見出し画像

Cody・Lee(李)の読み方

ロックバンドCody・Lee(李)の読み方が「コーディリー」であることにショックを受けている。

なんとなくNHKをつけて音楽番組を流し見していたらゲストで出てきた彼らが「コーディリー」と紹介されているのを見てやっと気がついた。
真空ジェシカ川北が「コーディーリーカッコリー」と呼んでいたのでそういうもんだと思っていたのだ。
いつから勘違いしていたのかと、Podcastを遡って真空ジェシカがCody・Lee(李)と仕事した話をしている回を探してみたら、2022年11月かららしい。クッソ……。(真空ジェシカのトークは基本的にそういうノリなのでうそをうそであると見抜ける人でないと難しい)


Lee(李)で思い出したので、吉田修一の小説「愛に乱暴」の話をする。不倫サバイバルという、体調が悪い日に読めば余計体調が悪くなるテーマだ。
そんな中、不倫とは無関係に、ざらざらしたただの背景という感じで作中たまに出てくる、ご近所に最近できたアパートに住んでいるらしい「Lee(李)さん」の描写がよかった。

今夏、江口のりこ主演で映画化される。

これは私の、私たちの愛のはずだった――。夫の不実を疑い、姑の視線に耐えられなくなった時、桃子は誰にも言えぬ激しい衝動に身を委ねるのだが……。夫婦とは何か、愛人とは何か、〈家〉とは何か、妻が欲した言葉とは何か。『悪人』『横道世之介』の作家がかつてない強度で描破した、狂乱の純愛。本当に騙したのは、どちらなのだろう?

新潮社HP

不倫が褒められた愛だとは思わないが、不倫の周辺には愛を語るための材料が溢れているとは思った。

それは慕わしさや愛しみというような思いあった二人間の双方向的な「愛」ではなく、略奪や憎悪や諦念の末に残る一般的な誰かまたは何かを「愛するということ」について。

ありがたいね〜。映画や小説のいいところは自分の代わりに主人公が不幸せをやってくれるところだ。
執着の対義概念とは、「分け与え」あたりか?
考えるだけでしんどい……。
不倫コンテンツは触れ甲斐のぶんだけ胸焼けもするのでしばらくはもういいかも。

そんなことを大人が許容されていいのか怪しいレベルでセックスセックス連呼しているのに、それをしている人間像がまったく浮かばない単なる面白名詞としての「セックス」を繰り出す真空ジェシカのコンテンツは名人芸だという話はまた今度します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?