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パーキンソン病の生活期作業療法

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こんな方におすすめ ○介護保険分野でご活躍の作業療法士 ○作業療法ってなんだ?と悩まれている方 ○訪問作業療法士 内容 パーキンソン病の利用者に対する ・生活管理 ・生活アプロ…
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【高齢期リハビリ】パーキンソン病の方への作業療法①

【高齢期リハビリ】パーキンソン病の方への作業療法①

今回はパーキンソン病で突然、体の動きが悪くなる方への作業療法についてお話しますね。

こんな方がおられましたパーキンソン病で動きが突然悪くなる方が

いらっしゃいました。

on off現象動きが突然悪くなる原因のひとつは

薬が切れたから

パーキンソン病は薬が切れると途端に動きが

悪くなる症状が出ます(on off現象)

ですので、

医師からは薬の量や時間を指定され

体の動きが悪くなる

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【高齢期リハビリ】パーキンソン病の方への作業療法②

【高齢期リハビリ】パーキンソン病の方への作業療法②

基本知識

パーキンソン病の4大症状は

筋固縮(筋肉が固くなり動かしにくくなります)

姿勢反射障害(姿勢やバランスが悪くなります)

振戦(主に手足が震える)

無動(動きが鈍くなる)

です。

基本的な治療としては

お薬で症状をコントロールしていき

リハビリテーションが組み合わされることが

多いです。

パーキンソン病の訪問リハビリ(OT)

1.栄養・水分量・睡眠へのアプローチもう

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【高齢期リハビリ】なぜ、パーキンソン病の方は動作習得が困難か

【高齢期リハビリ】なぜ、パーキンソン病の方は動作習得が困難か

パーキンソン病(以下PD)の方は

姿勢が崩れる

動作が緩慢になる

前のめりに歩き転倒しやすい

ために

ご家族や介護職員の方がが

「こけそうだからシャキっと座ってね。」

「身体起こしてね」

「足を大きく出してね」

等、本人に声かけする場面をよく見ます。

すると

声をかけた瞬間は戻るんですが

次第にまた姿勢が悪くなったりします。

まだ経験年数が若いときは

わたしも同じような

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【高齢期リハビリ】パーキンソン病(振戦優位型)の性格傾向

【高齢期リハビリ】パーキンソン病(振戦優位型)の性格傾向

今回は振戦優位型の心理的アプローチについて

お話いたします。

振戦優位型(ふるえが強い)

主な症状は静止時(安静時)振戦です。

振るえる方の半身の緊張が少し高く

触ると筋自体が固く、動きも少し固くなります。

身体的には

片側の振戦がつづくと、そちら側の

感覚エラーが起こり

身体が傾きやすくなるのでは

と臨床上みてとれるため

振戦のある側への感覚入力を毎日行うように

宿題を出

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