路地裏のニャンコ

舌が長い

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最近の記事

私が有村架純だったころの話

職場の女子とランチに行って「家だとつい独り言とか言っちゃいますよね」と言われたので「わかります、架空の結婚式の友人代表スピーチの練習とかしますね」と答えたら普通にキョトンとされた。 このあとに「私が有村架純だったころの話の練習」パターンも控えているが言うのはやめた。 昔付き合っていた人には、付き合う前のデートで「私が有村架純だったころの話」をしたことがある。 場所は静かめのバーで、彼はツッコミを入れることもなくひたすらに泳がせてきて、私も負けじと「あまり知られていないが20

    • Cody・Lee(李)の読み方

      ロックバンドCody・Lee(李)の読み方が「コーディリー」であることにショックを受けている。 なんとなくNHKをつけて音楽番組を流し見していたらゲストで出てきた彼らが「コーディリー」と紹介されているのを見てやっと気がついた。 真空ジェシカ川北が「コーディーリーカッコリー」と呼んでいたのでそういうもんだと思っていたのだ。 いつから勘違いしていたのかと、Podcastを遡って真空ジェシカがCody・Lee(李)と仕事した話をしている回を探してみたら、2022年11月かららしい

      • プロテインはまだ不味い

        6月のジム通い進捗: 週5〜6ペースを維持。筋トレが楽しすぎる。ただ、日常に組み込まれてしまったために筋肉痛というご褒美イベントが発生しなくなってしまったのは玉に瑕だ。痛みでこそ肉体の所在を感じていたというのに。まぁそれは最悪、新しくピアスでも開けたら代替できるでしょう。 さて、楽しくなってくるとギャル的インストラクターさんにそれが見破られて大変発破をかけられるようになる。「その重り、軽いっすよね?」と言いながらニヤニヤ近づいてきてより重い重りと取り替えられる。 そして歯を

        • ジムに通い始めた

          はじめてプロテインを飲んだ感想は「これは焼く前のパンですな」だったが、いくらなんでも不味すぎると思って説明書きの通りシェイカーを買い、今日は振ってみたらちゃんと飲み物だった。牛乳に粉入れてさっくり混ぜる製菓スタイルでは喉越し最悪のだんごになって当然だったらしい。 ジムから帰ってきて、今日こそ飲み物的プロテインを飲んで、いまはベットでごろんとしている。栄養が体内にある。おそらくまだ胃。目的のために体に取り込んだものは、完全に手段であり、鶏肉は滴る汁がうまいぜとか塩茹でしたブロ

        私が有村架純だったころの話

          他人をどかすゲームしてはるんか?

          関西に戻ってきて2か月が経った。 それはつまり、思考と発話が一致するようになって2か月が経ったということだ。路地でねこを見つけたら「お、今日もおんねや。かわいいな」と言うし、玄関を開けて強風が吹いていたら「は?寒すぎやろ。ええ加減にせえよ」と言っている。(独り言が多いのはもともとなのでご容赦ください) 広島に住んでいた頃は、広島弁を喋っていた。 単語レベルでネイティブとまではいかないが、通算3年間住んだことで、アクセントはほぼ完璧に話せるようになった。「現場が」と言うとき、

          他人をどかすゲームしてはるんか?

          やばない?クレープ屋

          たまには普段と違う道から帰ってみるか、と思い、駅の改札を出たらうちと反対の方向の商店街へ歩いてみた。惣菜屋、衣料品店、ドラッグストア、1000円カット(前髪を切ってもらいたくてガラスごしの店主のおじさんの視野に入ってぴょこぴょこアピールしたけど相手にもされなかったので入店断念)などが並んでいて、一本筋が違ってもだいたい景色は似たようなもんだなと思った。 特にほしいものもないしそろそろ帰るかと思った矢先である。 クレープ屋があった! 女子高生がいた! 吸い寄せられるようにして

          やばない?クレープ屋

          何が京都の美しい

          就職で京都を離れて4年間、京都出身ですと言うと十中八九「いいところですね」と言われた。京都がいいところであることは間違いない。しかし、「ですよね、例えば」と私の話を始める前に、ぐっと立ち止まって「どう好きなんですか?」と聞いてみると、人によってそれぞれの京都像があり、京都愛があるから面白いことに気づいた。 「抹茶が好き」「金閣寺が好き」「着物で歩くのが好き」 これは生まれた時から住んでしまっている我々には完全な理解が難しい魅力だ。我々は「修学旅行で初めて京都に行く」ことがで

          何が京都の美しい

          歯磨きをしながらどこまで行けるのか

          今日は快晴です。 歯磨きをしながらどこまで行けるか気になったので行けるところまで行きました。ノーメイク、スウェット着、眼鏡のままする歯磨きというのはもっとも歯磨きらしい歯磨きで気持ちのいい行為です。このままどこまでも行けるとしたら最高です。 まずは郵便受け。余裕で行けましたが、これは郵便物を取るという明確な目的がある以上、「行く」というより「ちょっと出てまた戻ってくる」場所なので余裕で当然です。 次にエントランスの木陰。うちのアパートには日に焼けてペンキがバリバリに割れて

          歯磨きをしながらどこまで行けるのか

          信用オバチャンRTA

          あまりに無職すぎて一日中実家でぶらぶらしていると、ご近所さんに子守を頼まれるようになりました。今さら椎名林檎にハマって目の周りを黒で囲んで赤リップつけてる人間で大丈夫なんでしょうか。常々、約束は要らないわ果たされないことなど大嫌いなのと思っています。 しかしひとたび玄関を出たら可能な限り善良なオバチャンに見られたいので、まず声をなるべく低くします。語尾のすべてから「キャピ♪」感を取り除くことが重要です。社会的に信用される女性というのは総じて声が低いと相場が決まっているためで

          信用オバチャンRTA

          下町の商店街とお買い物バトル

          引越してきた街はデカめの下町でした。 約660m続くアーケード街は大阪最大級。よくテレビの街ブラロケで出てくる情緒溢れる商店街といったところでしょうか。PayPayがあまり使えません。 初日は商店街の衣料品店を偵察しました。 相場はどこも1000円〜2000円。 店頭の目玉商品はだいたい500円程度です。 ローンを組んで背伸びした服を買うのも楽しいですが、そういう店では「こんなに高い服を買う自分」に酔っていたり、逆に武者震いしていたりなどして実はあんまり服を直視できていな

          下町の商店街とお買い物バトル

          ピラティス歴3ヶ月の感想

          最近の悩みはピラティスに行った日の日記が下手くそすぎることです。 例えばこんな感じです。 3ヶ月間、毎週ピラティスに行って毎週この調子で日記を書いています。情報が少なすぎる。 もうちょっと描写せえよと私が私にツッコミを入れるのですが、思い出せないのだからどうしようもないのです。 (ピラティスとはポーズを取りながら胸式呼吸をして体幹を鍛える静的なエクササイズです) 何週もやっている動きだけ、身体にしみついて思い出すことができるようになっています。思い出せるので言葉にできる。

          ピラティス歴3ヶ月の感想

          熊野、その周辺性

          梅原猛・中上健次(1994)『君は弥生人か縄文人か』 で梅原猛が喋っていることをメモします。 熊野は黄泉の国 記紀神話(記紀とは古事記と日本書紀のこと)を見ると、熊野というのは黄泉の国のイメージである。 そこにはこの世と違った秩序があり、そして死と通ずる不思議な世界だという観念が持たれていたのではないか。 熊野は山人だとか海人の世界。つまり縄文の世界。 一方、現世というのは農耕をしている。 柳田国男に言わせるとそれは常民の社会。 弥生時代以来、稲作農業が日本人の生活の主

          熊野、その周辺性

          旅日記

          授業のあとに講師に話しかけに行って「最初に話しかけに来てくれた人にだけ渡そうと思ってたんだよ」と名刺をくれたその人の家を訪問し、「今年の夏休みミャンマー行くんだけど来る?」と言われたので「はい行きます」と二つ返事をしたことがある。大学一年生の時だった。夏までは朝から皿洗いのバイトに入り、FUJIFILMのコンパクトデジタルカメラを買った。 その講師はミャンマーの日本語学校を開校しようとしていて、面白そうだったので手伝いをすることにした。私の他にも他大学の女の子がもう一人いて

          今年初ムヒ

          日曜の夕方のスーパーの帰り道急に涙が出てきて、将来が不安なのか生理前かどっちだこれ、どっちもかと思いながらとぼとぼ社宅の階段昇ってさ。今日は日差しが強かった。シーツ洗ってる最中だからマットレス剥き出しだけどまあいいかと、家につくなりベッドに大の字になって放心して、そんでふと近くの山の上の神社に行くことにするのよ。そしたらそれが結構険しくて。もうすぐ17時なのにこんな山道進んで大丈夫か?帰り道分かんなくなっちゃうんじゃない?考えると途端に死にたくねぇなと思えて目印になりそうな青

          文字から凄みを感じた 『かか』

          恐ろしい恐ろしい。ゾッとして落ち着かない。さっきからずっとベッドの上でキョロキョロしている。 宇佐見りん『かか』を読んだ。 読み始めは、色と気持ち悪いにおいが飛び出てくるような描写で視野がぐらぐらした。発狂するかか=母や、主人公うーちゃんの思うの女性性の忌まわしさが迫ってくる。 そしてある目的のために和歌山の熊野に旅に出るのだが、うーちゃんのSNSアカウントとしての「ラビちゃん」が出てくるシーンからは、急ハンドルを切った直後みたいに酔いながら読んだ。 さっきと違う景色が

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          「脇毛 はやし方」

          「脇毛 はやし方」 でググったらラッパーあっこゴリラのYoutubeが出てきたので見たっていう話します。 ♡ そもそも中学生の時から剃り続けていた脇毛を、去年の冬から一念発起して生やし始めてまして、でも友達には軒並みやめとけって言われてて、しかし私は脱毛サロンにお金溶かす彼氏にアンタは毛が生えてても美しいから!!って説得するために生やし始め、そうこうしてるうちに彼氏と離れ離れになりまして、結局今私には脇毛だけが残りました。ハ? あとちょっとで夏です。 彼氏にのみ個人的メ

          「脇毛 はやし方」