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#19:ガリ勉の人生は幸せか?③

ここ2回の記事に引き続き、私の今までの勉強人生を振り返りたいと思います。

中学受験を経て私立の中高一貫校、大学受験を経て4年制大学という、いわゆる「ガリ勉」に近い人生を歩んできましたので、その中で感じたことを時系列で振り返るシリーズです。今日は大学・社会人時代の振り返りです。

大学生:多様性を知る

大学受験は第二志望に合格。浪人はせずそのまま大学進学を決めました。
中学受験とは違い、ゲーム感覚だけでは頑張れない受験期間でしたが、なんとか納得のいく結果になりました。

ただ、大学生になった私はぜんぜん「勉強」していませんでした。
といいつつ、何も得なかったかと言われるとそうではありません。

大学に入り、サークルを掛け持ちし、バイトもいくつか経験し、世の中には色んな人がいることをしりました。しかもそれも全容ではなく、まだ出会っていないだけでもっともっと色んな人がいるのだと。
今まで当たり前のように、似た価値観、同じ目標に向かって生活してきましたが、それは当たり前ではないのだと、目指すところは一つではないのだと、大学に入って改めて知りました。

と、ちょっとカッコよく言ってみましたが、要はサークルやバイトや授業を目一杯詰め込みながらいろんな友人ができたと言うことです。
ただ「ガリ勉」の私にはそれが新鮮だったのです。勉強ができるだけが全てではない、そんなことに改めて気づけた4年間でした。

いま振り返ると本当に予定を詰め込みすぎていて、友人からは魚のように動きながら寝ているののではないかと言われたり、双子か三つ子なのではと疑われたりしていました。
ただこんな生活ができていたのは、疲れ果てて家では寝るだけ、夜遅くなってもなるべくガミガミ言わないでくれた両親のおかげが大きいです。
(実は、相当心配してくれていたというのは今になって知りました。)

社会人:自分の強みを再認識

社会人になり、まず直面したのが新人研修でした。研修期間が普通の企業よりもだいぶ長い会社だったこともあり、まずは勉強!という新入社員時代でした。
同期数十人と一緒に座学、グループワーク、課題、資格試験など研修プログラムに取り組んでいたのですが、私について回ったのは高学歴レッテルでした。

研修内のテストで点数が良かったり、課題が早く終わったりすると、〇〇大学だもんね〜と言われることが多くありました。
口には出しませんでしたが、私は〇〇大学だから、ではなく、勉強のコツを人よりも多く知っていただけだと思っています。
もちろんそれを知っていたから中学受験や大学受験が上手くいって今があるのかもしれませんが、少なくとも大学時代に研修でやっている内容を私が学んでいたのではない限り、〇〇大学だからね〜というのは少し筋合いが違うと思っていました。(私だってなんの努力もせずにテストでいい点数を取ったわけではなく、それなりに時間をかけて研修内容を理解してのぞんだものでした。それを〇〇大学だからね〜で片付けられるのは少し悔しかったのです。)

ただ、研修期間で改めて、過去の勉強習慣の土台が社会人になっても活かせることに気がつきました。
研修期間を終えても、新しいことを理解し活かしていくこの「ガリ勉能力」は社会人に欠かせないものだと痛感しています。

勉強と向き合うには

人それぞれ今までの人生経験やバックグラウンドは違います。感じ方ややる気の感じ方もそれぞれなので、自分に合った勉強との付き合い方を見つけるのが良いのではないかと思います。きっと私はその機会が年齢の割に人より多かったのです。それでもまだ模索中ですが、一つだけ確かなことがあります。ガリ勉だから幸せになった、勉強しなかったから不幸せ、ではなく、幸福をもたらすのは自分だということ。自分が幸せに感じるように生きたらよいのだと思います。そこに私は「勉強」があったのです。

勉強とともに生きる

全3回で私の今までの勉強人生について振り返ってみました。上にも書いた通り、わたしの人生にはいつも勉強がありました。もちろん勉強したくないこともいっぱいありましたし、上手くいかないこともいっぱいありました。ですが、勉強していてよかった、勉強のおかげで人生が豊かになった、と感じることももっとあります。

勉強に向き合った経験が多いのがわたしの強みだと思うので、これからも勉強しながら生きていきたいです。それが仕事にも、プライベートにも活かせるといいなと思います。

みなさんも今の自分を構成するものを振り返ってみると自分の強みや大事にしたいことが見つかるかもしれません。


では、また。



私が今まで書いた記事の一覧です。
もし、興味を持ってくださった方がいたらぜひ読んでいただけると嬉しいです。



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