には、必ずストーリーがあるものだ。 平和とは、特筆すべきトピックスはない、が悲惨な歴史は見逃して…

1999年頃建てられた、八重山民俗園(いまは、やいま村)の木製展望台。この一連の写真は、2006年。

展望台から、見える遠景遠景。青い海とライトグリーンの透き通った色の対比・・が、光量不足で見えなかった。 石垣島の古民家が何棟か建っていたが、石垣島に来る前は、こ…

10年ほど前に、小津安二郎が野田高梧と小津映画の脚本を書いたという茅ヶ崎市にある茅ヶ崎館に泊まった。

”東京物語”のビデオをたまたま借りてきて以来、どうも”東京物語”に現れてくる、戦後、家族のつながりが細くなった様子の描写に心が動いた。 尾道から長男・長女を東京…

小原二郎氏の”木の文化(鹿島出版会)にパンデミック後の近代住宅の超克を考える上で示唆的な考え方を見る。

西洋建築のインテリアについて、西洋では人間を生物としてとらえ生活環境を理詰めで数量的に解決していこうとする、日本は人間を精神的な存在としてると。 例えば水回りの…

先日から、国産材について現状把握するために購入した上記の本を読んでいる。

続けて、同じ著者がかかれた、平凡社新書の上記の本も、情報の肉付けのために読んでいる。 ”世間の常識”としては、国産材が高く、外材は安いと思われている。勿論、この…

横浜港の大桟橋・・2002年に完成した、南洋材のイペで作られている。

2005年、一度見学したことがあって、22年ぶりに見学。 2002年に完成後、2012・2013に大規模な改修が行われたようで、その時点で液体ガラス塗料を塗布したようだ…

森林ジャーナリストの田中淳夫氏の本が面白い

この前、この著者の(日本人が知っておきたい森林の新常識)という本を読んでいるうち、すっかり面白くなって彼の他の著書も、読み続けている。 世間一般に言われている、…

1か月ほど前に、ドイツと比較して、森林国日本が、”本当に木の国なのか?”と疑問をかんじたことを書いた。

森林ジャーナリストの田中淳夫さんは、”日本人が知っておきたい森林の常識”(洋泉社)で、自分の考えと殆ど同じ論調で、さらに詳細に日本での木 との触れ合いの低下を(…

里山探検・・・杉・ヒノキと広葉樹の混交林だ。

鮮やかな朱色で、毒を持っていそうだが毒はないようだが、やっぱり腐朽菌のキノコとしてよくあるコルク状態なので食えないと思う。 これを、草木染めのような顔料にするこ…

海外から輸入される、いわゆる外材が1964年東京オリンピック頃を境に急激に増えたのを、材木屋の子供としてよく覚えている。

東南アジアのフィリピンから、ラワンの原木が来たり、造作材として目細(めごま)な秋田杉の代用品として米杉(ウェスタン・レッド・シダー)が来ていた。・・・その後、安…

視覚はどこまで情緒に関わるのだろう?

現代は、ごく当たり前に視覚と情緒との関りは小さいものと考えるのが半ば常識化してないだろうか、バーチャルが生活空間に入って来たためだろう。。ウッドで作った真っ白い…

”日本人が知っておきたい森林の常識  田中淳夫著”・・2011出版(洋泉社)

著名な森林ジャーナリストの方のようで、木材関連の書物にてよくお名前をお聞きすることが多い。 田中淳夫氏の思いのたけが、この本の190ページに述べられている。 長い…

ミュンヘンの”勝利の門”手前の赤い矢印あたりの木の柵より。(前は、はっきり覚えちゃいないが鉄柵だったような)

丁度この画面左側辺り。 丸棒を90cmぐらいに切って、おが粉も特に掃除するというわけではない。おが粉が(腐って、土壌になるだろう)いい栄養分になるということなのだ…

アメリカにおけるDOT(ティンボアPCO)使用例の講習(もう20年まえだったか?)

アメリカにおけるDOT(ティンボアPCO)使用例の講習(もう20年まえだったか?)

ハードウッド(広葉樹)の枕木への改質

ここで自分が注目したのは

①重いハードウッド(密度が高いわけだ)でも芯部に浸潤できるということ。

②含水率の高い芯部にDOTが引き寄せられるが、逆に外部に水分が多いときは、外に引っ張られて溶脱するわけで、ここの溶脱率の低下を極力防ぐ表面塗膜を作るということになる。

改質木材の検討は、樹種によって浸潤が違うので、そこをまず注目していた。木材自体はそこそこ

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世界のニュースが身近になってきた。そして、様々な分野での世界の変容が、国内経済に密接にかかわっていることを肌身で知ることになる21世紀

世界のニュースが身近になってきた。そして、様々な分野での世界の変容が、国内経済に密接にかかわっていることを肌身で知ることになる21世紀

小資源の国、日本では、ある資源の供給が細くなると,多くの資源を輸入に頼っている日本の経済は揺れる。
ちょっと前の、”ウッドショック”の時は、実際、建築用外材の不足で、建築の仕事が止まったりしたのを経験。
幸い、自分らは国産材しか使用しないし、大企業と多くの取引を持つ製材屋とは付き合いがなかったので、殆ど影響はなかったのは運河良かったのだが。

国産材はブームという範疇を超えて、常に一定レベルの状態

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ドイツでの装飾的木材使用例だが、日本においても似ている使い方はされているが、何か違う?

ドイツでの装飾的木材使用例だが、日本においても似ている使い方はされているが、何か違う?

何が違うのか?わからないでいるだけで。こんな問いを発するだけだけれど。う~んじれったい。

日本も、輸入住宅が20世紀最後半に入って来たのは覚えている。北欧風、アメリカ風、西欧風と百花繚乱だったが。

樹種は違えど、同じ木材。

雰囲気の違いは、じわじわと伝わる。木造が多かった、日本。いろんな海外の文化も取り込んできてるが、

ドイツでは、材料としての素材感に重きをおいてるのだろうか?

日本でも

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瀬戸内海に浮かぶ小島、大久野島への家族旅行で行ったことがある。ウサギが放し飼い状態で住んでいた。そんな光景を見て、のんびり、ゆったりした時間の流れを感じていた。

瀬戸内海に浮かぶ小島、大久野島への家族旅行で行ったことがある。ウサギが放し飼い状態で住んでいた。そんな光景を見て、のんびり、ゆったりした時間の流れを感じていた。

景色は、暗い歴史を微塵も反映していない。・・・当たり前だが、景色には、必ずストーリーがあるものだ。
平和とは、特筆すべきトピックスはない、が悲惨な歴史は見逃してしまえるほど穏やかな空気を持たないものだ。

今でも、ロシア、ウクライナの衝突、イスラエルとパレスチナの衝突。

科学の発達は、破壊を残していくほうが多いのでは?野に放たれた、うさぎは不似合いではある。

1999年頃建てられた、八重山民俗園(いまは、やいま村)の木製展望台。この一連の写真は、2006年。

1999年頃建てられた、八重山民俗園(いまは、やいま村)の木製展望台。この一連の写真は、2006年。

展望台から、見える遠景遠景。青い海とライトグリーンの透き通った色の対比・・が、光量不足で見えなかった。

石垣島の古民家が何棟か建っていたが、石垣島に来る前は、こういう特徴的な、八重山諸島の文化・風俗・建築材料ばっかりで出来ていると思った。・・・かえって希少だから、後世の為に保存してるわけなんだろう。家というのは、人間の住処だから、気候や、植生、文化から生まれいずるものって、本土の建物と対比してく

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10年ほど前に、小津安二郎が野田高梧と小津映画の脚本を書いたという茅ヶ崎市にある茅ヶ崎館に泊まった。

10年ほど前に、小津安二郎が野田高梧と小津映画の脚本を書いたという茅ヶ崎市にある茅ヶ崎館に泊まった。

”東京物語”のビデオをたまたま借りてきて以来、どうも”東京物語”に現れてくる、戦後、家族のつながりが細くなった様子の描写に心が動いた。
尾道から長男・長女を東京に送り出し、子供・孫の成長を楽しみに夫婦が上京。
今の映画やドラマのように、時々見る人を刺激するような、トピックスがあるわけではないのだが、淡々と、静かに進行する画面の中の会話、表情に、人間の情趣の壊れていく姿を見ることになり、人間の奥底の

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小原二郎氏の”木の文化(鹿島出版会)にパンデミック後の近代住宅の超克を考える上で示唆的な考え方を見る。

小原二郎氏の”木の文化(鹿島出版会)にパンデミック後の近代住宅の超克を考える上で示唆的な考え方を見る。

西洋建築のインテリアについて、西洋では人間を生物としてとらえ生活環境を理詰めで数量的に解決していこうとする、日本は人間を精神的な存在としてると。
例えば水回りの集中・・・これは、風呂場も人間を洗う場所、トイレも排泄・・と、その観点で行けば同じ空間に収めさせるという思想。
日本は、風呂場にも哲学的瞑想~情緒を感じたり、という場所にする。という例を挙げてる。
そして西洋では、人間を生物として捉えて、理

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先日から、国産材について現状把握するために購入した上記の本を読んでいる。

先日から、国産材について現状把握するために購入した上記の本を読んでいる。

続けて、同じ著者がかかれた、平凡社新書の上記の本も、情報の肉付けのために読んでいる。

”世間の常識”としては、国産材が高く、外材は安いと思われている。勿論、この”常識”は、時代と共に変移もするのだが。
近年は、よく言われる為替変動により外材の金額が上がって来たわけだが、国産材の値段はあまり変化はない。今では、国産材の方が安い。
建築用やエクステリア用の外材は相当跳ね上がってるようだし。
一方、国

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横浜港の大桟橋・・2002年に完成した、南洋材のイペで作られている。

横浜港の大桟橋・・2002年に完成した、南洋材のイペで作られている。

2005年、一度見学したことがあって、22年ぶりに見学。

2002年に完成後、2012・2013に大規模な改修が行われたようで、その時点で液体ガラス塗料を塗布したようだ。

イペのトゲから守ることと、板自体の撥水性を高め、摩擦係数を高め滑らないように・・との配慮が効いている。

これほど著名な名所になっているのだから、神経の行き届いた設計的配慮を見ることができる。

イペのデッキに、傾斜を付けて

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森林ジャーナリストの田中淳夫氏の本が面白い

森林ジャーナリストの田中淳夫氏の本が面白い

この前、この著者の(日本人が知っておきたい森林の新常識)という本を読んでいるうち、すっかり面白くなって彼の他の著書も、読み続けている。
世間一般に言われている、(森林は水源涵養の効果があって・・・・)という説を、自然科学的視野から、(森林は成長する、あるいは光合成をするに水分を多く使うのでこの説を、定理のように思うのは違う)と。
その論拠を読んでいくと、納得出来たし、こういう世間にいわゆる”常識”

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1か月ほど前に、ドイツと比較して、森林国日本が、”本当に木の国なのか?”と疑問をかんじたことを書いた。

1か月ほど前に、ドイツと比較して、森林国日本が、”本当に木の国なのか?”と疑問をかんじたことを書いた。

森林ジャーナリストの田中淳夫さんは、”日本人が知っておきたい森林の常識”(洋泉社)で、自分の考えと殆ど同じ論調で、さらに詳細に日本での木
との触れ合いの低下を(木は好きなのに、木に触れない)で述べておられる。日本では和室が減り、構造材や柱を見せる真壁造りが減り、構造を見せないで、クロス等で見えなくなる大壁工法が大半。
欧米では常識である木製サッシでなくアルミサッシが好まれる。
ウッドデッキでさえ(

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里山探検・・・杉・ヒノキと広葉樹の混交林だ。

里山探検・・・杉・ヒノキと広葉樹の混交林だ。

鮮やかな朱色で、毒を持っていそうだが毒はないようだが、やっぱり腐朽菌のキノコとしてよくあるコルク状態なので食えないと思う。
これを、草木染めのような顔料にすることが可能なのだろうか?こんな鮮やかな顔料としてのこるのだろうか?

桜の花もきれいだけれど、里山の倒木に寄生する腐朽菌であるキノコをみると、幻想的な気分にもなる

上の、白色腐朽菌は木材の腐朽を手伝うのだが、ウッドデッキに付いた場合、害ある

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海外から輸入される、いわゆる外材が1964年東京オリンピック頃を境に急激に増えたのを、材木屋の子供としてよく覚えている。

海外から輸入される、いわゆる外材が1964年東京オリンピック頃を境に急激に増えたのを、材木屋の子供としてよく覚えている。

東南アジアのフィリピンから、ラワンの原木が来たり、造作材として目細(めごま)な秋田杉の代用品として米杉(ウェスタン・レッド・シダー)が来ていた。・・・その後、安かったラワンもフィリピンの森林減少から来なくなった。(危険地域のミンダナオ島は、伐採できないので森林資源が残っていると聞くが、皮肉な話だ。)

建築材でなく、外部使用のエクステリア部材に発想を変えるときに、日本に集まる外材を勉強していた。

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視覚はどこまで情緒に関わるのだろう?

視覚はどこまで情緒に関わるのだろう?

現代は、ごく当たり前に視覚と情緒との関りは小さいものと考えるのが半ば常識化してないだろうか、バーチャルが生活空間に入って来たためだろう。。ウッドで作った真っ白いウッドデッキを、一見しただけでは金属かプラスティックと区別しにくい。生活する空間は、もっと接近して、触れたりもする、いろんな感覚が交差する。

同じ塗料で塗装されていても、元の素材を判別するのは、接近して視覚に、更に接触すれば機械生産物は均

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”日本人が知っておきたい森林の常識  田中淳夫著”・・2011出版(洋泉社)

”日本人が知っておきたい森林の常識  田中淳夫著”・・2011出版(洋泉社)

著名な森林ジャーナリストの方のようで、木材関連の書物にてよくお名前をお聞きすることが多い。

田中淳夫氏の思いのたけが、この本の190ページに述べられている。

長いこと”国産材は外材より高い”という神話があった。”日本の木って高いでしょ?”といわれることが、圧倒的に多かった。
この(感覚のしばり)が国産材志向を弱める原因にもなっていた。
もう一つ、補助金の存在。
改革を促すような仕組みもなく、現

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ミュンヘンの”勝利の門”手前の赤い矢印あたりの木の柵より。(前は、はっきり覚えちゃいないが鉄柵だったような)

ミュンヘンの”勝利の門”手前の赤い矢印あたりの木の柵より。(前は、はっきり覚えちゃいないが鉄柵だったような)

丁度この画面左側辺り。

丸棒を90cmぐらいに切って、おが粉も特に掃除するというわけではない。おが粉が(腐って、土壌になるだろう)いい栄養分になるということなのだろうか?

もし、日本ならば、仮の囲いとしても、丸棒同士突き合わせてるところは、切りっぱなしにせず、カンナか何かで木端立ちをもっときれいにし、おが粉も掃除し・・・木を焼き杉のように、焦がしとかしそうだが。

スパスパ切って、つなぎ合わせ

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