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26年前に木材保存協会が出版された、(木材保存の未来への歩み)

木材保存協会が創立20周年記念事業として上梓した小冊子である。

もう26年前になる。令和の今では(古書)扱いになりかねないが。

木材の保存・平たく言えば木材の構築物の耐久性を維持するための肝要点が、何気なく記載されている。

こうした作業上の観点には、時を経ても重要箇所が含まれている。しかも、その基本的な作業上の要点を失念しているのが多いが、科学の進歩もいいことだろうが、こういった基本の意味を人は忘れがちだからこそ重要だということ。

どんな素材の構築物であっても、理学的には”メンテフリー”を到達点と考えていると思う。

ひとこと、”メンテフリー”と脚色されたコピーが躍るが、ネット社会では、それが、

”一犬虚に吠ゆれば、万犬実を伝う”的に、検証のないまま広がっていく。

上から3行目のサザンパイン、ラジアータが心材注入性がいいと記述されているが、呈色液でみても、よく入っていると見えたが、実は、思ったほど耐久性はよくない。・・この時は、まだ経年での劣化がわからなかったときなのでの、しょうがないのだが。

上記に、

①水分の滞留を防ぐ意匠や工法を導入。

②撥水剤表面塗膜とか、撥水剤の加圧注入等々

の注意項目をひとつづつ丹念に思考回路に落とし込んで、改めて留意するべきな重要項目たりうる。



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