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タイムリープしたヒロインの、不幸な人生が変わる!『俺の幼馴染みはメインヒロインらしい』感想

幼馴染み。

つまりは、幼い頃からの友達のこと。

ことライトノベルやアニメにおいては。

幼少期における、異性の友人を指すことが多いですね。

そして、そんな関係だからこそ。

恋人になったり、ならなかったりと。

そんな物語が構成されているようにも感じます。

皆さんは、異性の幼馴染みはいますか?

ちなみに私はいません。(泣)


さて。

ということもあるのですが。

本日、ご紹介するライトノベルは、3pu先生の『俺の幼馴染みはメインヒロインらしい』(2024年1月刊行)です。

もし異性の幼馴染みがいたら、どうなってたんだろう……。(想像)



あらすじです

今回は「紀伊國屋ウェブストア」さんより、あらすじを引用させていただきます。

★第8回 カクヨムWEB小説コンテスト ラブコメ部門《大賞》受賞作★

水無月彩人の幼馴染・街鐘莉里は誰もが目を奪われる理想の美少女で、実はタイムリープして2度目の人生をやり直し中だ。
1周目の人生には出会ってなかったはずの彩人は、絶望していた莉里の心を無自覚に救って、その上共に進学した高校では起こっていたはずのトラブルや事件のフラグも無自覚に粉砕していく。
ラブコメハーレムの一員になるはずだった莉里の運命<シナリオ>はいつの間にか大きく変わっていた。
一向に始まらないラブコメを横目に、莉里はモブのはずの彩人の隣で嬉しそうに微笑む。
「だって私は彩人の幼馴染<メインヒロイン>になりたいから」
タイムリープヒロインとやり直す、2周目青春ラブコメディ!

俺の幼馴染はメインヒロインらしい。 / 3pu【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)


というわけで。

本日のテーマは、「青春のやり直し」です。



本格的なタイムリープ物ではありません

さて、この作品。

ヒロインである街鐘莉里(まちがね りり)が、タイムリープ(※)して再び人生をやり直す所から物語がスタートします。

※タイムリープとは、「時間を移動すること」を意味します。
日本語では「時間跳躍」となり、時間を移動することを広く指す言葉になりますが、学術的な言葉ではないため、厳密な定義は存在しません。主に、自らの意思で現在とは違う時間へと飛ぶことを意味します。

「タイムリープ」とは?意味や使い方を解説します! | 意味解説 (meaning.jp)


一回目の人生では、いじめやストーカー、果てには恋人に裏切られるなど。

散々な目に遭ってきたヒロインでしたが。

二回目の人生では、とある主人公との出会いによって、一変します。

その主人公の名前は、水無月彩人。

彼女が経験するはずであった事件を。

彼がことごとく、へし折って行きます。

その姿に、次第に惚れていく彼女がおり――。

といったことが、話の大筋となっております。



この話の面白い所

主人公である彩人が様々なフラグを破壊していく所ですね。

この主人公、どこまでも真っ直ぐな性格をしており。

それに触発されて。

最終的に、ヒロインも自分の道を構築していく姿が描かれております。

その姿が、たまらく格好いいと思いましたね。

あとは、ベタですが。

学園生活を追体験できる所と。

ラブコメとしても楽しめる所だと思います。

また、サクサクと読んでいける所も良いポイントだったりします。



この話の欠点について

ヒロインがタイムリープしているにもかかわらず、その利点を活用していないところです。

主人公である彩人が切り開いていくのだから、話の展開的には問題ないのですが。

こうして見ると、どこかご都合主義的に見えてしまいましたね。

せっかく二回目の人生なのだから。

最初から動いた方がいいのでは?

といった感想が思い浮かびました。

あと、男性向けのライトノベルだからかもしれませんが。

どこかヒロインが、男性にとって都合の良いキャラクターになっているようにも感じました。



最後に

ラブコメに時間跳躍を混ぜた作品ですが。

ヒロインがタイムリープするという変化球にもなっております。

タイムリープ要素は薄いものの。

ラブコメに興味がある人。

それでいてストレスなく読みたい人にとっては。

うってつけの作品だと思いますので。

是非とも読んでみてください。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。

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