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"自立"と"自律"の意味の決定的な違いとは。 【自律的なキャリア選択】

ー"自立"と"自律"ー

同じ「じりつ」という読み方で、似たような意味のを持っているこの2つの言葉ですが、皆さんはこちらの漢字の使い分けができるでしょうか?

今回は、「"自立"と"自律"の意味の決定的な違いとは」ということで紹介していきます。

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⚫︎"自立"と"自律"の意味の決定的な違い

まずは、自立と自律の意味をご説明します。

自立:経済的・能力的・身体的といった要素で独り立ちしていること
自律:価値観・信念・哲学といった要素で独り立ちしていること

つまり、"自立"は、可視化しやすい外的な独り立ちのことで、"自律"は、可視化しにくい内的な独り立ちのことを指します。

この説明だけでは、かなり抽象的でわかりづらいと思うので、ここからはもっと具体的に自立と自律の意味を説明していきます。

⚫︎"自立"について

先ほどもお伝えしたとおり、自立の意味は、"経済的・能力的・身体的といった要素で独り立ちしていること"です。
この経済的・能力的・身体的な独り立ちの意味について説明していきます。

1.経済的な独り立ち

こちらは分かりやすいと思います。
ほとんどの人は高校や大学を卒業すると就職し、そのタイミングで親から経済的な保護を受けることはなく、自分の経済力、つまり自分の収入で生活していくことになります。
この自分の収入のみで生計を立てることができれば、"経済的に自立している"と言えるでしょう。

2.能力的な独り立ち

こちらは、例えば会社に入社したての頃、先輩社員に仕事の進め方やビジネスマナーについて教わると思います。
そこで基礎ができれば、次は先輩と一緒にお客さんのところに行き、先輩とお客さんとのやりとりを見て、実践的な仕事の進め方を学びます。

そして、そのうち先輩の手を借りずに、自分だけでお客さんのところに訪問し、契約を取っていくことになります。
つまり、1人で1人前の仕事ができるようになれば、"能力的に自立している"と言えるでしょう。

3.身体的な独り立ち

こちらのわかりやすい例は、赤ちゃんでしょう。初めは1人で食事や歩くこともできない赤ちゃんですが、生後1年くらい経つと、スプーンを使えるようになり、さらに1人で立つようになります。

また赤ちゃんだけでなく、例えば、足を骨折して入院している人も看護師のサポートがないとトイレやお風呂などは難しいでしょう。
足の骨折が治って、誰のサポートも受けずにトイレやお風呂に入ることができれば、"身体的に自立している"と言えるでしょう。

⚫︎"自律"について

先ほどもお伝えしたとおり、自律の意味は、"価値観・信念・哲学といった要素で独り立ちしていること"です。
先ほどの自立は、経済的・身体的といった目に見えてわかる独り立ちのことを指しますが、自律は可視化しにくく、内面的な独り立ちのことを指します。

  • 自分はどんな価値観を、いくつ持っているか

  • 自分が持っている価値観の中で、最も大切にしているものは何か

  • 自分の人生の目的や使命は何か

  • 他人に影響されず、自分で意思決定できるか

つまり、自己理解によって把握した自分の価値観や信念、哲学を判断軸に、自分で意思決定できる人は"自律している"と言えるでしょう。

そのため、「私の人生の目的は〇〇で、私の使命は〇〇です。その目的を実現するために、この仕事を通して使命を全うしています。」ということが言えないと、自律できているとは言えないでしょう。

また、"自律的なキャリア選択ができている人"とは、上記の質問に答えることができる人のことを指すと、個人的には思っています。

⚫︎まとめ

今回の記事では、「"自立"と"自律"の意味の決定的な違い」ということで紹介しました。

"自立"と"自律"の意味の決定的な違いは、"独り立ちしている様子が可視化できるかどうか"という部分です。

自立はほとんどの方ができていると思いますが、自律はいかがでしょうか?

ぜひ、この機会にもう一度自分自身の価値観や信念を見つめ直し、「自分は自律できているか」を考えてみてはいかがでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございました。

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