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zephyrの日記

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#詩のようなもの

symbol

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喫茶店が好き

あの時間が止まった様な別空間

星屑の色をした髪の店主

うっすらと香ってくる珈琲の香り

小説を読み耽る常連客

月毎に入れ替える生花とその花瓶

植物が好き

あの季節を知らせる鮮やかな色彩

少女の頬の色をした蕾

うっすらと香ってくる朝露の香り

生命を見守る大木

アンサンブルを奏でる光とその葉の重なり

不変と変化、流動と固定

いつまでもそこにあるもの

だれかが、

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ひっそりと息を吐く

ひっそりと息を吐く

いつも、をどうのりこえてきたのか

ときどきわからなくなります

たぶん、わたしのいつもは
つよがること

さみしさ かなしさ

てのひらに
ひっそりとかくした
あわいきたいとよぎるしつぼう

こんいろのよるにまぎれて
ひっそりといきをはくように
いつも、をすごす

まいにちとか
にちじょうとか
それっぽく、なんて
いちばんきらったこともあったの

よるにおぼれて
もどれなくなりそうでこわいから

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静寂で慈悲深い

静寂で慈悲深い

ガラスドームに守られた花とその縁は
静寂で慈悲深い
近しい雰囲気のデッサンを描きたい
記憶に眠った神聖なものの風景を
浮かばせるように
消えぬように

共生の色

共生の色

きょうは仕事終わり
やわらかな苔色の風景をみました

散歩してたらぐうぜんみつけられたんです

それは実際には水面だったけど
私には大地に見えた

見渡せば共生のいろは散りばめられていると
私はどうして忘れてしまうのか

迷子になるのはいつもとつぜんで
色も出口もないどこかに
一人取り残されたみたいで
息をするのも
心が今うごいているのも
それが不自然であるように思えて
空虚感でいっぱいになります

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心からの愛を込めて

心からの愛を込めて

こどもにすっかり戻ってしまう私を
幼く我儘な私を 許して下さいね

どうしたって 私は貴方の前では
偽ることができないのです

こんな風に大人ぶった口調な私ですが
本当のところ 少女心は
捨てる気なんて 更々ありません

勘の良い貴方は
とっくに気がついていると思うけれど

春は 芽吹く季節でした

恋する者すべてを
愛しく包む淡紅色でも ありました

始まりの香りを いっぱいに吸い込んで
染まっ

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2.22

2.22

桃色 と 薄紫 

その淡さに惹かれ

あの日 スイートピーは 

私の手の 中へ

冬眠の先の

心躍る 

春の訪れを願って

頬にあたる 柔らかい 風

香った 新調したばかりの 甘い香水

体を包み込む 優しい 日差し

大丈夫

冬から春へ

ちゃんと すすんでる