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仲間にハメられた勇者。魔界で魔王と結婚する『魔王は勇者の可愛い嫁』感想

魔王といえば、やはりRPGのボスといっても過言ではないでしょう。

勇者が旅をする最大の理由が、やはりこの魔王の存在が大きいですよね。

倒すことが基本の目的な訳なのですが。

そうは言っても、この魔王。

色々な物語で、その背景が語られることが多いです。

とりわけ、今回ご紹介するライトノベルも。

そんなパターンになるかと思っております。


さて。

今回、ご紹介するライトノベルは、六志麻あさ先生の『魔王は勇者の可愛い嫁~パーティの美少女4人から裏切られた勇者、魔王と幸せに暮らします。4人が勇者殺しの大罪人として世界中から非難されてる?まあ因果応報かなぁ~』(2024年4月刊行)です。

今回は、勇者と魔王が結婚するみたいですよ……?



あらすじです

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

魔王との最終決戦。
勇者シオンは仲間である四人の美少女に裏切られ、爆殺されてしまう。
だが魔王ヴィラに救われ、生き延びたシオンは、命の恩人であるヴィラとともに魔王国で暮らし始める。
可憐な見た目でありながら強い力を持つヴィラは、人間と戦争を起こそうと躍起になる過激派の魔族を統率することに苦しんでいた。
シオンが勇者という素性を隠しながらヴィラに協力していくうちに、二人は次第に惹かれ合い、とある事情から政略結婚を…!?
時にイチャイチャ、時にじれったい距離感で、二人の幸せな新婚生活が始まるのだった…。
一方、シオンを裏切った四人は、やがて勇者殺しの罪が明るみになり始めて…!?

魔王は勇者の可愛い嫁 ~パーティの美少女4人から裏切られた勇者、魔王と幸せに暮らします。4人が勇者殺しの大罪人として世界中から非難されてる?まあ因果応報かなぁ~(ダッシュエックス文庫DIGITAL) - ライトノベル(ラノベ)│電子書籍無料試し読み・まとめ買いならBOOK☆WALKER (bookwalker.jp)


というわけで。

今回のテーマは、「裏切られた勇者と、それに惹かれる魔王」となっております。



いわゆる「ざまぁ系」と「ラブコメ」が合わさった作品

さて、この作品。

一言で表すのなら。

ネット小説でよくある「ざまぁ系」(※)な要素と。

「ラブコメ」とが合わさった作品となっております。

(※)
「ざまあ系」(ざまあけい)とは、「小説家になろう」などの小説投稿サイトで投稿されているいわゆる「なろう系」のジャンルの一種である。主人公に対して何かしらの悪事を働いていたり、好感は持てないが恵まれていたキャラクターが不幸になったりするようなストーリーが主流である。

ざまあ系(ざまあけい) | numan


魔王と戦っていた、勇敢で優しい勇者シオンは。

仲間であったはずの美少女4人(性格悪し)によってハメられ。

自爆魔法が発動してしまいます。

魔王と共に、爆死するかに見られたシオンでしたが。

勇者の持つ聖剣の力によって助かり。

魔王ヴィラと共に、魔王の故郷である、「魔界」へと逃げる事に成功します。

ヴィラは、自分を助けてくれた勇者に恩威を感じ。

彼を助けることにします。

ボロボロだったシオンも。

ヴィラの治癒魔法によって癒やされていきます。

その道中、ヴィラの説明により。

魔界にも穏健派と過激派がいることをシオンは知り。

ヴィラ自身も、魔界で平和に暮らしていきたいと話します。

その結果。

シオンは、「ヴィラの力になりたい」と思っていきます。

互いに惹かれ合う二人。

やがて魔界を安定するために。

ヴィラに結婚の話が出て――。


かたや、勇者をハメた美少女4人は。

勇者を殺害しようとした事が王女様にバレてしまい――。


というのが、話のあらましとなっております。



この話の面白い所について

上記でも書いたとおり、「ざまぁ」系でよくある、スカッとした展開と。

勇者と魔王とのイチャイチャが楽しめる所かなと。

つまるところ、二度美味しい作品となっております。


魔王であるヴィラがかわいいのは、もちろんなのですが。

美少女4人が、さらに罪を犯していき。

破滅していく姿には、スカッとしましたね。

また、勇者と魔王とが。

すれ違いもありながらも。

互いに信頼し合う関係性には。

グッとくるところがありました。

つまるところ。

おもろいライトノベルやで、これは!



このお話の残念な所について

ふと感じたことなのですが。

仲間の美少女4人がかなりのクズとして描かれている本作なのですが。

勇者であるシオンは、それに気付かなかったのかなぁと。

仲間であるのなら、そういった所に感づくといいますか。

何か伏線があったように、私は思うのですが……。

まあ、ちょっとした矛盾点ですが。

そこが気になりました。



最後に

とはいうものの。

今のネット小説で主流である。

面白いポイントが二度も堪能することの出来る、この作品。

中々に面白かったので。

ここで勧めてみる所存であったりもします。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。

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