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テレビで暗いニュースが流れる理由
テレビのニュース番組で殺人事件や事故で人が亡くなったなどのネガティヴなニュースは毎日のように流れています。
「喜び」「驚き」「笑い」「感動」など、ポジティブなコンテンツを私たちは求めているはずなのに、どうしてニュース番組は暗いニュースをわざわざ流すのでしょうか?
ネガティヴなニュースを流す理由としては「今後の犯罪を抑制する効果」や「安否情報の確認のため」と言われています。
しかし、これはあくまでも建前上の理由であり、実はあまり知られていないもう一つの理由があります。
それは販売促進効果です。
人間は不安や恐怖感を感じた直後、他のことで気を紛らわせて精神のバランスを保とうとします。
これは誰もが無意識のうちに行っていることで、心理学の世界では「恐怖管理理論」と呼ばれている現象です。
殺人事件や交通事故などの暗いニュースが流れると、視聴者の精神状態はネガティヴな状態になります。
その直後にCMや通販番組が流れると、それを見た視聴者は精神のバランスを取ろうとする状態にあるので、一気に購買意欲がわき起こります。
そして、結果的にCMや通販で宣伝した商品がよく売れるようになるというマーケティング手法です。
宣伝効果が高ければCMを依頼する企業も増えてテレビ側も儲かるというわけ。
ちなみに、恐怖管理理論の現象は悪質な詐欺師やインチキ占い師が高額な商品を買わせるように誘導する時にもよく使っている手法なので、皆さんはくれぐれも悪い人たちから騙されないように気をつけてくださいね。
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