目的は、その人の"目線の高さ"によって決まる。【手段の目的化】
いきなりですが、みなさんは、"何の為に"働いていますか?
お金を稼ぐため
家族を養うため
老後を楽しく過ごすため
目的とは、"その人が成し遂げたいこと / なりたい姿"を指します。
そのため、個人によって異なり、もちろん目的に正解はありません。
しかし、あなたが掲げている目的は、他人からすると、ただの手段にしか過ぎないということもあります。
今回は、「目的の手段化はなぜ起きるのか?」ということを、"目的は、その人の目線の高さによって決まる"という観点からお伝えします。
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⚫︎目的は、その人の"目線の高さ"によって決まる
例えば、同じ高校3年生のAさん、Bさん、Cさんがいたとします。
それぞれに"勉強をする目的"を聞いたところ、以下の通りです。
それぞれの状況を説明すると、Aさんは"高校卒業"を目的としているので、この3人の中では、一番目線が低く、目的達成の手段としては「欠点を取らない」、「授業に遅刻しない」とかになるでしょう。
Bさんの場合は、"note大学への進学"を目的としているので、Aさんよりは目線が高いと言えます。
また、目的達成の手段としては「高校卒業試験に合格する」「模試でA判定を取る」という感じでしょう。
つまり、Aさんが目的としていた"高校卒業"は、Bさんからすると"手段"になります。
しかし、Bさんは、"note大学への進学"を目的としているので、学部にはあまりこだわりがなく、とりあえずセンター試験の点数を見てから、入れそうな学部を受けるというのがオチでしょう。
そして、Cさんの場合、"note大学で自分が好きな心理学を学ぶため"という、大学に進学する目的が明確で、大学でやりたいことも決まっているので、この3人の中では、1番目線が高いと言えるでしょう。
そのため、目的達成の手段としては「note大学の心理学部に進学する」となり、Bさんが目的としていた"大学進学"は、Aさんからすると"手段"になります。
つまり、目的は、その人の"目線の高さ"によって決まり、自分にとっての目的は、人にとっての手段になるということです。
また、この3人の中ではCさんが一番目線が高いですが、この他に「大学で心理学を学んで、カウンセラーになるため」という勉強の目的を持っているDさんがいたとします。
この場合、Cさんの「大学で心理学を学ぶため」という目的は、Dさんにとって"カウンセラー"になる手段になります。
さらに、「人の悩みを解消し、すべての人が安心して暮らせる世界を創りたい」という目的を持ったEさんがいれば、Dさんの「大学で心理学を学んで、カウンセラーになるため」という目的は、Eさんにとって、自分が望む世界を実現する手段になります。
そして、このような"自分の在り方"や"使命感"から生まれているような目的は、自分が設定する目的の中でも最上位、つまり"人生の目的"とも言えるでしょう。
先ほどお伝えした通り、目的は個人によって決まるため、正解/不正解はもちろん、良い悪いもありません。
しかし、目線の高い人が、大きな目的を持ち、大きなことを成し遂げるのは間違いないでしょう。
みなさんが持っている勉強や仕事の目的は、Aさんでしょうか?それともEさんでしょうか?
もう一度、自分が持っている"目的"について考え、「自分の"目線の高さ"は本当にそれで良いのか」「成し遂げたいことの手段が目的になっていないか」を確認してみてください。
この記事が、皆さんの人生を見つめ直すきっかけになれば、幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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