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命を絶とうとしていた頃

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命を絶とうとしていた10代の頃のこと
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#むなしさ

むなしさを語る聖書のことばを

― 命を絶とうとしていた頃 ―

死にたいと思うようなことは
神さまへの冒瀆だって
ある牧師が説教していた

確かにそうなのだろうと思う
でも聖書の中の伝道者の書は
人生のむなしさを語っている

私はそこからの説教を
一度も聞いたことがない

人生のむなしさを悟った
牧師の説教が聞きたかった

人生のむなしさを悟り
救いの喜びを心で語る
心の通った説教が・・・

むなしさとともに生きる術

むなしさとともに生きる術

― 命を絶とうとしていた頃 ―

むなしさとともに生きる術は
生きるむなしさを悟ること

生きるむなしさをただ知っても
ただすべてがむなしいだけ

むなしさとともに生きる術を
持ち合わせた人間などいない

むなしさから逃げる術を
むなしく披露しているだけ

生きることはむなしいこと

でもそう悟ることはできない

だからその意味を見出せず
ただむなしさが生きている

さようならも言えなくなって

さようならも言えなくなって

― 命を絶とうとしていた頃 ―

あなたは大切な存在だなどと
力いっぱいに言われたとしても
むなしさを知った心には
ただむなしくこだまするだけ
こだまがむなしさを煽るだけ
さようならも言えなくなって
独り土に横たわる

私に寄り添うむなしさと雨

私に寄り添うむなしさと雨

X JAPAN「THE LAST SONG」 を聴きながら・・・

夜明けが私を追い詰める
夜明けの空が私を見下ろし
私の心の空しさを歌う

心はあっても
その中には何もない
私は虚無に愛されているから

虚無が私を愛しても
私は虚無を愛せない
しかし私は虚無に服して
どうすることもできなかった

潤いを求めても
ただみじめに濡れるだけ

私が終わりを迎えるまで
もう二度と止まなくていい
きっと私

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恐ろしいむなしさに襲われ始める

中学2年、13歳。

恐ろしいむなしさに襲われ始める。

むなしさはどんどん膨れ上がり
生きていることがただむなしかった
生きる意味がわからなかった
何もかもがわからなかった
わかっていることはだたこのことだけ
人間は答えを持っていないこと
いくら優れた哲学者も
いくら著名な人物も
“教会”というところの人々も
肝心なことはわからずにいる
人間とはむなしい生き物なのだと・・・